カマキリを見つけました
こんにちは。数日前のことですが、あるカマキリと出会った話をしようと思います。
大学のレポートと農作業に励んだ10月16日の日中
この日は曇りでした。朝から学校の課題であった実験レポートを書いていたため、私は淡々と過ごしていました。
レポートに区切りがついた午前10時過ぎ、私は家の裏の畑にふと行ってみました。ちょうど母から「いいところに来た!」と言われ、そのままミニ耕運機(我が家でのニックネーム:「こまめちゃん」)で畑を耕す作業をしました。こまめちゃんは、力ずくで動かそうとしてもダメで、うまく身体の重心を移動させ、体重を使ってコントロールすればよいことが分かったのでした。
そうして畑仕事に熱中していると、時間は正午になりました。家に入って食事をとり、私はレポートの続きにとりかかりました。
その後、レポートに区切りがついたので、私は再び農作業を手伝いに裏の畑に行きました。そうしているとアッという間に日は暮れ、私たちは農作業を終えて、祖母の家に行きました。
今日はこのようなことがあった、と祖母に話し、家に帰る頃には外は真っ暗になっていました。
あるカマキリを見つける
車に乗り、家路につきました。普段帰る道とは少し違う、あるスーパーマーケットのわき道を車で通りました。信号待ちで止まっている時、横に目をやると、6メートルほど先の駐車場の空きスペースで、ある女性がそこに落ちていた枯れ葉らしきものをスマホで撮影していました。
最初、母と「何の写真を撮っているんだろうね?」と言い合いましたが、暫くして私にはわかりました。それがカマキリであると。
確かに、暗い駐車場で、照明が遠くにあり、その物体は何なのかわからないのは無理もありません。しかし、私は普段から昆虫が見える不思議な目 -これを「昆虫眼」と呼んでいます- をもっているので、6メートルほど先のその枯れ葉らしきものが、車の中からカマキリであると判別できました。
それと同時に、信号が青になりました。私は、すぐにあの枯れ葉らしきものがカマキリであると、母に伝えました。すると母が、「さすが昆虫眼!」と褒めてくれました。
しかし私は焦っていました。カマキリは空いている駐車場のスペースにいたので、このままではカマキリは他の車に轢かれてしまうと思い、私はカマキリを助けたいと思ったのでした。しかし、信号が青になり進む先は国道で、車を旋回させてスーパーマーケットにとめることはできませんでした。私は「お母さん、いったん車をわきに止めて!」と言い、私は車から飛び降り、そのスーパーマーケットに走っていきました。
カマキリの保護
しかし、スーパーマーケットの前の信号が再び赤になり、私はしばらく足止めを喰らいました。やや苛立ちながら信号の変わるのを待っていると、なんと先ほどのスペースに大型の車(高級ミニバン)が駐車しているのが見えました。
「まじか・・・!」
信号が青になると同時に、私は全速力で横断歩道を渡り、駐車場に入り、一目散にカマキリのもとへ向かいました。そして、半ばあきらめた心境で、その車の下を覗いてみました。
「もうカマキリはだめだろうな・・・」
ところが、下を覗いてみると、奇跡的にもカマキリはまだ轢かれていませんでした!
そこで、私はその大型車の運転手がいないこと、および周囲の安全を確認し、地面すれすれまで顔を近づけ、昆虫好きの間ではカマキリを捕まえる常套手段である「背中側から前脚の根元をもつ」方法でカマキリを捕まえようと試みました。しかし、カマキリは勢いよく後ずさりし、私の手をかわすと、そのまま威嚇の態勢を取ってきました。そして、私がより手を近づけると、私の手をめがけて鎌を振ってきました。
「まじか・・・(状況考えろよ!)」
そうしている時、母が道路を一周してきて、他の駐車スペースに入庫するのが見えました。そこでいったん母の車に戻り、車の中にあった帽子を手に取ると、カマキリを突いてその上に誘導し、ようやく捕獲に成功しました。
その後、これも車の中に偶然あった大きな袋にカマキリを帽子ごと入れ、カマキリを持ち帰りました。
その後
その後、私はカマキリをどこに逃がそうかと考えました。暫く考えたのち、生きた虫が大勢いる、日中農作業をした畑に、カマキリを放すことにしました。ちょうど、害虫を食べてくれるので都合がいい、と思いました。
畑の中に入り、カマキリが入っていた袋の口を開けると、カマキリは、最初は袋から出ようとしませんでしたが、私がしばらく待つと、歩き始め、畑の雑草に歩いて行きました。
こうして、カマキリを助けることに成功し、私はすがすがしい気分で夕飯を食べました。
最後に
10月16日は、農作業、およびカマキリとの出会いで忙しくも楽しい一日でした。なお、本記事はレポートに専念していたために執筆が遅れました。実験レポートは、先ほど完成しました。
レポートと 畑仕事と 蟷螂と
我を忘れし 秋の一日
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2024年10月20日・Nekotchi