透明うんこの席
とうめいうんこのせき
【透明うんこの席】
複数人掛けの席などで、ぽっかりとできた空席のこと。
「あそこが今日の--か。空ける必要あるのか?」
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しばしば、会議で長机を使って大人数で打ち合わせをすることがある。そんな時にふいに意味もなく出来る謎の空席。
いや、会議だけじゃない。飲み会の席だろうと、ソファだって、条件さえ満たされればそいつは現れる。
特に何の意味もない、ただの空席。
隣や対面に重役が座っているわけでも、緊張するほどの美女やイケメンが座っているわけでもない。ましてや本当にうんこが置いてあったら一大事だ。
席数より人数が少ない時にその出現条件は満たされる。
そう、端から詰めて座った時に出来る空席はそれではない。
何の意味もなく突然できる空席こそが、透明うんこの席なのだ。
まるで透明なうんこが置かれているかのように、その席には誰も寄らない。1人、また1人、透明うんこの席になりつつあるその空席に、それぞれの視線で透明うんこを置いてから違う席へと座る。
適度に席が埋まってきたところでやってきた人は、すでに置かれた透明うんこの臭いを察知してその席をやんわりと避ける。もちろんその際も視線で透明うんこを置くのを忘れない。
そうして、最後にやってきた人が透明うんこをその席に置くころにはてんこ盛りになっており、着席のタイムリミットになると【透明うんこの席】が完成するのだ。
臭。