ライブハウスをぶっ壊せ(構造から実践まで)
いつもどうでもいいこととか日記とかを書いているnoteなんだけど、
たまたま一昨日スペースでウチのササキ、阿弥陀クジオ、AfterPildrenの奴と下北沢のクソさについて喋っていたら凄く良い解決策が出たので有益で残るものをと思いこいつを書いています。金取れるレベルかもしれん。知らんけど
このnoteは、音楽やりたくなってバンド始めたはいいもののライブに出る。という一歩が踏めない人や、いつまでも意味のないブッキングやイベントに出てお金だけ吸い取られているバンドマンに向けて、活動における資金繰りが楽なものになるだけでなく、確実な現状打破が見込める策なのでまじでどうしたらいいのかと悩んでいる奴全員に読んでみて欲しいです。
ライブハウスの実態
おれが下北沢はクソ。といっていたのは、インディーズバンドを取り巻く多くのライブハウスの経営戦略と能力のなさに呆れているという意味である。そもそも、この業界は
①バンド・②お客さん・③ライブハウス
の3つの存在によって成り立っていて、相互的に経済を回しあっているという状態である。
このなかで、おれが最も腐っているなと思うのがライブハウス。
詳しく説明します。
そもそもバンドって無数に存在しているのに、ライブハウスというのは限られている。
すでにここで一方的な依存状態が生まれているんですよね。だからノルマシステムがいつまで経っても問題視され続けている。
皆さんも、身銭を切ってライブハウスに「出させていただく」状態になっていることでしょう。
しかし、このシステムが長く維持されてきた背景にはライブハウスに集客能力があったからだと思うんですね。上記図には載せてませんが、集客を誰がやるのかってのが常にある。
お金を払った分、バンドが新規のお客さんを獲得できるチャンスがあれば、お互いにメリットがあるので、「商売」が成立するわけです。
じゃあ、現場に立っている皆さんなら身に染みるほどわかってもらえると思いますが、ライブハウスに出て新しいお客さんが何人立っているのか。
仮に対バン相手が集客してもそのバンドだけ見て帰ることがすごく多いですよね。
現状は、書いた通り機材と対バン組んでもらう費用を払ってる状態で、大きくなりたい!と思うバンドにとっては、全くといっていいほど対価の得られないサービスにひたすらお金を注ぎ込んでいる状態が起きている。
これにはライブハウスの乱立、そして怠惰が一番の原因だと思っています。
かつてのバンドブームで増えるに増えたライブハウス、コロナによって多少減少しましたがそれにしても多いと思います。それは、バンド数に対してではなく、お客さんに対してです。
ライブハウスがバンドとお客さんを繋ぐ場としての役割を果たすためには、ライブハウスにお客さんがいる状態を整えないといけないですよね。
そのためにバンドに広報や集客をお願いするのは根本的に間違っていて、ライブハウスがバンドの払ってくれた対価分お客さんを入れないといけないんですよ。
でもここがマジでどこもできていない。
そもそも月曜から日曜まで毎日ライブを開いていて、その上下北沢には20箇所以上のライブハウスがあるのですから、「なんか新しい音楽聴きたいかも」という人間を10人集めることすら難しい。さらに現代において誰でもディグれるし、下北沢も古着ビジネスと外国人観光客が急増してこういう音楽に対して感度の高い層は離れてしまっている。
なのにも関わらずライブハウスのSNSは最低限のライブ情報をまとめるだけの役割しかしておらず、地元の人間や固定客が掴めているわけでもない。
(固定客がいるライブハウスは東京でもわずかながらあるけど、まあ問題はある。)
これが東京のライブハウスが抱えている課題でもあり、バンドマンが搾取し続けられてしまう原因です。
とはいえ、1年活動したらこんな悪徳なところばっかじゃないってのは分かってきたけど、それはこっちが多少の集客能力を得て、相手にされてきたからだと思う。
呼んでくださる方々には感謝しています。
いつもありがとうございます。
どうして君はライブに呼ばれないのか
ずばり、君がコミュ障だから。
人気があるインディーズバンドってのは初めはみんな同じ場所からスタートしたんじゃないの?と思いますよね。てか、そう思ってるから意味のないライブをやってる。
これが実は違うんですよ。バンドを組む前から、ライブハウスのスタッフと仲良かったり、実際働いていたり、そういうやつばっかりです。
つまりライブハウスって純粋に音楽やりたいやつがやる場所じゃなくて、顔見知り、仲良しが異常に優遇される場所なんですよね。しかもそうやってファンのくせにグイグイくるのを気概のある奴だ、とかいってさらに評価する。クソだよ。
もちろん、身銭切ってライブハウスに出た後にスタッフや対バン相手と喋って仲良くなるのもその一つ。てかそうじゃないと認知してくれない。
はっきりこのシステムはゴミだと言わせて欲しい。
高校生の頃からインディーズバンド通ってるやつなんて環境的にもまず稀だし、その上スタッフやバンドち仲良くなれるやつなんてマジでレア。
いや、まず若者が少ない時代に、音楽やりたくて、偶然にもギターを持った人間ってだけでバンドを組む資格も、出る資格もあるのに信用だか信頼だかって言葉で誤魔化さないで欲しい。自分が好きな人しか相手にしたくないんだろ。ライブハウスにとってもバンドにとってもお得意様のガキにしかライブやる資格がないんですか、馬鹿かと。
しかもこのシステムってさらに欠陥があって、インディーズバンドが好きなやつがインディーズバンドをやる、という循環を生み出すわけですね。まあそういう世界といっちゃなんですが、かつてインディーズ、が果たしていた文化における前衛や実験というものはすっからかんで、わかりやすいポップソングが流れ、それがただメジャーの目につかないところで無意味な再生産をし続けている。全く文化的ではない、音楽を介した小さな社会が成立している。
そうなると現状ライブハウスが抱えている数少ないお客というのも、新しいもの、ではなく自分の好きなもの、を求めてやってくる。偶然やりたい音楽がそのせまい界隈にハマれば、その中でファンを獲得することはできるけれど、あなたのファンではないから、「特定のライブハウスでしか集客できないバンド」になる。こうなったらもう終わり、一生そのライブハウスに依存してその社会の歯車として消費されるだけだ。
んなわけでコミュ障だったり地方出身者の上京組は、すでにスタートラインが違うんですわな。そんでバンド始めてからもライブハウスのノリについていけなかったら次呼ばれることもなし、当然サーキット等に出るフックアップもなし、インディーズレーベルでCD出すのも難しくなる。
ここまでボロクソ言いましたが、そんなにノリがきつくなかったり、敷居が低いとこもあります。とは言えここで名前をあげて紹介するのも問題ある気がするので、この後のやり方をぜひ参考にして欲しいです。
健全にバンドをやる方法
ここまで絶望的な状況をながったらく説明して、読み疲れたと思うのだけれもう大丈夫。ここからはわかりやすく3ステップの実践パートに入ります。
①曲を作って、ネットで集めてバンドを組もう。
まず、この方法論は個人のアーティストでも実践可能だがあまり向いてはいない気がする。成功例がないことはないけれど。
なので、バンドを組みましょう。できれば、曲を作ってからにしましょう。地元の友達や元からの知り合いで組むと、「趣味が合う」のではなく、「バンドが趣味」になる確率が高いです。
曲聴いて、いいな、と思ってくれるやつとやるのが一番いいです。変なやつが来るかもだけど、その方が面白いです。本気度も違うしね。だから現代においてはネットで集めるのが一番いいと思います。多くの人に見てもらえるし、ネットなら一人でも活動できるし。
サブスクに曲あげたり、youtubeにMVあげたり、一人でできることは無限にあります。
②SNSで宣伝をしよう。
バンドが組めたら、バンド垢を作って宣伝しましょう。宣伝って今マジでやり方無限にあるんだけど、ここについてはまた別のとこでまとめようと思います。長すぎると思う。これ以上読みたくないでしょ。
ざっくり、TwitterとかインスタとかTikTokとかいつも使ってるSNSで発信しましょう。
③グッズを作ろう。
主にCDかな。PCとコピー機があれば自主制作で全然作れるから、家のものかコンビニでも。イカしてるのを作りましょう。せっかくライブするのに、なんもグッズなかったら財政が不健全になってしまいます。チケットとか再生数で金稼ぐのめちゃくちゃハードル高いですし。
④自主企画をやろう。場所はライブ可能なスタジオだ。
本題。
まず、自主企画の利点から。
まず、ライブハウスに呼ばれる必要はありません。空いてればやりたい時にできる。毎日やろうと思えばできないこともない。
ライブをやるメリットとして、ライブ力を磨くというのがありますが、それって結局お客さんを想定した演奏をした回数でしか得られないので、特にバンド最初期で本数打つってのは一つ最短ルートだったりします。
加えて、自由なブッキングができます。
これがめちゃくちゃデカい。
基本的に普通のライブで当てられるバンドって自分らと同じくらいの活動歴、フォロワー数で集客力もライブ力もまあないわけですよ。んで音楽性もぐちゃぐちゃ。これでは共にやっていく仲間もできないし、モチベーションも上がらないっすよね。
でも自主企画なら今活動している人なら誰でも誘えるので、自分が聞いてるバンドやシンガーを呼ぶこともできるし、友人とやることも可能。
しかし、馴れ合いしても君が苦手なバンドと変わらないので、ちゃんと全身全霊でぶっ倒しましょう。
そうすれば、練習のモチベーションも高まるし、気概のあるメンツで切磋琢磨し合えます。
次に、スタジオライブの利点。
あまり浸透していないかもしれないので軽く説明すると、普段使ってるスタジオ(正確にはリハスタ)に観客を入れるというライブ形態です。
いつも使ってるスタジオで勝手にやるのは多分まずいので、スタジオライブ可のところを探しましょう。
ライブハウスなんか使うな。とまでは言わないけど、ライブハウスの社会に馴染めなそうだなー、って人は自分たちで集客できて、ノルマ達成できるまでブッキングライブに出るメリットが殆どないです。面白いバンドとやれそうならいいと思う。なので、スタジオライブで十分です。
てかそもそも、僕らは音楽をどかーんと鳴らして、ドラムがバコーンんとなって、それだけで十分じゃないですか?プロ仕様の照明とか、ギターの音量バランスっていりますか?ボーカル通ってて全部鳴ってれば、最高!だって君らがスタジオで作ってる音が最高でしょ、何でわざわざ使い慣れてないアンプでクオリティの低い演奏を来てくれた人に届けなきゃいけないのか、って話。
あとすごい利点としては、スタジオとして貸し出されているので会計が明瞭かつ、煩わしいコミュニケーションは一切必要ありません。ただいつも通り借りて、そこにお客がいるだけ。
もちろん借りるにはお金がかかりますが、ちなみにキャパ100~150くらいのライブハウス借りると10~15万くらいします。スタジオなら1万くらい。ノルマ3枚×3000と機材費払うのと変わらんわけですね。
そのかわり、場所によると思うけどチケット代を取ることもできたり、物販を売ることもできます。加えて、そこに機材費とか、ノルマとか、そんなのは一切ないので売り上げたお金は全て自分たちに入ってくる。
運営の手順はまた
唯一頑張らないといけないのが、
企画の運営と、バンド探し。
半年で4本自主企画を開催して、100人以上の集客をして、なんとか成功させた経験でわかってきた、詳しい段取りの手順をテンプレート化して書こうと思います。
今共催企画やってるけど、そういうのもあまり周りでは見ないし、段取りしっかり分かってればもはや無限に自主企画が組めます。ライブは自分で作れ!DIYだろうが!