MAミキサーが声優にやって(やらないで)ほしいこと(6)

6)台本の扱いについて(紙)

昨今、ゲームやナレーション収録などで
クライアント様から頂く台本がデータになり、
紙に印刷して持ち込むか、タブレットに入れて持って来られるかの2択になってます。
ここでは、昔からあるアナログな方式、「紙台本」についての話をします。

座りでの収録の際に手に持ってやられる方が、一定数おられます。
もちろん、その方が見やすいし、マイクに対してベストポジションをキープしやすいことは十分承知しております。
が、手に持った場合のリスクが半端なく大きいのです。
紙の材質や持ち方などに寄ってはペーパーノイズがずーっとカサカサシャカシャカ乗ってしまいます。(ほぼリテイク対象)
わら半紙は鳴りにくいという話を聞いたことがありますが、今や見つける方が難しいw
一般的にコピー用紙でも製紙会社やグレード?に寄っては鳴りにくさに差があるようですが、調べたことがないのでそこからアプローチしたい方はやってみて頂きたい。

ペーパーノイズは案外しゃべり手側は気付かないことが多いようですが、
スタジオにあるマイクはとても感度が良いので拾います。
特に声を張らないボソボソ系のキャラを演じられる方は、どうしても必然的にコチラはフェーダーを上げるので、周りの余計な音もそれなりの音量で録れてしまうので目立ちます。
とはいえ、大きく出したらキャラが変わってしまうのは本末転倒なので、鳴らさない工夫が必要です。
まあ、簡単なのは台本を持たないこと。セリフを言い切るまで紙に触れないこと。
コレに尽きます。
どうしても持ちたい場合は、紙と紙、紙と机が擦る音に細心の注意を払ってください。
昨今、ノイズ除去できる便利なツールが出てきましたが、個人的な所見ですがペーパーノイズは成功しにくいし、除去できるかどうか試す時間よりも録っちゃった方が早かったりします。
ですので、会心のテイクを台無しにしない為にも、ご協力ください。

また、座りでも立ちでも、紙ペラ台本でも製本された台本でもある話なのですが、マイクの後ろを覆うように持つ、マイクの真後ろにほぼ垂直に立てて持つことは絶対にやめてください。
自分の声が紙に反射してしまったり、明らかに囲われたような音になってしまい、綺麗な音で録れません。
マイクの真後ろは開けて頂けますようお願いいたします。

次回はタブレットの扱い?について書こうかと思います。

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