真夏のトルコ旅行記④カッパドキアの洞窟ホテルは最高の昼寝スポットだった
トルコ旅行3日目。
早朝、予約してくれたタクシーに乗りこみ、再びイスタンブール空港へ。洞窟ホテルと気球を求めてカッパドキアへと向かう。
イスタンブール空港からカッパドキアへ
飛行機に乗り込んだ私たちは、事前に予約していた座席へと向かう。すると私たちの席にお母さんと小さな女の子が座っている。戸惑う私たちに向かってお母さんが何かをしゃべっている。
私の席にもれなく誰かが先に座っている現象、いったい何度目だろうか。子どもがいたこともありCAさんも加勢し私たちを説得。小一時間だったので快く譲った。
隣同士になったその女の子は、多分まだはっきりしない言葉で嬉しそうに私に触れ、話しかけてきた。私を見上げる大きくキラキラした瞳、濁りのない純粋な笑顔が白飛びするくらいにまぶしすぎて「座席指定料払ったのにな・・」なんて思ってしまう不純な自分を蹴り飛ばしたくなった。女の子よ、こんな恥ずかしい大人に育つなよ。
奇岩に囲まれた街、カッパドキア
子どもへの接し方がわからない私は、時々横目で気持ち悪い微笑みを送りながら飛行機をやりすごした。
カッパドキアに到着。照れながら女の子に手を振ると、とびきりの笑顔で手を振りかえしてくれた。嬉しかった。次生まれ変わる時は素直で明るい子に生まれようと強く思い、女の子と別れた。
予約していたバスに乗りカッパドキアの中心地ギョレメへと向かう。何が起こるんだろう・・・どんな景色がみれるんだろう・・!!と期待に胸を膨らせながらも、バスが動き出すと早々に眠ってしまう。
最近はバスだろうが電車だろうが船だろうが、揺られるとすぐに眠ってしまう。無職が疲れてるわけないのに。不眠の人に申し訳がたたない。
しばらくして目を覚ますと、少しずつそれらしき岩山がポツポツ見え始めテンションがあがる。ギョレメに到着。大通りは観光地らしくレストランやお土産屋さんがたくさん立ち並んでいるが、少し道をそれると異国風の石造りの家々がみえてくる。
洞窟ホテルは最高のお昼寝スポットだった
ギョレメから一本通りに入ると洞窟ホテルが集まる地帯がある。カッパドキアだけは見晴らしの良い洞窟ホテルに泊まりたいと思い慎重にホテル選びをした。細い道を車を縦に横にグワングワン揺らしながら勢いよく登っていく。カッパドキアは今工事だらけで道路事情がよくない。
宿に到着。大きな木の扉をあけ階段をおりていく。壁にはカラフルな陶器の壺が飾られ、ところどころにトルコ絨毯が干されている。両脇には草木や花が植えられており、その向こう側をみると青い空をバックに大きな奇岩群がみえる。
異国感あふれるかわいらしい宿と素晴らしい景色に感動し、「・・・オーマイガー」と感嘆の声がもれた(心の中で)
宿主のウナルはいつでもゆったりなトルコ人らしからず、とても働き者で、優しくきめ細やかに私たちをもてなしてくれた。
2部屋空いているということで、思いがけずファミリータイプの広い部屋にグレードアップ。ラッキー。
部屋の前には籠や鎌、ランプなどの生活道具がセンスよく飾られている。扉の中はまさに洞窟だった。白っぽい石造りの壁、ひんやししていて、窓はなく昼間でも薄暗い。ところどころ掘られた穴からあふれ出る照明の光がそれっぽい雰囲気を醸し出している。
部屋が広いせいか天井は思ったより高く感じられ、閉塞感はない。静かで薄暗くて涼しくて・・ここは最高の昼寝スポットだ・・。
「もう観光しなくてもいいや。昼寝したりボーっとして過ごそう。」と夫に伝え、少しだけ目を閉じた。
宿は洞窟ホテル地帯のほとんど一番上にあった。街への行き来は大変だったけど、景色は最高だった。
細いはしごを3階まで登ると、岩山で囲まれた街の風景を一望できる。朝はここから気球がみえるのだろう。
お気に入りのワンピースを着てふかふかとソファにゴロリと寝転がって異国情緒あふれる雄大な景色を眺めよう・・・そして時々目を閉じてボーっとしながら風を感じたりしよう・・・
なんて妄想してたけど、現実は興奮して写真をとりまくって、ビュンビュン吹き付ける風に耐えながら少しだけソファに座っただけだった。
カフェでただただぼーっと珈琲を飲んでる外国人がうらやましい。もったいなくて私にはできない。
カッパドキアの歩き方についてウナルから懇切丁寧に説明をうけ、地図を片手に街歩きに出発する。
高台にあるホテルからは坂をくだって10分くらいのところに街があるらしいのだが、日中は工事だらけで通れない道が多い。更に地図やgooglemapにない道も多く、まるで迷路だった。
ところで、工事現場の人は砂まみれの中、みんなシャツとズボンという普通のいで立ちで作業をしている。そりゃ富士山にサンダルで登ろうとする外国人が多いのも納得する(だめだけど)。
次回はATVツアーとカッパドキア名物についての話です。