音がない火の海にいる
日本のニュースでもしてるそうですがコロナウイルス、covid-19がニューヨークで猛威を奮っています。中でもWestchesterというCountyは最初に隔離エリアができたほど大問題になってるエリア。私が住んでるところです。
私がコロナのニュースを見始めて心配になってきたのは1月なかば。そこから急激にいろんなことが起きました。日本側とアメリカ側からこの数ヶ月みてきました。思うのは、アメリカは正直なめくさってました。
アジア人のかかるインフルだろみたいな。そのなめくさった態度でいた結果、今、多くの方がなくなっています。これだけ家にいろ!と言ってもパーティしたり飲み会したりみたいなアホがいます。これだけ言っていてもです。そして今、日本の雰囲気をネットのニュースやソーシャルメディアでみていて、なめくさった態度だった少し前のアメリカと同じような雰囲気を感じます。ニューヨークはこんな感じなんだなというのを少しでも感じて、自分の行動を考えて欲しいです。桜が咲いてみんな外出たとかアホ極まりないのでできるだけ止めて欲しいです。そのやめときなの一言が誰かの命を救うかもしれません。
アメリカと違って保証がない!とか通勤しなくてもなんとかなりそうなのに会社がやすませてくれない!とか本当わかるんです。個人のせいじゃない。政府や会社のせいです。アホすぎる。通勤しなくてはいけない方々はどうかできるだけ自身を守って欲しい、無事でいて欲しいと心から願います。
そして会社がアホでも、政府が和牛ボケでも個人レベルで、週末だけでも、誰かの命を救うためにできることを少しでもするのが今本当に必要とされています。それが「家にいろ」なんです。
NY州は3月25日の時点で
陽性 30,811件 (前日から5000件増えました)
死者 285名
検査件数 18,650件/日
NYシティの陽性件数は17,856です。
(ソース)
私はマンハッタンにある美術館で働いていますが、美術館の判断で自宅待機は3月9日から始まり、今週で自宅待機3週間目です。パートナーくんは次の週から自宅待機で、私同様家から仕事をしています。3月の頭からNYでの陽性のケースが一気に爆あがりし、家のそばの病院で陽性ケースが〜郵便局の配達の人たちが〜〜とニュースになり出したので、私の家の周りでは私の同じ頃に自宅待機になった方々が多そうです。
この3週間、平日は完全に自宅待機で、週末にグローサリーの買い物にいくという感じで生きています。
外出禁止はきついみたいなの見ますが、正直、人種差別の暴力沙汰が絶えないのでもう1人ではしばらく歩けません。ここまで大事になる前からアジア人への差別の事件は増えていたのでハラハラしてたのですが、もうマスクしても殴られる、マスクしてなくても殴られる、唾はかれる、階段から突き落とされるみたいなニュースばかりでしんどいです。ウイルスじゃなく、人類に殺されそうってほんと思った。初期に心配しすぎだよ、NYだよって言ってた周りも今では「絶対1人で外に行くな」というほどです。ここまでひどくなってから1人で歩いてないので実際の反応はわかりませんが、パートナーさんが横にいるとみんな何も言わないけど、私をじろじろ見る人が多いなという感じです。
外出禁止令は3月22日から正式に州として施行されました。グローサリーや犬の散歩など本当に必要な時のみ外出可能という内容です。なので散歩とかいけなくはないですが、必要ないなら出るなよ!出ても人から6フィート/1.82mは離れなさいよ!という条件です。レストランなども完全にテイクアウトのみ。カフェもです。座れません。グローサリーなどにあるみんなが気軽に座れるよスペースなどは黄色いテープが貼ってあります。絶対に座るなという意思。グループでスポーツなんて警察出動です。解散!!!!それぐらいしないとアホは遊び続けるんです。フロリダのSpring Breakers (春休み真最中の学生)がいい例です。アホアホ言ってますが、もうこうやってフラフラしたり、グループで遊んだり、クラブで踊ったりとしてる人たちは「他人の命を危険に晒していて、もう自分のことしか考えてない人殺し」扱いです。
「コロナにかかってもまあそれもそれ!人生!春休み楽しみにしたんだし、満喫する☺️」
とフロリダに遊びにきてた学生が言ってましたが、おめえの命の心配してるんじゃねえんだよって話です。
おめえがもしも陽性になってフラフラ遊んだら、どこかで誰かにウイルス渡すかもしれない。その誰かがそれで結果的に死ぬかもしれない。もしくはおめえの状態がひどくなって、おめえが若いからって理由でお年寄りよりも優先でもされたら、誰かのおじいちゃんおばあちゃんがおめえのアホ祭りのせいで死んじゃうの。自分が亡くなった人の家族や友達だったら許せなくない?私だったら永遠に呪う。地の果てまで追いかけてやる。
きつい言い方してるようですが、それが今起きてることです。
亡くなる人を少しでも減らそうと必死になって毎日死にものぐるいで働いてる方々がいます。NYの病院はもういっぱいいっぱいです。引退した御隠居や医学生も駆り出されています。マスクもガウンもなく、政府の呼びかけに答えたNYの服飾系のブランドが政府の説明に従ってマスクやガウンを作り、提供してなんとかやっています。3Dプリンタ持ってる人が情報を供給しあい、パーツを作ったりみたいな、アヴェンジャーズアッセンブルだ!って聞こえはとても格好いいんですがそれほど追い込まれています。患者さんがどんどん増えるばかりで、病院が全く追いつきません。今日ニュースになってましたが、ベッドの手配が間に合わず緊急治療室で待ってる間に亡くなった方などもいます。死にかけてる方を冷蔵トラックにのせている、ともなってました(ソース)We had to get a refrigerated truck to store the bodies of patients who are dying.とあります…ゴミ袋をガウン代わりにさせられた病院では看護士がなくなりました。遺体安置所も足りず、緊急でたてようとしてます。そんなレベルの緊急事態です。
そんな中で春休み満喫☺️とかお花見って、この人殺しがってなるんですよ。
どうかまだここまでになってない日本の方々は、NYやべえな〜〜で終わるのではなく、本当に用がないなら家にいてください。本来は最低2週間ほど隔離してないと意味ないのですが、仕事が必要ではないのに通勤させる鬼ならば、せめて週末はもう一切家から出ず、せめて自分と他の誰の命を守ってください。日本政府はアホアホでアイディアもお金も自分たち以外には何も用意できず、ただただ問題が増えるばかりなのもニュースを見てて感じます。仕事するななんて言えません。お金は大事です。お金がないと生きていけません。5000兆円欲しいって気持ちに偽りはない。一方で生きてないとお金が使えないのも事実やと思います。だからこそ、ほんのすこしでも誰かとの接触を減らすのが大事なことなんじゃないでしょうか。
この外出禁止は先ほども言った通りNY州で徹底されたのは数日前ですが、このエリアでは3週間ほど前から施行してるからか、最悪と言われたこのエリアがほんの少しだけ陽性のケースが増えるスピードがおさまってきたと州長が言っていました。まだまだ油断できないですがこの外出禁止がほんのすこしずつ効いているわけです。無駄じゃないんです。
レストランやカフェがきついのは本当にわかります。私の周りにもその分野の方がいて本当に大変なのはわかります。個人でできることとして、テイクアウト可能なところはできるだけテイクアウトにしています。完全に一時閉めているところは開いたらできるだけお金落とす用意してるし、募金で支援になると分かってる場合はそれで支援しています。私も経済的に余裕があるわけではないので ほんとうにほんの少しずつなんですけど…
人を救う医療の力がない私は美術館(美術館自身は閉館していますがオンラインで活動しています)を通して仕事を失ったフリーランスの支援や人々への声かけのデザインしたり、医療スタッフに募金したり、近所のお店でテイクアウト取ったり、前線で戦っているかたがたに比べたら小さなことしかできません。本当に小さい。でもそれが今、私にできる人の命を救うすべです。前線で闘う方々の負担をすこしでも減らす唯一の方法です。
どうか今起きてることを他人事だと思わないでください。その結果がアメリカです。今苦しんでる国々です。自分は若いし、大丈夫だと思わないでください。たとえあなたは無事でも誰かの家族や友達が本当に亡くなりかねません。ちゃんとしたお別れもできないかもしれません。
桜は来年も咲きます。2020年の桜は一度きりだけど、それでも咲きます。
去年一緒に桜をみたあの人がもういない、そんな悲しみを感じる来年の春は、いま、家にいることで避けられるかもしれないんです。
だからどうか来年の桜を大事な人と見るためにも今はどうかできるだけ家にいてください。
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