植込み型心臓不整脈デバイス認定士公式テキストを読んでみました
ご覧いただきありがとうございます。
植込み型心臓不整脈デバイス認定士公式テキストを2周ほどしたのでそのレビューを書いてみようと思います。
Amazonでも購入できます。
以下にリンクを貼り付けておきます。
植込み型心臓デバイス認定士公式テキストの目次
まずはこの公式テキストから分かることとして主要目次を以下に示します。
この目次は少しカットしているので詳しい目次を知りたい方は南江堂のHPをご覧ください。
ページ数は240ページです。
A4版のそこそこ大きめの1冊です。
この目次からも分かるように不整脈デバイスに関することに関しては網羅されています。
最近のデバイスとしてリードレスペースメーカーや着用型除細動器についても項目があります。
私が読んでいて感じたこと
全体としては学術的なところもありながら臨床に即応用できそうな1冊です。
植え込みデバイスに関する部材やリードの内部構造などが図を用いられて解説されています。
臨床で使われている主要のメーカーそれぞれの構造の違いや今まででリコールになったリードのことも触れていたりとかなり詳細まで書いてあります。
不整脈デバイス治療に関することなので通常の心電図はもちろんのことペースメーカー心電図も多数出てきます。
ペースメーカー心電図に対してちょっと読み慣れていない方でも各パラメーターについて1つ1つどのようなパラメーターなのかの表記もされています。
本文と図表の割合が1:1と言っても過言ではないくらい図と表が多いです。
どうしても視覚的にそのデバイスのことを知ろうとする限りは図が多めになるのは分かるのですが、想像以上に図が出てきてかなり分かりやすいです。
デバイスだけではなく心臓の解剖学についてもかなり詳細に書いてあります。
リードを通すための血管の走行や刺激伝導系を心臓上のどの位置あるかどうかもあります。
私が少し驚いたところが刺激伝導系の細胞構造式図というのが載っているところです。
本当に解剖学をしっかり抑えていないと触れることがあまり無かった構造式図がA4ページ半分に載っています。
X線上でのリードのあるべき位置や冠静脈の枝の分布なども大きく載っています。
植え込みの際にずっと見続けるX線写真も多いので臨床にもすぐに役立つと思われます。
メーカーごとのデバイスについてその容量や幅と高さなど一覧表になっています。
また、メーカーごとの治療のアルゴリズムが分かりやすく表になっているところもポイントです。
どうしてもメーカーが各々のシステムで治療モードも異なってきたり、メーカー別でデバイスが持つ特殊機能があったりするのですが、それらについても書かれています。
どんな人におすすめか
まずは植込み型心臓不整脈デバイス認定士を取得予定の方です。
この公式テキストと指定講習会より出題されるようなので、受験予定の方は必携の1冊です。
次に臨床にて不整脈デバイス治療に携わることになった方の最初の1冊にも良いかもしれません。
まずはこの1冊から始めてみて、必要に応じて他の本に手を出してみるのがルートとして好ましいかもしれません。
基本となる1冊なので範囲外だけど触れる機会がある可能性がある方にも目を通しておくという意味でもオススメです。
不整脈デバイス治療担当部署に1冊あっても良いかもしれません。
読み応えがありますが、その分得られる知識量も多いです。
私は植え込み型心臓不整脈デバイス認定士のために購入しましたがが、不整脈デバイス治療に携わる方にもオススメな一面があります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
CEねこやなぎ