鳥山明先生 死去 ~死んだらまた会おうなー!!~
漫画家の鳥山明さんが今月今月3月1日に死去されたことをネットで知り、驚きと悲しみと共に、暫し呆然としてしまった。
ニュースを見たときに、子供時代にドラゴンボールやドラゴンクエストのキャラや世界観でワクワクしながら一緒に成長した記憶が蘇り、楽しませていただいた感謝と悲しい気持ちでいっぱいになった。鳥山先生のキャラクターは一目で分かる。丸みを帯びた可愛らしい優しいデザイン(車やバイク、計器類等は緻密!作品にも多く登場)が多く、親しみやすかった。
鳥山先生といえば、日本のみならず世界でも有名な漫画家さん。
漫画、アニメでは「Dr.スランプ」、「ドラゴンボール」。ドラゴンボールは累計発行部数2億6000万部、テレビアニメでは世界80以上の国と地域で放送とスケールが桁違いに大きい。
また、「ドラゴンボール」と同じく世界的にも有名なTVゲームの「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」のキャラクターデザインもされ、こちらもシリーズの累計出荷本数は去年3月末の時点で世界で約8800万本。鳥山先生の描くキャラクターや世界観は世界中のゲームプレーヤーから愛され続けている。
80年代から90年代半ばの紙出版の漫画の最盛期の中心的な存在だった。日本の漫画やゲームが世界に広げた影響も大きかったと思う。
「ドラゴンボール」や「ドラクエ」の初期を子供時代にリアルタイムで楽しんでいたのは氷河期世代。この世代は今では悲惨な世代の様に見られていることが多いけれど、漫画やアニメは今でも映画や続編、リメイク等で話題になる作品が多い。漫画だとシティーハンター、SLAM DUNK、NARUTO (ナルト)、るろうに剣心等。TVゲームでは、ファイナルファンタジーや鳥山先生の作品のクロノトリガー。「ドラクエ」の販売は今ではダウンロードで入手が出来るけれど、当時は発売日に「ドラクエ」を求めて販売店に長蛇の列が出来て社会現象になっていた。バブル崩壊は90年代初めだけど、90年代はまだ元のイケイケ時代に戻るだろうというような雰囲気もあって、それほど暗い時代ではなかったと記憶している。
氷河期世代は、社会に働きに出たタイミングは悪かったけれど、子供時代は社会的なムーブメントも多くて楽しかったことも多いと思う。最近人口減少で売り手市場になりつつあるので、今不遇な氷河期世代も、これを機にチャンスを掴んで欲しい。
死んだらまた会おうなー!!
あの世へ旅立つ悟空が家族と仲間たちに言ったセリフ。悟空らしさが溢れていて、死ぬのは悲しいことだけど朗らかな雰囲気になってしまう。まだやり残した作品もあったと思うけれど、また会いましょうと見送りたい。彼方で、すぎやまこういち先生に会っているかな。
じゃあ、まったねー。