MAミキサーが声優にやって(やらないで)ほしいこと(9)

どうもお久しぶりです。
前回投稿から凡そ2カ月、いや~ほぼ思いつく分は出し切ったので、
今回も正直蛇足ですが、多少なりと参考になればと思います。

マイイヤホン・ヘッドホンについて

ナレーション収録やゲーム収録などで、録ってる音の返しや、その他収録に関係する音源を聴く際、ヘッドホンが必須ですよね。
ほぼどちらのスタジオにも常設的に、ヘッドホンないしはイヤホンが置いてあるのですが、自分の耳や頭部の形状に合わず、苦慮された方も多いかと思います。 

コロナ禍の前から自分で買って持って来られる方も少なからずいらっしゃいましたが、最近は特に増えた気がします。
そこで、マイイヤホン・ヘッドホンを購入検討されてる方、この辺を注意してくださいね。というのをお伝えしようと思います。

1)音漏れ
ヘッドホンでもイヤホンでも、自分の聞いてる音の大きさが外部に漏れてないかを良く確かめてください。結構小さい音もマイクに載ってしまうのでここはかなり重要です。
ヘッドホンはイヤパッド、イヤホンはイヤピースを体や指で塞いでみて、どのくらい漏れてるのかを聞いてチェックしてみると良いと思います。

ヘッドホンのハウジング構造は絶対に密閉型(クローズド型)にしてください。開放型(オープンエアー型)はその構造上外に音が漏れやすいのでNGです。
また、イヤホンの場合、耳の表面にイヤホンをひっかけて装着するインナーイヤー型も音が漏れやすいので注意が必要。耳の中に入れ込むカナル型と言われるものの方が音漏れはしづらいです。

2)装着疲れ・聞き疲れ
これは収録中の集中力に関わってくるところですが、ヘッドホンの場合は付け心地の楽なもの、あまり重量を感じすぎたり、耳の密着を意識しすぎて長時間使用すると頭が痛くなるといったものは控えてください。
また、残念なことに1)で勧めたヘッドホンの密閉型、イヤホンのカナル型は長時間に試聴には不向きと言われてます。いわゆる聞き疲れという奴でして、好みの音で聞けることと聞き疲れしにくいことはイコールにはならないことが大半なので、ご注意ください。
どちらかというと、ちょっと物足らない方が良いのかもしれません。

3)ケーブルの材質
あまりないと思いますが、立ちながらの収録の際に良く動く方は服の材質とケーブルの被覆の材質が擦れてノイズになってしまう事が稀に有ります。
被覆の材質がナイロンのような繊維っぽいものは特に要注意です。

4)片耳だけで聞くために
収録の際、片耳はイヤホンやヘッドホンをして片耳は空けておくことが多いと思います。
ヘッドホンの場合は、耳の前なり後ろなりにイヤパッドをずらせば音漏れのリスクは減らせるのですが、イヤホンの場合なかなか音漏れさせない方法が難しいです。
思いつく限りで、使わない方を配線的に切ってしまうか、漏れないように何かをぐるぐる巻きに巻き付ける等・・・・。
まあ原型を留められない方法しか思いつきません。購入を検討される際は何かしらの音漏れ対策をお考え下さい。

ここ最近の収録で感じたことをヒントにツラツラを書いてみました。
周りの諸先輩方やスタジオのエンジニアなどに相談してみるのも有りかもしれません。
特に仕事道具として使うものですから、試聴コーナーなどで音色・フィット感・材質はよくよくお試しください。

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