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植込み型心臓不整脈デバイス認定士に合格しました~合格のためにしたこと~
ご覧いただきありがとうございます。
今回、去年の11月に行われた植込み型心臓不整脈デバイス認定士認定試験において合格通知を頂きました。
この記事ではどのような勉強をしていたか、試験の具合はどうだったかなどを書いていこうと思います。
前提として臨床工学技士の免許を所持している、臨床現場での操作経験は無し(ただし所属しているところは循環器に強い病院なので臨床知識として触れることはありました)です。
勉強に使用した教材
この試験のために使用した教材は紙の教材が2冊、PDFで閲覧したのが1つです。
まずは紙の教材から紹介します。
植込み型心臓不整脈デバイス認定⼠公式テキスト
使用した教材の中では主となるテキストです。
公式テキストなのでこのテキストに記載されていることが出題範囲に全て入っています。
実際の試験についてもこの本の内容から出題されていました。
これ一冊でも十分に内容を理解して覚えれば合格できると思います。
また、この本単体で記事を作成しているのでそちらも参考までにご覧ください
こちらは紙ベースのみで3周しました。
ただしこちらはAnkiへの落とし込みをしてそちらでも学習していました。
Ankiについては次の章で紹介します。
最新!心臓デバイス攻略本
こちらは副教材として購入しました。
上の公式テキストより臨床寄りになっています。
ペースメーカに搭載された機能などを具体的にメーカーごとに上げています。
こちらも単体で記事にしているのでそちらもご覧ください。
こちらは紙ベースのみで2周しました。
不整脈非薬物治療ガイドライン
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/07/JCS2018_kurita_nogami.pdf
こちらは日本循環器学会にて公開されている不整脈に対する非薬物治療についてのガイドラインです。
PDFで公開されているのでiPhoneのみで閲覧できました。
書いてあることとしては公式テキストと大きく変わりません。
デバイスに関しては全体の半分くらいの内容量です。
残りはアブレーションなどのカテーテル治療についてになります。
おおよそ2周しました。
紙ベースで勉強していたときのATrackerのデータを載せておきます。
総勉強時間数としては27時間でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171721915/picture_pc_a1d48e344a452f0b4d71ca994272bbb8.png?width=1200)
Ankiについて
この試験のためにAnkiデッキを作成しました。
おおよその内容の方向性については植込み型心臓不整脈デバイス認定士の学習要綱に沿ったものになります。
主としては公式テキストの内容の中で新たに知ることを中心にしてデッキを作成しました。
Ankiのデッキについてのデータを書いていきます。
総カード数は341枚です。
学習に費やした時間は17時間程度でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171721979/picture_pc_54fd5b6cf41d15714e52705630c28ad5.png?width=1200)
Ankiについてですが、作成し始めた時期が遅く、十分に学習できていたとは言えません。
ただ、Ankiによってかなり身についたと思っています。
漫然と本を読むだけではなくてアクティブリコールとして自分の頭で考えて答えを思い出す作業というのが効率よく学習できたと思います。
当日の試験のときに感じたこと
こちらについては試験直後にnoteにて記事を作成しているのでそちらもよろしければご覧ください。
ここで上げていることですが、図などを見て判読させることやプログラマ上の画面を見て回答させるというより実臨床に沿った問題が多かったです。
基本的なところをしっかりと抑えていれば十分に合格できると思いますが、その範囲が広いので十分な勉強時間の確保が必要だと思います。
進めるべき勉強としてはとにかく公式テキストへの深い理解をするための勉強だと思われます。
ここからは余談です。
ここでの私の一つの失敗としては「学習要綱に囚われすぎていた」です。
Ankiのデッキも各カードもかなり学習要綱に基づいて作成しました。
ただし、これはこだわりすぎていて細かすぎるところを覚えていてもっと他の分野についても大まかに知っておくべきだったという箇所が何個もあります。
分かりやすく実例を上げるとボーン・ウィリアムズ分類やシシリアン・ガンビット分類とは一体どのようなものか?という点だけを4枚のカードに分けてひたすらに解説していたり、I群抗不整脈についてその概要だけを書いていたりと迷走していました。
上記のことを改訂するとすれば単純に薬剤の名前と効果を書くだけで良いと思います。
よりシンプルなAnkiデッキとカード作りが必要でした。
無事合格できて良かったです。
一つの自信になりました。
まだまだこの認定士を活用できる予定はないですが、試験勉強を通して見られる景色もあったので良い機会でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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CEねこやなぎ