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映画「小学校~それは小さな社会~」

久しぶりに記事を執筆します。今でも時々、4年前の在外研究時代の記事を読んで「いいね」をしてくださる方がいて、誰かのお役に立てているのだと嬉しく思います。
私自身も在外研究の準備の際に情報が意外と少なく、情報を共有してくださった方々の記事がとてもありがたかったことを思い出しました。

さて、やっと年末を迎え、締切に追われる日々から少しだけ解放され、映画を見に行く余裕ができました。
とはいえ、年末年始は再び原稿の締切に追われることになりそうですが(笑)。今週観た映画は『小学校~それは小さな社会~』です。

この作品は、世田谷区の公立小学校で1年間、150日、700時間にわたる撮影と1年間の編集を経て完成しました。撮影許可が下りるまでには6年もの歳月がかかり、2021年4月のコロナ禍に撮影が開始されました。

監督は公立小学校を卒業後、インターナショナルスクールを経て、大学はアメリカに進学された方です。自身の責任感や協調性は公立小学校で培われたのではないかという思いが、この映画制作の原点となっています。

映画にはナレーションがありません。1年生および6年生のクラスに焦点を当てつつ、学校全体の撮影が進んでいきます。給食、掃除、特別活動、運動会、卒業式を通して、児童たちが集団生活の中で模索し、成長していく様子が映し出されます。

児童に寄り添ういつも優しい語り口の1年生の女性教師、厳しい姿勢で児童と真剣に向き合う6年生の男性教師、そして同僚の先生方のひたむきさが心に響きました。

私が教師を目指すようになったきっかけも、小学校5・6年生のときの担任の先生でした。映画を通じて、日本の教育の素晴らしさと課題に胸が締め付けられる思いがする一方で、教育にはまだ希望があると感じ、勇気をもらいました。

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