同人誌の入稿までの反省文
とあるネットの即売会に参加することにして、せっかくだし新刊出してみるか!と決めてから、実際に印刷所へ入稿した後までの備忘録というか反省文です。
とりあえず印刷所の担当の方から連絡をいただき、多少の不備があったものの何とか入稿できたのですが、まー大変でした。(補足:不備については内容に問題ないと判断し、特に対応は今のところ考えていません)
一人でやってみるか!と思って中身から外側まで全部自分で決めて作って、確認も自分でやらないといけないのって楽しいんですけど、とにかく大変でした。(二回目)
新刊出してえ
9月末日、ネットイベントが開催と共に参加者が募集されていたので、やってみるか!ということで申し込みしました。
というのも、前に同じ主催者の方のネットイベントに無料で参加させていただいたからです。同日、リアルイベントが東京で開催されていたそうなのですが、台風で交通機関に制限がでて、参加できない方が多かったための緊急処置的なものだったと記憶しています。
その時は初めてのネットイベントで、準備に3時間くらいしかなかったので、ほとんど何もできずに終わりました。
そのため、次はもうちょっとちゃんとしたいなと思っていたところに12月のイベント開催のお知らせを見たので、これは参加せねば!次は新刊出してえ!ということで、同人誌作りがスタートしました。
まだ余裕がある時期
既にpixivに2本の小説作品を掲載していたので、それらの再録と書き下ろしを別で1本書くか!ということで執筆を開始しました。
まずはノートに自分が読みたいカプのシチュエーションを書き出していきます。必ずお話の中でカプに致してほしいので、ほぼそれが話の主軸になるのですが、そもそもそういうことにあまり積極的ではないキャラクターなので、めちゃくちゃ頭を悩ませました。
書き出しては消して、3本くらいの話を並行して進め、完結した話を出すか!まだ日にちに余裕あるし!と、この時はまだ余裕でした。
印刷所を決める
同人誌ができるまで何をしたらいいのかくらいは調べておこう、ということでググってみたところ、まずは印刷所を決めましょう、ということらしいので、印刷所を決めることにしました。表紙や本文のテンプレートも印刷所ごとにちがうだろうし、締め切りも確認する必要がありますしね。
確か「印刷所 初心者向け 小説本」で検索して、検索順位1位から3位くらいのサイトを見て、「Wordが使える」とうたっていた印刷所さんにお願いすることにしました。(そして後になって勘違いであることに気がつきます)
しかし、この時はテンプレートだけサイトからダウンロードもせず、締め切り確認はまた後でいいや!まだ日にちに余裕あるし!と確認していませんでした。本当に印刷所を決めただけ。
内容は決まってないけど表紙を先に描く
本のタイトルは先に決まっていたので、先に表紙描くか~というだけのノリで表紙をクリスタで描き始めました。早々に描き終え、表紙はイラレで入稿するつもりだったので、イラレに描いたイラストデータをもっていってタイトルやら文字を入れてある程度レイアウトなどもこの段階で決めておきました。さすがにこの段階で印刷所のサイトからダウンロードしたテンプレートデータを使いました。10月頃の話です。
まだページ数も使う紙もが決まっていないので背幅がわからん…ってなってました。
今振り返るとマジで先に表紙に着手しておいて良かった…!過去の自分グッショブ!!って思ってます。
急に狂いだして別のことしだす
表紙は7割くらいできたので、引き続き書き下ろしの話をひたすら頭を悩ませて書き続けました。
3本同時に書いていったらどれか終わるだろうと思ったらどれも終わらないし終わりが見えない。
どーしよう…ってなっていた時に急にネタが降ってきて、導きだされた結果が
「そうだ!マンガを描こう!展示作品が他にもあった方がいいだろうし!」
でした。
ちょっと前にもデジタルでマンガを描いてみようとしたものの、挫折してしまったのですが、このネタなら描けるだろ!と勢いでネームを書き始め、2週間くらいで仕上げました。その間、小説の方は進まず止まったままです。
記憶があいまいですが、このあたりからやっと本文のテンプレートを印刷所のサイトからダウンロードし、大体のページ数がどれくらいになるか確認しだしました。思った以上にページ数が多くて、テンプレートで予め設定されていた行数や文字サイズの数値をいじって、ギリギリ読みやすい…?くらいの体裁にしてページ数を節約しました。
終わらない原稿
11月半ばでようやく締め切りを確認しました。早めの入稿で割り引きしてもらえなかったっけ?と思い、調べてみたら一番割り引き率が高い締め切りは2週間後でした。
ちなみにこの時点で、印刷所に見積もりも何もコンタクトをとっていません。
とにかく話を書ききろうと思い、勤めている会社の昼休みや寝る前など時間を見つけては「推しカプよ、致せ」と思いながら小説を書き進めました。この頃には3本同時スタートした話は1本にしぼり、終わりは見えないけどとにかく考えて考えてなんとか着地点を見つけ出し、後はそれに向けて書き進め、矛盾した箇所はないか、誤字脱字はないかでひたすらスマホでポチポチしてなんとか書き終えました。結局、一番割り引き率の高い締め切りは間に合いませんでした。
地獄の入稿データ作り
事前に印刷所のサイトで入稿データの作り方を調べておいて、ある程度準備はしていたので、あとはテキストを流し込み、区切りが悪そうな箇所をひたすら見つけては修正をし、気になる表現があれば直し、誤字脱字も修正…あれ、これ終わるのかな?ページ数も増えていってない?4ページ単位だから困るんだが、の繰り返しでした。
表紙はイラレのバージョンの問題なのか、アピアランスで文字に白のドロップシャドウをつけたらなぜか画像化されるし、裏表紙も決まらなくて、なんなら自分で描いたイラストの推しの顔が気に入らんってなって限られた時間の中ギリギリまで描き直しをしてました。
面倒だけど、パソコンのディスプレイと印刷物だと見え方ちがうよなーと思い、家にあるプリンターで印刷してみたところ、本文のノンブルが左右でフォントがちがうのを速攻見つけ、確認大事~ってなりました。
この時はもちろん次の締切日は確認済みで、もうこの際ギリギリまで自分が納得するまでやりきることにしました。でも、何があるかわからないから余裕を持たせて早めに注文しておいて、2日前に入稿することにし、無事入稿できました。
後からよく見たら、当日午前9時締め切りとあったので、マジで余裕を持たせて良かった~ってなりました。
入稿データ作りだけで一週間くらいかかりました。
入稿後の印刷所様からの連絡でわかった様々な不備
慣れないデータ入稿だったので、データ確認後はお電話をいただくよう、入稿時にお願いしました。
お電話をいただき、口頭で色々確認していただきました。マジか~ってなった箇所もありましたが、確認できなかった自分が悪いので、そのままでお願いしました。念のためグレースケールで原稿作っておいて良かったなーと実物を見て思いました。
念のためのお伝えですが、指摘があった箇所については言われないと気づかないレベルのものなので、そのまま頒布を継続します。
振り返り
元々webでお仕事をしていて、webの場合はファイルがあるサーバーに接続さえできれば後から直しはいくらでもできるので、直しがきかない印刷物は新鮮でした。
(webでも直せない場合もあるっちゃあるんですけどね、、)
最終:同人誌の仕様
文庫サイズ/108ページ
表紙:オンデマンド印刷/フルカラー/ホワイトポスト-200kg-白/クリアPP加工あり
本文:オンデマンド印刷/スミ/クリームキンマリ(小説用紙)-62kg
最初は印刷所のお任せにするつもりだったのですが、表紙の背幅計算ができないって気がついてから指定に切り替えました。遊び紙:印刷なし/スタードリーム-FS 88kg モーヴ/前のみ
最終:入稿データ
表紙:illustrator
本文(小説ページ):PDF
本文(小説以外のページ):photoshop
印刷所が決めたルール通りに作るのが一番安全
テンプレートも作り方も全部印刷所が決めたルール通りに作るのが一番安全で、結局は自分が楽になるなと思いました。
テンプレートそのまま使ったらトンボはもちろん、既にカラーモードや解像度が設定されているので、ユーザー側が「どうしたら良いの??」の迷いが無くて良いです。
とはいえですね、これは仕方のないことだろうなと思うのですが、印刷所のサイトで情報が色んなページに記載されていて、その上「これはどっちの意味??」となるような表記が散見され、ちょっと困りました。
結局小説のページはWordファイルではなく印刷所オリジナルのツールを使ってPDF化して入稿することにしました。
「Wordファイルで入稿できる」と理解してまう記述があったので、私はてっきりWordファイルで入稿できるものだと思っていたのですが、いざ入稿する時に「PDFのみ受け付けています」と表示されると、時間ギリギリで入稿しようとした人の中には絶望してしまうのでは、、と思いました。
フォント、設定、バージョンの差はどうやって解決しているのかな~と思ってたんですけど、やっぱりPDFファイルだよね、そうだよね、、ってなりました。
この点だけでもマジで時間に余裕をもって入稿してよかったと思います。
締め切りは確認しよう、スケジュールはきちんと立てよう
当たり前体操。
作業時間は確保しよう
仕事だと決まった納期に対して前倒しで進めることを信条としているのに、いざ趣味の話になると途端にできなくなるのはなんで??って思ったのですが、そりゃ仕事は決まった時間で仕事だけしていればいいからなんですよね。
普段から趣味に時間を費やすことなんてまずできないし、家事やら家のこともしなくちゃいけないんでね。。
小説はスマホのアプリで書いていましたが、入稿データはそうもいかないので、パソコンを立ち上げて作業する必要が出てきます。スマホみたいに合間で作業するわけにもいかなくて、時間を確保しなければならず、入稿データ作成時間の捻出が意外と大変でした。
次に本を出すなら
装丁にこだわりたい
印刷所のオプションで
本文のページ周りに装飾を付ける
本文カラーをスミ以外の色にする
を見かけて、最初はいいなーって思っていたんですが、小説同人誌の装飾で色々調べてみたところ、文字周りに色々あると話に集中できないからよくない、スミ以外は読みづらいみたいな投稿を見つけたので、そうだよな、、と共感してやめておきました。
やるとしたら
角丸
表紙2・3の印刷
カラー口絵
フルカラーカバー
表紙にホログラム加工
あたりですかね~次があるかはわからないんですけど。
オプションとは関係ありませんが、中表紙はもうちょっとこだわりたかったです。全部憧れのクリエイターさんの素材に頼りました。(リンク先はアフィリエイトはではないです)
小説ページはin Designを使ってみたい
いちおうパソコンに入っているので、、読みやすさを考えたら細かく設定した方がいいんだろうなと思っています。まず使いこなせるのかがわからないんですけど。締め切りに余裕があるなら組版は外注してもよいかもしれません。
表紙のデザインを外注してみたい
作業中、私ってマジでセンスないな…と頭を抱える場面が本当に多かったので、もうこれはプロに任せた方が良いなって思った瞬間がやっぱりありました。
ただ、全部の作業も大変でしたが楽しくもあったし、それが同人誌の楽しみだよなとも思うので、これはもうセンスを磨くしかないのか?とも思ってます。
よくよく考えたら、外注したら今度はお願いするための作業期間を別途確保しなきゃいけないし、中表紙入れたい場合は作ってもらったタイトルデータをグレースケールでもらえるのか、、、など考え出すと結局一人で全部やった方が結果早くて済むと思ったりもします。
グッズも作ってみたい
やるとしたらノベルティなんですが、まず本がはけないとノベルティも付けられないし在庫になってしまうので、実現することはあるんかな??と思って半ば諦めてます。
終わりに
ということで、雑に終わりますが私の反省文でした。
↓ 参加予定のイベント:2024年12月22日(日)開催。一般ユーザーは無料だそうなので、気になる方は是非遊びに来てください。ちなみに当サークルは【B会場:え8】です。
↓ 実物の本はBOOTHでご購入いただけます。2024年12月26日発送予定です。ちょこちょこ予約をしてくださっていて本当に感謝しかないです。