「さかざきちはる ペンギン街にでる」展に行ってきた
吉祥寺の武蔵野市美術館で開催中の「さかざきちはる ペンギン街にでる」展にいってきました。
坂崎千春さんと言えば、皆さんご存じsuicaペンギンの作者さんです。
チーバくん、カクカクシカジカ、クロネコヤマトなども彼女の作品として有名です。どれも親しみやすくて可愛いキャラですよね。
今回の展示は、坂崎さんが描いた1000点のペンギンのうち400点を「ペンギンと色」「ペンギンと鳥」の2つのテーマに絞って展示したもので、吉祥寺の街並みをイメージした空間に展示されています。
さらに絵本ができるまでの工程が紹介されており、ペンギンが実際にどうように描かれているか、坂崎さんが普段どのような道具を使っているかなどを知ることもできます。
詳しくはこちらをどうぞ。
私は彼女の描くペンギンが大好きです。
見れば見るほど、ムネがキュンキュン・・・
なぜこんなにも愛くるしいのでしょうか・・・
その答えは・・・・
かわいいからです!
なにがどう可愛いかというと、
まず顔がかわいい。
そもそもペンギン自体人間味があって愛嬌のある生き物なのですが、
坂崎さんの描くペンギンはとっても表情が豊か!
単純な線で描かれているのに、感情表現がとても繊細なのです。
「楽しい」という気持ちひとつにしても、にっこり、にんまり、ドキドキ、ワクワク・・など、微妙な感情の違いが繊細にかき分けられているのです。
とても人間味があって、思わずペンギンと同じような気持ちになってしまうのです。
しぐさもかわいい!
坂崎さんの描くペンギンは、のびのびとしていて素直でおおらかな印象があります。つぶらな瞳からは子どものような純粋さと好奇心の強さ、そして見るものすべてが初めてかのような新鮮さが感じられるのです。
よーくみると揺れるような線で描かれているのがわかりますか?
このために一層身近でイキイキと感じられるのかもしれません。
真っ赤なお花を愛でるペンギン、小鳥を両手にのせてはしゃぐペンギン、大きな鳥の隣で緊張しているペンギン、レモンを食べて思い切り顔をしかめるペンギン・・・
まるでわが子をみているかのような(いないけど)、子猫が無邪気に転げまわって遊んでいるのをみているかのような・・・
可愛すぎて目をぎゅっとつぶって床をゴロゴロゴロゴロ転がりたくなるような、あるいはあの白くてふかふかしたお腹に飛びつきたくなるような(まさしく悶える)感覚になるのです・・・!
ふと、守りたくなる女性の特徴を調べてみました。
がんばっている、ドジ、陽気、小柄、華奢、ふわふわ、甘え上手、上目づかい、素直、よく笑う・・・
まさに(大体)この感じ!
もともと可愛いペンギンにモテ要素が加わったら、これはもう愛されるしかないと思います!
坂崎さんの作品をみていて、線の角度や丸の大きさをほんの少し変えただけでも、違った表情や動きになることに感心しました。
人間もきっと同じで、微妙な眉の動きや力の入れ具合で相手に与えるイメージも大きく変わってしまうのかもしれません。
私も日々の態度に気を付けつつ、ペンギンにならっていつまでも愛くるしさを忘れないでいたいものです・・・?
ところで美術館って少し難しそうな印象がありますよね。
坂崎さんの作品展は肩の力を抜いて気楽にみることができます。
この日もみんなにこやかに作品を眺めていました。
小難しい美術作品ではないので「これおかしいね」「これかわいいね」などと気軽に会話を楽しみながら鑑賞することができるのも魅力的です。
かわいいハンコがもらえるスタンプラリーのイベントも同時開催中です!
吉祥寺散歩がてら、ペンギンに癒されにいってみてはいかがでしょうか。