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おかえりモネは、日本の『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』〜恋愛至上でない親密さ表現〜

朝ドラ『おかえりモネ』を見ていて、気になっていたことがある。主人公・永浦百音(清原伽耶)ら若い男女4人の関係にどこか既視感があったのだ。思い当たったのが2020年公開の映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(グレタ・ガーウィグ監督)だ。おかえりモネで描かれる多様な「親密さ」について考えながら、両作で共通するメッセージを読み解いていく。 1.亀のように歩む「スガモネ」おかえりモネは、は宮城県の気仙沼や登米を舞台に、震災後の当事者や非当事者の歩みを描いた作品。百

    • 「おかえりモネ」は福島を忘れていない〜八重の桜オマージュなど

      2021年度上半期に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」は、東日本大震災から10年ということで震災からの「心の復興」が中心テーマに据えられた。宮城県気仙沼市の大島がモデルの離島を中心に、主人公・永浦百音(清原伽耶)らの震災後の歩みを描いた。震災を正面から扱った本作だが、同じ被災地の福島県は一度も登場しない。私も含めて大多数が好感を寄せる本作だが、Twitter上では「福島が忘れられている」などの否定的な意見も見られた。確かに福島は登場しないが、果たして本作は福

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