アイドルがそこにいたということ
アイドルマスターシンデレラガールズのドームライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」の、メットライフドーム公演二日目を観に行ってきた話です。
ライブに参戦するのは全くの初めてで、そもそも今回何で行くことになったかというと、デレマス大喜利、ちょっとこのへんの説明が(この文章たぶん大喜利の人とデレマスの人両方が観るので)ややこしいんですが、デレマスを題材にした大喜利会がまずあって、いやまず大喜利会ってのは実際に集まってボードなどで大喜利をする会なんですが、それのデレマスのやつがあるんですね。デレマスのお題でボケを考えたり、デレマスのキャラになり切って答えたりする会(まとめなどもあるので、興味ある方は読んでみて下さい。もっと興味をもったら参加もしてみて下さい。是非)で、最近は50人とかそういう規模で集まって行われている結構な会です。主催は星野流人さん(ラノベ好きの母親とカープ好きの父親の間に生まれたクォーター。デレマスでは拓海推し)で、僕が直近の会の優勝商品としてチケットを入手(正確には有志の人が余ったチケットを譲渡するという形ですが)したわけです、わけなんですが、元々僕はアニメから入ったくらいの新参で、このデレマス大喜利から本格的にデレマスに関わっていった為、ライブも行ったことがなくて、でもずっとライブに行きたい熱はあって、え、丁度じゃん!!!って思って参戦する流れとなった、というお話です。以上あらすじ。
当日の話に時間を進めて。
その日はデレマス大喜利の知り合いや、僕と同じようにデレマス大喜利からデレマスに興味を持った人数人と事前に待ち合わせをして現地に向かいました。所沢で集まって、かさのばさん(大喜利の人。アニメとゆるゆりが好き。デレマスでは歌鈴推し)が見つけたそば屋に入ってそばを食べながらライブに関して雑談。何故か僕が頼んだたまごとじ蕎麦だけが延々と来ず、何でたまごとじ蕎麦で出鼻を挫かれないといけないんだと思いつつ、話をすることで初参戦の緊張を紛らわし、永遠みたいな時間を経て出てきた蕎麦を食べて所沢を後にしました。西武球場前へ。
赤黄色さん(大喜利の人。字がお金を取るレベルで上手い。デレマスでは薫ちゃん推し)が体調を崩していて、聞いたら気管支炎とのことで、前から「喉が爆発した」と言っていて、本当に爆発してたんかいと思って心配などしてたら電車にどんどん人が乗ってきて「戦地が近い…」と実感、したるうちに西武球場前到着。降りると大量の人、そして人。そんな中、江戸川さん(デレマス大喜利の人。ゲームで世界一になっている。何で???)もうこんな世界いらないさん(デレマス大喜利の人。名前が怖過ぎる。みりあちゃんの絵が可愛い)などと合流。最初から同行していた手すり野郎さん(デレマス大喜利の人。大喜利は最近絶好調だが、現在無職。デレマスでは晶葉推し)が「ロッキーの撮影じゃないのよね~」とくりぃむ上田ネタで軽く一ウケしたりするなどして改札を抜け、神宮の初詣かってくらいの人ごみのその先にドーム。メットライフドームが見え、緊張からの反動かテンションがここから爆上がり。
壮大な数のPの方々の間を歩くうちにライブの実感もどんどん沸いてきて、昨日まで「めちゃくちゃ良いらしいけど、それを観たらどうなるんだろう」とか「逆に何も感じなかったらどうしよう」とか考えなくてもいいあれこれを考えてた気持ちも消え、公演が一気に楽しみになってきました。
「ここで死ぬのか…」とドームの写真を一枚パシャリ。
無料コール本配布場所にて、チケットの譲渡主であるプーチンと白プーチンさん(大喜利の人。現在は大喜利お休み中。名古屋から参戦するなど、相当なデレマス猛者。フレデリカ推し)と合流。名刺交換などの後、公演まではまだ時間があるので休憩がてら雑談。急遽猫を噛むさん(デレマス大喜利の人。大喜利でかなり叫んだりする。デレマスでは楓さん推し)と今度大喜利でタッグを組む話をしたり、公演の円盤を観る会をしたいねという話をひらはらさん(デレマス大喜利の人。大喜利のとき月光仮面みたいな面をつけるときがある。デレマスでは春菜推し)としたり。適当に時間をつぶしていたら、急遽さんが「戯念さんが挨拶したいらしいです」ということで、時間も迫っているということで、球場近くまで移動。戯念さん(デレマス大喜利の人。似てる人が世界にたくさんいて、いずれ一つに集まるらしい。デレマスでは穂乃香推し)と愉快な仲間たち(本当にたくさんいた)と挨拶、何故かこの前僕が大喜利で優勝したことを祝われ、ただただ恐縮。何でだ。
再び名刺などを貰いつつ「虎猫さんのライブの感想が楽しみです」という、どういう方向からのハードル?みたいなことを言われ、また恐縮。一人のライブの感想に何を求めるというのか。
そしてさらに公演時間も迫り、プーチンさんと会場内へ。
席番を聞いていた段階でかなり良い席とは思っていたのですが、階段を下り、アリーナ(!)に入り、近づくにつれて驚愕。めっちゃくちゃいい席でした。簡単に言うと、馬車の下でした。
「何で???良過ぎる???嘘、え、何で???」と軽くその段階に来て混乱しながら、プーチンさんにライブのマナー講座みたいなものを受ける。
「コールなどに捉われるな、若者。楽しむことが最優先だ」
と言ってた気がしたけど、全然言ってなかった気もする。そして開演待ち。
噂には聞いていたけれど、開演前から会場内のテンションがバカ高く、始まる前から響くコールの声。流れるカレーメシのCM。
そんな混沌とした空気の中、いよいよ始まるのか、と思ったらまた緊張がやってきて、思わず震える足。大丈夫、ここまで来たらただ楽しむだけ、この場の空気に全て委ねよう。という気持ちで握り締めるペンライト。
そして提供読みが終わり、響いたのはちひろさんの声。
「ああ、始まったんだ」
思えば、これを思ってから終わるまでが、一瞬でした。
その遊園地の開園から閉園までは、一瞬でした。
ダラダラ書いてきましたが、ここからがライブの話です。
以下に、セットリストを追いつつ、心に残ってる部分を中心に、ダイジェスト的にまとめていきます。全く慣れていないので、稚拙な内容になると思いますが、ご容赦頂ければと思います。
出演者紹介
まず個人衣装で出てきて目を奪われました。
本当に良く知らないんですけど、大体が統一衣装で久々とのことで、記念の公演だからというのがあったんでしょうけど、この瞬間、良いものを見に来たな…という気持ちで胸が溢れました。中でも飛鳥がもう、頭から爪先まで飛鳥で「居る…」と思いました。居たんです、いきなり。
あとは、薫ちゃんとかも思い切り薫ちゃんだった、分かんないけど、あんな全開でやり切ってるの凄いなって感じで、どんどん引き込まれましたね。
全開といえば菜々さんも全開だった。「キャハ!」があの「キャハだ!」だった。純度100%。キャハ!に感動する日が来るとは思わなかった。
晴もカッコよかったな~。カッコ良かったし、可愛かった。あんなに「カッコいい」と「可愛い」を同時に存在させるのは凄いと思います。
二日通しての最初の曲。元々イベントで聴いて好きだったんですが、前日にやったと聞いたので多少予習して聴いていったんですが、ライブでめっちゃ映えるし、遊園地を一つのコンセプトにしたこのライブの始まりにここまで相応しい曲も無かったですね。
「変わらなければやがて朽ちてく、忘れ去れたメリーゴーランドね」って歌詞、さっきまで「遊びましょ」って言ったところから急に冷たい感触が入ってくる感じがあって印象的ですね。一気に哀愁を帯びる。
2.ステップ!
3.いとしーさー♡
しんげき曲。前日しんげきの曲をやらなかったんですが、二日目はめっちゃやってたし、これが最初だったの面白いですね。あんまりこっちは聴いてなかったんですが、穏やかなメロからのサビの盛り上がりと「Chu Chu」のコールがめちゃくちゃテンション上がって楽しかったですね。
最近のイベント曲。小さい子大集合で元気絶頂って感じの曲ですが、舞台上を飛び回るように踊る振りが見てて心躍りました。晴のキレが凄かったな…。
5.リトルリドル
来ました。大本命。これが聴きたかったんです。僕はこれが聴きたかった。
イベントで聴いて、ラップが好きだってのもあるけど、メンバーそれぞれの個性と主張がパンチラインとして吐き出されていく感じや「君の関係は全部君が集めてた」というふっと感情に迫る歌詞が入ってくるところ、アガれるサビ、全部が好きで、初めて落として買って、死ぬほど聴いていたので「今日やってくれ~」って思ってて、もう、もう来るのか来てしまうのか、とも思ったけれど、文句なしにアガりました。初披露でコールとか分からなかったけど「今日のコーデ最上級!」「好みはドレ系 Check!」と韻を踏んでるところで手を挙げて騒いで、死ぬほど楽しかった…。最高だった。普通に楽しくて泣いちゃいました。楽しいと、人は泣く。
菜々さんソロ曲。定番曲だからよくやっていると思ったら、これも久々だったらしい。最初の「ミミミン ミミミン ウーサミン!」のコールから会場が爆盛り上がりしてて、それに加わる形でやってったらめちゃくちゃ楽しかったし、菜々さんがマジで全力アイドルで、この曲のときじゃなかったかもしれないけど、花道をズッコケたり、凄み、しか無かった。
最後「アイドル、楽しいです」で急にエモくなって終わったのも最高だった。アイドルが全力でアイドルをやる姿は美しい。
ライブのイベント曲、これは絶対やると思って聴いてきたけど、ホント楽しい曲ですね、サビのコールの盛り上がりも最高だったし、馬車の演出も生で立体的に見れてテンション上がりました。距離も近かったし、めちゃくちゃライトを振りました。花道にアイドルが横にずらーっと並んでる姿、なんか凄すぎて笑っちゃったな…。
幕間MC1
アーニャと美波がイチャイチャしてたのがとにかく印象的ですね…。
お土産買って戻ってきたアーニャが浮き輪差し出して「コレ美波に!」って渡して「何で?」って聞かれて「次のエリアはイルカが出ます、サメも出ます!」「サメ???」と美波と凛が突っ込んでたの笑いました。
あと、サメの映画にも言及されて「サメの出る映画、大体、美女が最初に殺されます!」とアーニャが言ったときの「美女」の瞬間、美波がぐっと前に出て、体でドヤ感を出したのもめちゃくちゃ面白かった。
この幕間で、今回のテーマが「夏」ってことが示されてましたかね。
完全に初見の曲だったんですが、夏全開って感じの曲で良かったし、めっちゃ長いコールが印象的で頭に残りましたね。当日モニターにコールの部分が表示されてて(もしかしたらライブビューイング向けだったのかもしれないけど)歌いやすかったのも良かったですね~。
美嘉莉嘉のデュエット曲。ちょうどデレステのデータが1回死んでデレステをやってない時期のイベント曲で聴き逃していたんですが、変則的なメロディが印象的にあとから好きになりました。2人がキャッキャしてるの、めっちゃ好きなので、ライブで演奏観れたのも良かったし、最後おでこ合わせたとき、きゃー!ってなりました。きゃー!ってなるな。なるだろ。
10.凸凹スピードスター
菜々さんとしゅがはのユニット曲。とにかくテンション高くて、頬を叩いてくるような曲で、ライブで聴いたらヤバいなと思ったけどまあヤバかった。「やれんのかお前ら~!」には自然と声と手が上がりました。最後の怒涛の「しゅがみん!」コールもヤバかった…。言っても、曲的にかなり複雑だし難しい曲だと思うんですけど、それをちゃんとライブで「表せて」いた2人は物凄いなと思います。
11.銀のイルカと熱い風
MCで「イルカ」という言葉が出て「やるぞ」という確信があって、めっちゃ好きな曲だったからその時点でテンション上がったんですが、イントロの瞬間ブチ上がりました。「夏」と「恋」と「その切なさ」とが詰まった曲で、かつアイドルらしさもありノリノリな曲調で、盛り上がらないわけがあるかって感じでしたが、まあ普通に死にましたね。あんなん最高にならないわけがない。まさにイルカのように飛び跳ねて歌う様を見て視界が何回も霞みました。「前からホントは好きだったと」で一番霞みました。
12.Virgin Love
13.ハイファイデイズ
ドレミファクトリーをやった上でのハイファイデイズ。はい、死んだ。
いや、飛ばしてるところもあるんですけど、このブロックずっと上がりっぱなしで、ホントにジェットコースターがどこまでも上に上がっていくように僕も会場も、突き抜けて盛り上がってて最高でした。これとか、そこまで曲を把握してなくてもアガれる曲だし、殺す気なのか?って感じでした。いや、楽しかったな、楽しかったしか書けなくてごめんなさい、この段になるとコールの感じとかにも慣れてきて、開放感から楽しさが1段階突き抜けたところにいった気がしたんですが、なんと
これです。嘘だろ…。嘘かと思ったけど、ホントだった。この流れで、この爆爆盛り上がりのあとにオレンジサファイヤ。でも、もうアガっちゃってるし、アガるしかない、何とでもなれ!な気持ちで「パッション!!!」って叫んでました。楽しかった、楽しかったしか書けなくてごめんなさい。
聞くと、これも定番曲だけど最近はやらないらしくて、完全にここに思い切りぶつけてきたって感じですね、僕はぶつかられに行った恰好。ありがとう。オレンジサファイア、ありがとう。夏にありがとう。ありがとう。
幕間MC2
薫ちゃんの提案で始まったウェーブが圧巻でしたね。
アリーナから眺める、外野席の青い波。それが流れていく様。本っ当に美しかった。映像で、自分のゾーンがどうなっていたのかも観たいですね~。
ライブ会場で、ペンライトとかが一体となって光っている感じが元々すごい好きで、一体感というかライブ感というか、その上で自分が今その一部として光っているんだなって思って、グッと来るんですよね。
飛鳥をいじり倒す周子の下りもめっちゃ良かったな…。
クールを装う飛鳥をずっとからかって、最後は「盛り上がる一言をどうぞ」と無茶振り。飛鳥が「Dimension!次へ往くぞ」みたいなセリフを決めて「ハーッハッハ!」と階段を上がっていったのめちゃくちゃ最高だった。
15.フレデリカ猫やめるよ
ここのフレデリカも凄く良かったんですが、あとの曲と合わせてまた詳しく触れるとして、この曲あんまり聴いてなかったんですが、ずっと変な曲で凄いですね、フレデリカのアンニュイなとこをギュッと絞り出したような曲。
16.in fact
今日イチ良かったの、間違いなくここでしたね。
前ブロックの激しい曲のラッシュからのMC、そして猫やめるよ、でどこに着地するのか分からない空気が、一瞬で、本当に一瞬で変わりました。一瞬で「in fact」そして「橘ありす」の空気になったのが肌で分かりました。
分からないです、本当に自分でも分からないんですけど「本当の自分を誰も知らない」っていう最初の1フレーズが耳に届いた瞬間、泣いてました。
張り詰めた空気と、神秘的な照明と、そこに、ポツリ、と佇んでいるありすと、その全てが美しかったし、同時に、切なかった。明確な誰かへ目線を合わせて歌われるかのような「あなただけ特別なのは何故?」という言葉が、胸のずっと奥に沁みていくような感覚があって、結局曲を聞き終えるまで泣いてました。表現力と、もともとの歌の力と、それをより大きく見せるステージの力と、全部が噛み合っていたのかもしれないです。しれないです、としか言えないです。確かなのは、そこにずっとあった「ありすというアイドルの、芯の強さ」だけ。それだけ。それだけです。
17.Voyage
in factからのこの曲、これまた初見だったですけど、前の曲のしっとりとした流れをしっかりと引き継いだような曲で、ゆっくりとペンライトを振りました。周りを観ると、何もせずじっと聞き入っている姿もありました。そんな曲でした。「何をやっても空回りで」と歌ったあと「何かを諦めるには今はまだ早すぎる」と締めるの、歌詞としてただ良いですね。
18.わたぐも
ここ、ここもめちゃくちゃ凄かったんですよ、凄かった。
引き続き初見だったんですけど、まず曲がめちゃくちゃ良くて、みりあちゃんの歌う素朴な歌詞、ゆっくり流れる時間のようなメロディー。一瞬で聴き入ったし、照明でオレンジ色に染まるドームの天井がまた良くて、ふと空を見上げて、見上げながら泣いてました。僕はまた泣いている。
ゆっくり一歩ずつ、本当に帰り道を歩くように歌うみりあちゃんの姿が輝いていたし、歌詞の中で泣いている子が笑っていく姿すら浮かんで、時間があのとき完全に無くなってました。時間を曲が殺していた。
そして、最後の一言「みりあ、お姉ちゃんになったよ」
瞬間、会場がシーンとうるさいくらいの沈黙に包まれて、ただその一人の子供の成長を見守るような空気というか、何かを言うのは野暮な雰囲気というか、ものすごいものを見ているなという感情だけがありました。
「おめでとう」と思った。うるさいくらいに思った。
19.キミのそばでずっと
20.さよならアロハ
21.なつっこ音頭
わたぐもの衝撃でしばらく意識がどこか行ってしまっていたんですが…ちょっとずつ感覚を取り戻した先の、なつっこ音頭。アロハからのしんげきの流れ。ブロックの途中で「これは夏の、終わりの部分なのかな」と思ったんですが、まさに夏の終わりの、お祭りの曲という締めだったんですかね。
太鼓に合わせて踊るようにコールを打つの、ホントにお祭りみたいで楽しかったですね~。本当に、感情をあらゆる方向に動かされるライブですね…。
幕間MC3
卯月と杏とフレデリカの絡みがめっっっちゃ良かったな。
何故か急に猫(しかも、かなり猫)になったフレデリカに戸惑う杏と、それを見て、見守って、最後には「フレデリカさんが猫になりたいのなら、いいと思います!」と全部受け止める卯月が最高に卯月で最高でした。
美玲がお化け屋敷を怖がってるの見て、歌鈴がお祓いをしようとして。逆に苦手なものを聞かれた歌鈴が「私はステージが苦手です」と言ったのに美玲が「それはお前がヘタレなだけだろ!」と何気にかなり辛辣なこと言ったの、個人的にめちゃくちゃ笑った。酷すぎる…。
美玲が次のブロックに向けて「オレンジの棒(サイリウム)が何本あっても足りないぞ!」と言ったのも最高でしたね。
最後のブロックはアーニャのソロから。
本当に歌い上げるって曲だけど、本当に歌い上げてて最高だったな~。
さっきから「最高」と「楽しい」の旗揚げゲームしかしてなくてちょっと申し訳なくなってきたけれど、これもあんまり聴けない曲らしいので、そういうところをまとめて浴びれたのはホントに良かった。
23.クレイジークレイジー
イベントで流れたときからめっちゃくちゃ好きで、ゲームの中の一曲じゃないポテンシャルというか、最近だとPretty Liarとかアンデットダンスロックとかもそうなんだけど、ランキング上位を本気で狙うかのような本気度を感じてヤバいんですよね新曲。なんか普通に曲の話とかしちゃっててあれなんですけど、クレイジークレイジーは特に空気感から抜けてて、どこかのシティ系のバンドが作っててもおかしくない曲作りで異質ですよね。
ライブの話に戻ると、ここのフレデリカ、いや、前々の流れがあった上でのここのフレデリカが、良かった。「猫やめるよ」を歌い切って、そのあと猫になって、緩和させて緩和させてからの、ここでの緊張。
曲的にかなり行間のある時間が多いところを、表情とか動きでビシッと間延びさせない力が凄くて、志希含めてもそうなんだけど、アイドルとしての、演者としての力がここで光ってて、さっきまでのギャップもあって痺れましたね。しきフレも、相当緊張と緩和が激しい2人だけど、揃って「じゃ、本気出しますか」ってなったときのポテンシャルのヤバさ。それがクレイジークレイジーに集約されているのかなとライブ観て感じました。
24.Bloody Festa
小梅ちゃんの怖いソロ曲、これも初めて聴きましたね。
曲もそうだけれど、何より会場が赤のライトで染まる姿が圧巻でした…。
中には二本使って十字架作ってる姿もあって仕上がり過ぎてました。
マントをはためかす小梅ちゃん、めちゃくちゃカッコよかったな…。
25.共鳴世界の存在論
飛鳥のソロwith奏という構成で、その構成が既にめちゃくちゃアツいんだけど、まずこの曲こんなカッコよかったんだなって気持ちがデカかったですね。歌詞とかに目がいってたけど、王道のギターロックのようなメロが自然と頭を振らしてきて、一発で好きになりました。というか、今日飛鳥かなり好きになりましたね。幕間も良かったし、ライブ来る前に見たデレステのライブ記念コミュがすごく良くて、今まで結構中二感が先行してたけど、割と最近そこを受け入れて、その上で自分を探してる感じが出てて普通に好きになってきてて、それで今日のライブだったから、もう、良いですね。
奏が飛鳥に背中合わせるかのようにこの曲に真っ向から挑んでたのもグッと来たし、いい合わせ方でしたね。最高。最高だから、最高と言っていく。
26.美に入り彩を穿つ
絶対ライブでやったら楽しいじゃん!って曲は絶対にライブで楽しかったですね。サビの畳み掛け、狂ったようにライトを振りました。和の、ロックの曲、マジで好きなんですよね。デレマスの曲でも外れとか無い気がする。このあたり、ヤバい曲の連打が来てるのを肌で感じました。
はい最高をありがとうございます。本当にありがとうございます。
いや、冗談抜きにして、この曲クソほど好きだったし、しかも夏樹と美玲という構成で、めっちゃくちゃロックじゃん!って思ってアガり死にました。
位置的にあんまり演奏してるの見えなかったけど、夏樹と美玲がセッションしてる姿、背中合わせてる姿、最高に良かっただろうな…。そんな見たことない組み合わせだけ、やられてみると、良さしか無かった。
サビの「NO NO NO!」のコール、気持ち良かった、あれをやりに来たんだ。きっと。
28.Memories
これも相当珍しい曲選だったらしいですね、蘭子が入ってやったことはあったけどラブライカ単体だけど無かったみたいで、今日こういうのばっかでヤバい、今日この日に来れたことを本当に刻まないといけない。
生で観るラブライカは美しさしか無かったです、アイドルとしてああまで世界観が空気から作られてるの凄い、凄いも言い過ぎている。でも凄い。
29.Tulip
そしてまた最高の上が来るライブ。このジェットコースターは天井知らず。
位置的にダンスが結構観れる位置で、LiPPSのメンバーがくるくると踊りながら回ってくのが観れてめっちゃくちゃ楽しかったです、Tulipもやっぱずっとカッコいいですね、錆びることが無い。メンバー、ボスしかないもんな。ボスによるボスの曲。なんか曲順に最後の畳み掛けを感じましたね。
ここ1回暗転して、しばらく会場がざわざわして、何だ?サプライズか?みたいな空気になったあと、パン!って明かりがついて、そこにニュージェネがいて、Absolute NIneが流れて「うわあああ!!!」って歓声が起きてヤバかったですね…。まさにボスが急に現れたみたいな感じだった。
そしてまたニュージェネが歌うと一回りも二回りも力強い響きを帯びて、めっちゃアガりました。「絶対!」のコールにも自ずと力が入りました。
「どんなことがあっても進み続ける」そんな意思に溢れた歌でした。
来たか、と思ったし、来てしまったか、という感じでしたね。
全員曲だったし、多分これが締めになるのでは?と思って、でもここまできて後悔も何もないわけで、ただただ全力で手を振りました。長く活動してきた上で「フロンティア」という言葉を歌うの、勇気ありますよね。決して留まりたくないというか、貪欲に次を目指す気持ちを歌っている。
「自分の足で歩けシンデレラ」の一節って、まあこんなの相当擦られた話なんでしょうけど「ガラスの靴」という、誰かにかけられた魔法じゃなくて、自分の、その自分の足で歩いていくという強い意志の感じる歌詞で、だからすごいここ好きなんですけど、ライブで真っ向からぶつけられてまた泣いちゃいましたね。しかも最後の締めとして歌うということは「まだ次を見ている」ということでもあるし、ドームに辿り着いても、まだ通過点、開拓は終わらないという、また曲の話になってしまっているけれど、全員揃って歌われるそれは、本当に輝いてました。いましたよ。
MCにて告げられる「最後の曲」
多分もう最後なんだろうなと思いつつ、流れたのはStage Bye Stage。
事前にライブについて話したとき戯念さんが「これはヤバい」と熱弁していて、実際一日目のライブでも跳ねていたのを聞いていたので、始まった瞬間、終わりの感情が始まりの感情に変わりました。発売時はニュージェネが歌っていたこの曲が全体曲として歌われた意味。それはライブで観れば理解ができました。キラキラ輝くような打ちこみのメロディと、それに乗せて歌われる「今までの重ねた時間とつかまえた笑顔は宝物」という過去と今が交差する歌詞。この大きいステージで歌われてこそ価値のある曲にしか思えませんでした。「ここで“またね”“またね”って何回でも言えるから」
その「またね」を一つの希望に思いながら、ライブの終わりを受け入れました。
33.GOIN'!!!
そしてアンコールへと続き、これを聞けずして帰れるか。GOIN'!!!です。
このへんはコールも予習してきて、アンコールから感じる終わりの匂いを振り払おうと声を上げ続けました。最初の最初はアニメから入ったクチなので、このへんの主題歌挿入歌は本当思い入れもあって、普通に聴くだけでもまだ泣きそうになるときあるのに、ライブで感動しないわけもなく。
遊園地の終わりの時間を感じながら、ただただ手を振り続けました。
34.お願い!シンデレラ
「アンコールは2曲、若者よ魔法はいずれ解ける」隣のプーチンさんがまるで何かの語り部かのように言ったように感じたけれど、実際は「アンコールは2曲ですよ」と普通に言っていた。言っていたと分かっていた。
ライブが終わる。ライブが終わってしまう。確実にそれは分かっていたから、もう声を絞りました。一番コールのある曲だし、今日やってて思ったけど、コール決められると気持ち良くて、だから、だから精一杯の声で「もう1回!!!」と叫びました。叫んだら、ライブが終わってました。
ライブが終わっていました。
遊園地は閉園してました。
そして最後に属性を代表してニュージェネの挨拶。
「プロデューサー、ここまで連れてきてくれてありがとう」
何でですかね、このとき、今日で一番、アイドルがアイドルにバチッと、見えたんですね。自分の目の前に、あの、僕の好きだったデレマスのアイドルが、いたんですね。出演してる全員が、一気にアイドルに、僕の前で、なったんです。いや、ずっと、なってはいたんだけれど、僕が見えていなかっただけで、でもそのとき、見えたんです。居たんです。いつから居たんだろう。最初から。そう、最初からずっと、そのステージで歌っていた。
そして気付いたんですね。
今僕が見ているこのステージが、アイドルたちが目指していた「キラキラなステージ」だってこと。あれが、ここだったんだと分かったんですね。
アイドルたちにとっての一つのゴール。
さっき「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」で言った通り、もちろんまだ通過点なのかもしれないけれど、確かにゴールの一つが、ここだった。
ここを目指して、彼女たちは歌っていた、踊っていた。頑張っていた。
そう思えたとき、ディスプレイの向こうにしかなかった「デレマス」というものが、自分のすぐ、手が届く場所に現れて、視界がまた霞みました。
遊園地は終わってしまったけれど、それもアトラクションの一つでしかない。今こうやって僕がしょうもない生活を送っているその現在進行形のどこかで、彼女たちは歌っている、踊っている。闘っている。
次のアトラクション、次のステージに向けて。
「連れて来てくれてありがとう」
連れて来てない。癖のように心の中で否定してしまったけれど、もしその輝きの一つに関われたのなら、こんなに嬉しいことはない。
次のステージでも、会えたのなら。そのときは、もっと声を上げたい。
そう思いました。閉まってしまった遊園地を見つめながら、思いました。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!
ありがとうございました。この機会をくれたデレマス大喜利と、主催の星野流人さん、チケットを与えてくれたプーチンさん、そしてライブを勧めてくれたPの皆さん。打ち上げに混ぜてくれた戯念さん。ありがとうございました!ライブ行けて、本当に良かったです。
そして時は進んで。
次のアトラクション、ナゴヤドームでのライブが12月にあるそうです。
急に私事になってしまうんですが、僕は諸星きらりが大好きで、最近やっとPを名乗れるくらいには自信を持ってきているのですが。
名古屋には、きらりが来るそうです。
めちゃくちゃ怖いです、どんな気持ちで臨めばいいのか、自分が果たしてどうなってしまうのか。全然分からないですが、全然迷ったんですが、行くことにしました。きらりに、会います。世界一好きな女の子に、会います。
あの、キラキラな、ステージで。
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