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東洋経済の業界地図から気になる会社探し 37工作機械

ファナックは前回取り上げましたので他の主要企業です。

DMG森精機【6141】売上4,700億円 営業利益400億円
牧野フライス製作所【6135】売上2,200億円 営業利益170億円
オークマ【6103】売上2,200億円 営業利益240億円
アマダ【6113】売上3,600億円 営業利益500億円
ヤマザキマザックは非上場の為、割愛します。

そのほかにはシチズン、ブラザー、スター精密、ソディック等
売上規模数百億円の企業がたくさんあります。

DMG森精機から見ていきます。


給与水準を大きく引き上げています。約5%以上
製品推移 70年代にもう現在の原型が出来ています。


ドイツのGILDEMEISTERとの違いがよく書かれています。
多くの連携効果を明示しています。


主要顧客の50%が100名以下の中小企業です

大学生向けの奨学金、美術や芸術支援なども多彩にされており、凄いです・・・。


日本人役員が4名です。

久しぶりに全方位凄い企業の統合報告書を見た気がします。
時代のテクノロジーを取り入れつつ、利益を出す。芸術などのCSR分野にも広く根を伸ばし実行する。出来そうでなかなかできない事だと感じました。

続いて牧野フライスです。


戦前直前に創業です「工作機械製作は芸術」っていいスローガンですね
内訳では主にブロック金属を加工するマシニングセンターがメインです。


面白い営業施策ですね
4名がメイン取締役 元トヨタの常務の方が社外取締役にいますね


大株主は森精機と似ています

牧野フライスは統合報告書に特段、特異な記事はあまりなかったような気がします。

更にオークマです。

貴族のNC と 庶民のNC
製麺機械が発祥なんですね。
「機械」と「電気」の融合が20世紀に行われました。
機械と電気に加えて情報と知恵が加わります。


2021年からキャリア採用比率が2倍になりました。
ただN数としては10名と全社員の割合からすると少ないような気がします
2段階の加工ノウハウ
工作機械を作ることはまさに国家への貢献でありそれが今も続いている
以前、鍋屋バイテックが資格支援制度を手厚くしているニュースを見ましたが
オークマも実施しているようです(ただ、だいぶハイレベルな資格ばかりです)
ボードメンバーは7人。全員プロパーです。
大株主は銀行、生命保険、年金などのファンド中心です

オークマは森精機に比べるとだいぶ泥臭い印象を受けました。最新のものというよりは愚直に良い物を作りたいという企業風土のようです。一方、新卒率が高いので異文化が入りにくい組織構造のようにも感じました。

最後にアマダです。これまで金属のブロックを加工する機械の会社でしたが、アマダは金属の薄板を加工する会社になります。


マシン稼働台数を初めて見ました。40万台は新品のみを追っかけているのでしょうか・・・


元は旋盤加工機(丸い金属の棒)を加工する会社だったんですね。
薄い板の加工会社というイメージが強かったので驚きです。
国内の板金加工機のシェアは70%!
キーエンスのように直販であるのが大きな強みです。


大きな会社あるあるのグループ顧客基盤のバラバラを統合して行くそうです。


アマダメトレックス出身2名、みずほ銀行から1名
他の企業に比べ、外資ファンドの名前が目立ちます。

私が板金業界に身を置いているので必然的にアマダの割合を高くしてしまいました。板金業界ではトップ企業ですが、これから更にどう広げていくのか?という策が書かれていました。機械を売ってオシマイとはならない世界が来ていますね。

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