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死を見つめています

LOW HIGH WHO?のある人は「今は楽しいから生きているよ」って僕に言い、この子はいつか自分の荷物を手放した時は死ぬんだろうと思って「あなたが死んだら僕も死ぬよ」って伝えたような気がします。でもそれは本気です。将来や行き着く場所を見据えずに広大な空間に佇むその目が好きです。僕のレーベルに所属する人、僕の好きな人たちはみんなそうかもしれません。自分の人生に道を作って歩くなんて楽しいですか?荒野、草原、海原、大空、地底、何処に行っても足跡がつかない痕跡が残らないその足はどんなものよりも美しいと思っています。手を取り合わなければいけない今の表現の世界を壊して、様々な空間を行き交う人になってほしいです。

ワンちゃんの墓前にて、彼女のことを話しました。そこから見る空は初めて晴れていました。僕は彼らを隔てる境界線がいつか無くなると信じています。霊界とか天国の話をしているんじゃなくて、物理的な話です。唯一想像と結ばれて、触れられる。だから僕は今でも彼らのこと、遠くに行ってしまった二度と会えないなんて思いません。自分の思い次第で彼らに触れられるんです。そして、涙もその時流せるんです。

亡くなって話せなくて一方通行なんて、悲しんでいる暇はありません。体があるなら表現して作って作って、今生きてる好きな人に伝えてほしいです。料理でもいいし、掃除でもいいし、ガーデニングでも、歌を歌う、写真を撮る、家、好きなプレイリスト、絵画、なんでもいいです。そして自分が死んでしまっても、愛する人、息子、娘、友達、親、同僚、クラスメイトにあなたの歩んだ美しい足を知ってもらえたらいいですよね。


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