確定申告のやり方がわからない個人事業主へ!知ると便利な簿記の基礎知識とは

確定申告歴10年以上・簿記資格保有の筆者ねこたが、確定申告で使える、簿記の種類や仕組みなどの基礎知識を分かりやすく紹介します。

簿記が分かると、例年の確定申告の書類作成に自信が持て、ちょっとした例外的な支出や収入があった時も対応しやすくなり、今お使いの会計ソフトもより使いやすくなります。

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確定申告する時に知っていると便利な知識

確定申告をする上で、知っていると便利なのは「簿記」の知識です。

簿記を知らなくても、会計ソフトを使えば比較的簡単に確定申告書類を作ることはできます。しかし、簿記の知識がないと、

「この出費はどの勘定科目がいいだろう?」

など迷うことがあります。

また、個人事業主が確定申告するのであれば、「家事按分」や「事業主貸」「事業主借」といった個人事業主に関係が深い勘定科目について詳しく知っておくことも必要です。

とにかく、簿記の知識があるとないでは確定申告のしやすさは段違いに変わります。

単式簿記と複式簿記

簿記には単式簿記と複式簿記があります。

確定申告で知っておきたいのは複式簿記です。

単式簿記はいわば小遣い帳や家計簿のような簡単なものですが、複式簿記では会社で使っているのと同じ本格的な会計処理ができます。

単式簿記の例
単式簿記は、ごく簡単な記帳方法なので、日商簿記のような資格がなくても、経理の経験がなくても分かります。

単式簿記は、以下のようなイメージになります。

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12月1日/交通費/○○行き/300

は、12月1日に300円を交通費として使ったことを示します。

複式簿記の例
複式簿記で上記の単式簿記の内容を示します。

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借方、貸方という考え方でお金の流れを記していくのが複式簿記です。

12月1日/交通費 300/ 現金 300/○○行き

は、交通費が300円分発生し、現金が300円減ったことを示します。

単式簿記との違いは、お金を使った場合にその出金によって何を手に入れたか(モノが増えた、サービスを受けた)分かる点です。

例えば、12月1日の交通費と12月13日の商品仕入れはどちらもお金が減っていますが、

一方は交通費として消費し,
もう一方はお金は減ったものの「商品」が増えた
と現金が減った原因(対価で得たもの)が異なります。

お金を消費する代わりに同じ価値のモノを手に入れたことを示すことができるのが、複式簿記の特徴の一つです。

12月13日の例では、

「2,000円の現金が減り、(その代わり)2,000円分の商品を手に入れました」という意味です。

複式簿記と仕訳について

複式簿記は、たくさんの「勘定科目」を使って記帳していきます。

勘定科目とは「売上」「仕入」「旅費交通費」「消耗品費」など、お金を分類するための項目です。

それぞれの勘定科目はその増減によって借方、貸方に分けられます。

一つの取引を借方、貸方に分けて帳簿に記録することを「仕訳」と言います。

ここからは、表や解説がちょっと複雑になるため、元サイトへどうぞ。上記内容も、より読みやすくなっています。


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