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《君なんて見てない》
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プールサイドに立つ女児の絵です。
女児の造形にこだわって描きました。
胴体に対して頭部が異常に大きいです。頭は精神的な領域、目に見えないもの、内省、というイメージがあります。対して胴体は身体的な領域、手で触れるもの、物理的な世界、というイメージがあります。
胴体よりも頭の方が大きいということは、意識の中で占める割合が実際的なことよりも抽象的なことの方が大きい、ということです。そのような感覚の造形化を目指しました。
中学生の時に使っていた文房具やリュックにぶら下げていたマスコットをよく思い出していただきたいのですが、人との交流が大好き元気いっぱい女児はカートゥーン系(?)というのかな?顔のパーツが大きく表情豊か身振り手振り大きめのキャラクターグッズを所持していませんでしたか。反対に、一人が好き大人しめ女児はサンリオとかサンエックスみたいな、表情が虚無系で活気のないキャラクターグッズを身につけていませんでしたか。
もちろん全員がそうだとは限りませんが、そういう傾向を感じませんでしたか。
他人のことが気になるけど自分のことは教えたくない、が性格の基盤になっていると目と耳は大きって口は小さい(閉じている)、というキャラデザになるような気がします。何も知りたくないなら目は閉じているだろうし、世界と関わりたいなら手足の動作も大きくなるだろうと思っています。硬直していると圧を感じてるのかなと思う。
描かれた人物も、現実の人物も、本人の意識から離れたところに内側の感覚が表出しているのが面白いと思います。
そういえば、前にオリジナル心理テストを作ったんですよ。
🍥やり方
紙とペンを用意して、ニコちゃんマーク程度のクオリティで笑顔を描く。
🍥結果
口の横幅が目と目の幅を超えていたら外交的、反対の目と目の間に収まっていたら内向的。
知人にやってもらったらなんとなく当たっているような気がしましたが、「偏見の度が過ぎているわ」と怒られました。
確かに偏見がデカ過ぎたと思います。反省。