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髭 TIKA 第8回 @下北沢SHELTER(2024.11.10.)

これまでにも増してレア曲いっぱいだったTIKAセミファイナル。曲が始まるたびに小躍りするセトリ、中でも個人的ハイライトのひとつが『アイタイシタイ』でした。

去年出たアルバム『XX』のリリースツアーに体調不良で行けず、そこから1年近く。『アイタイシタイ』またやらないかなぁ、バンジョーのところライブではどうなってるのかなぁ、って思い続けて今回、ようやく聴くことができました。

音源ではバンジョーで始まるイントロを、ライブでは斉藤さんがギターで弾いていました。ギターの音も可愛かった!
明るい曲調の中に寂しさや切なさも感じていた『アイタイシタイ』ですが、ナマは多幸感がすごかったです。聴いてる自分がめちゃいい笑顔をしているのがわかりました。

『アイタイシタイ』に関しては、タイトルの意味も気になっていました。
最初この文字を見たときに「会いたい・したい」が浮かんで、でもこのタイトルはそもそもが対バン企画名だったからふつうに考えて「相対したい」だろうし、歌詞カードにも「アイタイシタイ」と「相対したい」しか出てこないし、でも、と思って。

今回ナマで須藤さんが歌うのを見て聴いたら、やっぱり「会いたい・したい」入ってますよね? どうだろう? とりあえず自分の中ではそういう解釈でまとまりました。


この日のライブ序盤、『アイタイシタイ』までは、かなりのレア曲や分かりやすく騒ぐ感じではない曲が続いていました。それを受けてのMCで須藤さんが「ははーん、今日はこういう感じね? ってみんな思ってるでしょ?」「 でもここから全然違う方向にこう行くから(手で急カーブを示す)」「こんなんなっちゃうから(拳を振り上げる)」みたいに言ったので、このへんで速めの踊れる定番曲ゾーンに入るのかなと思いました。

そしたら始まったのがまたレアな『KISS KISS My Lips』→『イカしてる俺はxxx』で、「そっち??」ってなったし(もちろんめちゃ盛り上がった)、さらにそこからの『黒にそめろ』→『S.O.D.A.』でぜーぜー言うまではしゃいでもう最高でした。髭ちゃんたちの考えることはいつでも全然予測できなくて好き。


先ほどの『アイタイシタイ』も然り、髭ちゃんのライブでは、音源で別の楽器が使われているところも同期を使わずギターなどで演奏することが多くあります。
でもこの間ほかのファンの方とも話していたのですが、それで曲が別物になっている感じはしなくて、自然な形で聞くことができる。
今回でいうと、『君のあふれる音』もそうでした。

音源では鍵盤(オルガン?)が印象的なこの曲、ライブではその部分を斉藤さんがギターで弾いています。
8月に演奏されたときは久しぶりに聴けて嬉しくてヤバイ! 好き! って思ってるうちに終わって楽器の違いによる差まで頭が回らなかったのですが、今回はギターならではの良さにも気づけてさらによかった。

例えばこの動画の最初の音、音源では地続きの鍵盤の音色なのが、ギターだと特別感ある美しい高音になっていたりとか。少し後の2小節だけふっとメジャーなコードになるとこの後半、ドラムが入ってきて来るぞってなって最後ギターでチャカチャカ刻んでジャーン! てなる緩急のヤバさとか。
言葉で説明しちゃうの野暮なうえにわかりづらくて申し訳ないのですが、とりあえず動画見てください。むっちゃいいので。
須藤さんの声にもいろんな色があって、艶のある声の途中から絶妙にハスキーな声が混ざってきたりして、息が止まりそうなほど素敵でした。


今年の初めに9か月連続ワンマンが発表されたときは、嬉しいけどそんなにたくさんどうやって差別化するんだろうと思ったりもしました。
その答えはある意味シンプルで、毎月全然違う曲をやるというものでした。そんな大変なパターン思いもよらなかった、受け取る側としてはこんな幸せなことはありません。
今回も『テーマ・フロム・ダリア』とか『U4』とか、初めて聴けて嬉しかった曲がたくさんありました。

そんなTIKAも、次回ファイナルを迎えます。(えー!)
永遠に毎月続いてほしくらいのこの企画、寂しさもありますが、思い切り楽しみたいと思います。


P.S. チケットまだ間に合います。楽しいよ!


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