見出し画像

スマホ無しで1人で滝を見に行った話。

色々なことが煮詰まってスマホ見るのも嫌になってしまい、ふと「滝を見に行こう」となった。東京にも滝があるらしい。

とりあえず新宿へ。本屋でスマホの代わりとなる暇つぶしを探す。ナイツ塙の「言い訳」という本。これがまぁめちゃくちゃ面白い。

紀伊國屋書店内の良さげな抹茶ソフトが朝ごはん。

スマホ無しとは言ったものの、色々考慮した結果写真には残したくてカメラだけは使った。ずっと機内モード。

京王線で八王子へ。ここからはバス。普通は迷ったらスマホで調べるが、意外と案内表示を見れば簡単に分かる。

武蔵五日市駅に到着。1時過ぎに着いたものの、滝行きのバスが2時半に来る。

こんなにのどかな所でめちゃくちゃ待つ。

コンビニに薪が売っている。

ここは秋川渓谷という川とバーベキューで賑わっていた。賑わっていない所に行こうと思ったのに。

肉屋さんで「秋川渓谷コロッケ」を買う。通常のコロッケよりも50円高かったが、特に何が違うのかわからなかった。聞けばよかった。

時間もあったので、山猫亭というカフェへ。入ると、ほぼ満席。でも店員の姿はない。客の視線を浴びていると奥から、「すみません、お待たせして。今こういう状況なので少し待ってもらえますか?すみませーん。」と穏やかそうな店主が。店のキャパと賑わい具合と店主のおっとりした性格のバランスが悪い。ただめちゃくちゃいい人そう。ラッシーを注文したが、賑わっているのでなかなか来ず、その間も「待たせてすみませーん。」「もう少しで出来上がりますからねー。」と声を掛けてくださる。結局バスの時間が差し迫って、5分でラッシーを飲み干し、お会計すると、「是非また来てくださいねー!」と笑顔で言われてしまった。近場にあれば絶対行くのに。いい人。

本はここまでで読み尽くしてしまったので、次はクロスワード雑誌を買ってバスの中で解く。ただ、滝に向かう道中の曲がりくねった道なのでゲロ酔い。山道でクロスワードは絶対にやっちゃ駄目。

着きました。払沢の滝。完全に誤算だったのが、こっから滝まで軽い山登りをしなきゃいけない事。勢いでここまで来てしまったので、急にダルくなる。

道中に何個かあるミニ滝でも十分綺麗。これで良いかなとも思うぐらい。

でも本物は全然違う。

マジ滝。すっげぇ。写真では全然伝わらない。

今までの滝のイメージは水が「流れ落ちてくる」という感じだったのだが、バケツをひっくり返して水が「落ちてくる」のが断続的に続いているイメージだ。

近くまで行くと風圧がすごい。涼しいとかじゃなく、もう寒い。あの水量がどこから湧いて出てくるのか、めちゃくちゃ不思議だ。

ひとしきり滝をぼーっと見続けて、今日の目標は達成。ありがとう清流。

帰り道に自家製レモネードを売っている所で小休憩。おしゃれ〜

帰りのバス停からちょっと外れた所に温泉があるので行ってみることに。

ここがまさかのハズレ。温泉自体が悪いというより、人が多すぎて、湯船に人が入れるスペースがあるかないかぐらい。たくさんの人が嫌でここに来ているのに。少し誇ってすぐに出てしまった。

風呂上がりのつぶらなカボス。食欲もあんまり無かったのでコロッケ以来飯無しで飲み物ばっかり飲んでる。

帰途は大して面白いことは無かったが、新宿でご飯を食べようと思ったらどこも混んでいて、仕方なく地元まで帰り、一つ前の駅で降りて昔好きだったラーメン屋に行こうとしたらまさかの改装中。結局ポポラマーマ食って帰った。

最後までスマホ無しで滝を見て帰ってこれた。ちょっと大人になった気分。一人旅は気を遣わなくていいし、事前の準備も無くてたまには良い。

あと、久々にスマホ見るとそれまでの情報が溜まっているので、ちょっとした浦島太郎の玉手箱の体験ができる。

いいなと思ったら応援しよう!