日本臨床倫理学会第10回年次大会に行ってきました(簡単なレポート付き)
ご覧いただきありがとうございます。
遅れましたが、日本臨床倫理学会の第10回大会に行きましたので簡単なレポートを書きたいと思います。
当日のプログラムが日本臨床倫理学会のホームページにあります。
概要
第10回の日本臨床倫理学会大会は3年ぶりの現地開催でした。
開催場所は順天堂大学の東京都のお茶の水キャンパスでした。
2日間開催で久々にフルで参加することが出来ました。
会場は全部で4会場で私は大体第1会場の小川講堂に居ました。
4会場と言っても小川講堂と教育棟とで分かれているので移動は楽ではないですが問題ありませんでした。
(当日は雨で小川講堂と教育棟の間が歩いて3分くらいだったので演題ごとにフットワーク軽く移動できる感じではなかったです)
下の写真は小川講堂の写真です。
拝聴したセッションの感想
ほとんど第一会場に居たので教育講演やシンポジウムが多かったです。
主に、倫理コンサルテーションとACPについて知りたかったのですが、様々な医療従事者の観点からのそれぞれのアプローチについての発表があり、ディスカッションも活発で刺激になりました。
ACPはよくACPをする過程の実践が最も大事とされると言われていましたが、患者と患者の家族の日々の暮らしの中に既に存在している「これから先どうしようかね?」という点がすでにACPの過程であるという点とこの点においてこの日常的な会話がACPとしての言葉が組み込まれているという考え方は大事だと感じました。
一番最後のセッションの小児医療における臨床倫理問題についての教育講演がかなり興味深かったです。
小児における臨床倫理問題は将来的を見据えて医療方針を決める中で、患児とその親と医師との葛藤がそれぞれ大きなジレンマを持つという事や医療者としてのプロフェショナリズムとして、共感へ深入りしすぎてはならないなど今まで私にはなかった見方を得ることが出来ました。
小児の臨床倫理問題として一般演題での医療ケアが必要な患児だけではなくそのきょうだいの支援も行っているという演題も拝聴しましたが、医師や看護師だけでなく保育士の方も一緒に患児やそのきょうだいと信頼関係を形成してその子たちの抱えている葛藤などを引き出して解消するというそのプロセスがとても心に残りました。
本当は倫理コンサルテーションに参加してみたかったのですが、大ベテランの参加者の皆さまに混ざるという点がハードルが高くて断念しました。来年こそはと思っています。
簡単にですが以上になります。対面での学会自体が本当に久々で、どのように過ごしていたか忘れかけてましたが、しっかりと抑えたいポイントなどをメモ出来ていたのでいい経験となりました。
最後までご覧いただきありがとうございます。
CEねこやなぎ
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