3650日分の好きと感謝を。
○出会い
コンビニの店内を隅々まで見ることって最近ないけど、ローソンのすみっこに置いてある、ローチケが出してるフリーペーパーって今も存在してるのでしょうか•••
確か2013年の夏だったと思う。何かライブに行きたい!近場でやっていないかな!とこのフリーペーパーを見ている中で「スキマスイッチ」という文字が目に止まった。
細かなレイアウトはもう覚えていないけれど、そこにはアリーナツアー “POPMAN'S WORLD”の日程が載っていた。
もちろん「全力少年」や「奏」は知っていたし、アニメオタクなのでスキマスイッチがアニメとよくタイアップしていることは知っていた。
「鋼の錬金術師」の主題歌になっていた「ゴールデンタイムラバー」にはハマりまくっていて、当時カラオケの十八番にしていたくらいだ。(今覚えば6分近くある非常に歌いにくい曲をよく十八番にしていたと思う)
そしてこの頃鋼と同じ荒川先生の作品である「銀の匙」の主題歌として「Hello Especially」を聴いていたので、この時期スキマスイッチはかなり身近に感じていた。
どうやらスキマスイッチはデビュー10周年らしい。それならHello Especiallyや全力少年も歌われるはず!よっしゃ行くか!と大阪公演のチケットを取った。
これが私とスキマスイッチの始まり。
ライブでは大橋さんの歌唱力、大橋さん常田さんバンドメンバーの演奏力の高さに脱帽。
こんなアーティストが存在しているのか•••!と昔の曲も聴きまくり、一気にのめり込んでいった。
そして、元号が変わり、コロナも落ち着いた2023年。
気がつけばあのライブから10年が経っていた。
○自分への問い
この10年でたくさんの人と出会って、別れた。
好きな人ができて、結婚して、上京した。
これまでの人生、たくさんの環境の変化や、私自身の成長の中で、手放してしまったアーティストもいる。
でも、スキマスイッチへの「好き」の温度は変わらないままだった。
2年ほど前、この記事をあげて私はnoteの執筆をスタートした。
ここに書いている「SF」という楽曲、そして2015年の「TOUR 2015“SUKIMASWITCH”」の神戸公演が私にとってひとつのターニングポイントになっている。
この日の「SF」、命そのものを注ぐような演奏で、今でも心に焼き付いている。
そして、「君がいるから 今日もギターをかき鳴らして 歌う」という象徴的な歌詞。
この言葉を今日に至るまでずっとずっと体現してくれている。
そしてただ歌ってくれるだけじゃない。
新曲が出るたびこれまでと違うアレンジを試したり。
過去の楽曲を名だたるアーティストにリプロデュースしてもらって、ひとつのアルバムにまとめたりとたくさん新しい取り組みをしてくれる。
ライブでは、新型コロナウイルスが流行した2020年から2021年に、バラードなどゆったりとした楽曲から構成される“Smoothie”を開催し、全国を回った。
また2021年の暮れには、オリジナル漫画をスクリーンに映しながら、その物語のBGMとして、自分たちはクロコ状態で楽曲を演奏するという“Soundtrack”が開催された。
オリジナル漫画の原作者となった岸田さんのnoteの記事で、印象的な言葉があった。
私だったら厳しい声が届くの、怖い。
何も考えずに応援していて欲しい。
それでも本当の声が聞きたいということは、お客さんが満足できるように、よりよいものを届けたいと言うこと。
“Smoothie”ではこの時世に公演を開催することに対して、“Soundtrack”は公演内容について、ファンからいろんな声が飛んだ。
そして2022年に“Soundtrack”は続編を開催することとしてチケットを販売したが、いろんな経緯を踏まえて企画内容が白紙となった。
代わりに「どんなライブを見たいのか」をファンから募集して、新しく内容を構成し、本来予定していた日にライブを行った。この切り替えの速さにも驚いたし、これはお客さん目線に立って考えていることの証でもある。
○過去と今がつながる
そして記念すべきデビュー20周年の昨年は、"POPMAN’S WORLD 2023"を開催。
私はpremiumと銘打たれたアリーナ公演に参戦した。
この日も新しい試みがあった。
主催者側で制御できるライドバンドを導入し、ライブの演出にいろんな色の光を取り入れた。
スキマスイッチのライブ、演出の都合上これまで光り物は禁止と銘打っていたのでついに解禁された形だ。
「初めてやから、数曲だけ制御するのかなー」と勝手に考えていたら、冒頭のSEからバンバンいろんな色に光りはじめてびっくり。
アリーナ席にいたけど、スタンド席を見上げると、たくさんの光が会場を包んでいるようで本当に綺麗だった。
ライトバンドを使った演出で、一番印象に残ったのが「さいごのひ」。
この曲は2番終了後演奏が盛り上がり、Cメロで大橋さんの歌声に強い感情が乗る。
どうしたって思い出す、2013年10月28日、大阪城ホール。ステージサイドの見切れ席から見た大橋さんの横顔と常田さんの演奏する姿。
「さいごのひが消えるときに人は いったい何色の世界を見て 誰を想うの」
この歌詞を歌い終わったときの残響、そして一瞬訪れる演奏の静寂、そしてボルテージをもった演奏でラスサビに入る流れに息を呑んだこと。
曲が終わったとき拍手も忘れてただ呆然としたこと。
10年前と変わらない、あの圧倒される歌と演奏。
でも、上述の歌詞が歌われたとき、それまで点灯していなかったライトバンドがぼわっとオレンジ色に灯った。
思わず左腕に意識が向く。そう、ここは2023年12月22日の日本武道館。
新しい演出が、10年の歩みを一気に知らせてくれた気がした。
そして10年間を生きた私と、スキマスイッチと、バンドメンバーが同じ空間を共有している。
こんなの、奇跡以外のなにものでもない。
いつか誰にも等しくさいごのひは訪れるのだから。
それと同時に、奇跡は願うだけじゃ起こらない。
二人が音を鳴らし続けてくれているから。
私がずぶとく毎日を生きているから。
お互い健康で生きているから。だからまたこうして会えたのだ。
○最後に
私が10年間、スキマスイッチを好きでいられたのは。
「自分たちの歌を待ってくれている人がいる限り、歌い、音を鳴らし続けるという強い決意を貫いていること。そして新しいことに次々チャレンジする二人を尊敬している」からだ。
そして、そんな二人のチャレンジを受け止めて、自分はどう感じたかを色々とアウトプットすることが本当に楽しいのだ。これはもう私の生きがい。
最後に感謝を残しておきたいのだけれど、私事でごめんなさい、まずは周囲の皆さまに。
遠征も含めてライブに行くことを(半ば諦めもありながら)許してくれる夫。
いちいちライブに行くとは言ってないけど、当日や翌日休みを取得しやすくしてくださる職場の皆さま(前の部署はへんぴなところにあり定時退社でも間に合わず、いっぱい年休使いました)
お互い上京し、今でも予定が合えば一緒に来てくれるデラクサー(FC会員)の先輩。
年齢的に変化の大きい10年間ではあったけど、変わらず楽しめています。
本当に感謝しかない。
そしてスキマスイッチのお二人。ここはあえて下のお名前で。
卓弥さん、しんたさん、結成してくれてありがとう。
色んなことがある中で、離れないでいてくれてありがとう。音を鳴らし続けてくれてありがとう。
日本武道館で2024年の色んな活動について発表があって、たくさん未来の楽しみが増えました!
もう死ぬまで好きな自信があります。離れてしまう時期もあるかもしれないけどこれからもずっと応援しています。健康には気をつけてね!
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