愛する深夜食堂をミニチュア化してみた
まずはドラマの舞台となる「めしや」のジオラマ作りから始めた。制作期間は2020年1月13日(月)~2020年6月13日(土)。1日3時間程の作業時間だったが画像で記録したものをここにまとめておきたい。
普通は建物から工作して店内の什器など細かいものを工作するが、私の場合はドラマの要ともなるテーブルから作り始めた。建物の縮尺よりも動物フィギュアのサイズに合わせて縮尺を決めたかったのだ。動物フィギュアは朝隈俊男氏の犬シリーズから選んだ。私のお気に入りの作品だ。追ってご紹介したい。
テーブルは厚さ2mmのバルサ材をカットし組み立てた。表面は丁寧にペーパーがけをして塗装。塗料は和信ペイント 水性 OIL STAIN オールナット色を使用。水性塗料は匂いも少なく後処理も便利なので重宝している。
めしやのマスターになるブルテリア君の和服と似合った色合いだ。ここにニスを重ね塗りしながらペーパーで磨いてゆく。
概ね完成。後で使用感を出すためにヤスリがけ&ペーパーがけをして仕上げのニスを塗る。
ジオラマの舞台は撮影しやすいように、厨房、店内、入口付近、の3セクションに分けて工作した。まずはテーブルを設置する床面を決め壁と柱から組み立てた。
まるで 2x4 (ツーバイフォー)工法のような感じだ。厨房側だけ壁を作らずコの字型で工作してゆく。
店内の壁はスチレンボードにクラフトペーパーを貼りアクリル塗料で着色。手垢や指紋、埃や塵などで汚れた使用感を思いっきり出して雰囲気づくりをした。深夜食堂の公式HPの画像をいくつも確認しながら見えないところは想像力を働かせて作った。入口屋根のトタン板も傾斜をかけて雨樋の流れを考え形にしていった。入口外観はこんな感じに。
看板のめしやの提灯は後から設置。大枠が完成した。店内の細部を作り始める。テーブルの使用感はマスターが触るであろう所、客が触れるであろう所、などをこすれた感じにヤスリがけ&ペーパーがけした。
窓枠も同じく触るであろう部分は削った。
柱や板張りの経年感を出し、汚れたエアコンや関東地方の地図を設置。
そして汚れた換気扇に配電盤、扇風機を設置。
撮影する時に便利なように壁は取り外し可能 (スライド式)。
テーブルも取り外し可能にした。
ペットボトルのキャップを着色し椅子を工作。汚れた鏡とメニューを設置。かなり深夜食堂の雰囲気となってきた。
入口付近を作成。店内パーツと接続可能な作りにしてある。
提灯と引き戸を設置するとこんな感じに。
新宿花園神社の御札を祀った神棚、縁起物の熊手、状差し、冷蔵庫、フルスクラッチのものやカプセルトイなどをリメイクして追加設置した。
入口付近と店内は完成。厨房の工作過程は撮影するのも忘れて没頭し一気に作り上げてしまった。出来上がりがこちら。
テレビ版の各シーズン毎に店内セットが異なり、また映画版も店内セットが若干異なるためミックスしてイメージ工作した。雰囲気が伝われば嬉しい。ちなみにトイレの中が撮影されたことは無いが、オダギリジョーさんが1回だけトイレから出て来た場面があったのでトイレも作ってみた。
さぁ、舞台は完成した。動物フィギュアを活かして動物版深夜食堂を始めようか。