劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD 感想レポ
2023年1月7日。アイナナの日、そして私の誕生日。
アイドリッシュセブンが映画化することが発表された。
いつか映画館でアイナナを見てみたい!という希望は持っていたので純粋に嬉しかった。最高の誕生日プレゼントだ。
しかし、驚いたのはアニメの劇場版ではなかったこと。
アイドル4組による「ライブ」を映画化したものだったのだ。
この作品は決して妥協しない。絵もストーリーも音楽も。
だからファンが期待するものをゆうに超えるくらいの作品が出来上がるんだろうなと思っていたけど、実際は期待をはるかに飛び越えて衝撃をもたらすものだった。
今日時点でday1とday2を2回ずつ見ていますが、時が経っても忘れないように、私の感想をここに残します。
※6部までのストーリーおよびライブ前日譚のネタバレが含まれますので、未読の方はご注意ください。
※当方八乙女楽さん推しです。
◯全体感想
・なにより絵が綺麗。アイドルの動きもそうだけど、特に客席を描くの大変だったと思う。一人一人違うペンラの振り方をするたくさんのお客さんがいるし、ドルビーシネマでは表情とかパイプ椅子とか細かいところまできちっと描かれていることが分かって感動。orangeさんありがとう。
・初日舞台挨拶で増田さんも言ってたけど我が推し八乙女楽の横顔のかっこよさぶっちぎってた。
◯冒頭(M01~M09)
01. Road to Pieces
ライブが始まることに対するファンの高まりがペンラの動きで表現されてたり、各グループ名がスクリーンに表示された時の歓声がすごくリアルだった。ここですでに泣いてた。
製作にあたりライブってどういうものなのか、いろんなアーティストのライブ映像を見てめちゃ研究したんだろうなということが伝わった。
02. MONSTER GENERATiON(IDOLiSH7)
小道具持ったアレンジ新鮮だった!傘が七色なので西洋風の街の雰囲気に合ってた。
あとみんな傘は持って踊るだけで開かないんだよね、それは雨が降っていないという暗喩でもあって。これまでのストーリーと照らし合わせて、未来は明るいんだ!というメッセージにも聞こえた。
一番Aメロ終わりかBメロ始めかな、三月と陸がぶつかりかけておっとごめん!みたいなシーンあったよね。演出細かいなぁ。
・IDOLiSH7 MC
二日間とも今回のライブのコンセプトの説明をしてくれたんだけど、同じ内容でもday2の方がテンション高くて、そこがナナライのMCとも似ていてリアルだったなぁと。
三月が大和とナギに抱えられて運ばれていくシーン笑った。普段から寮でああやって遊んでるんだろうな。(day2)
Fly awayをMEZZOで歌ってるだと•••!いつかどこかでカバー聴きたいです(day2)
03. RESTART POiNTER (IDOLiSH7)(day1)
センターステージに一織と陸を配置するところわかってるよね公式。あの曲は陸センター復帰の曲だけど、陸の復帰を待ちながら支えていた一織の曲でもあるからね。
そしてメインステージに残った5人。環がはしゃいでるところで「ちょっと環くん!」ばりに心配してるそーちゃんは完全に親。
03. PARTY TIME TOGETHER (IDOLiSH7)(day2)
一人センターステージではしゃいだ結果コーヒーカップにみんなと乗り損ねた(結果一人で乗ってた)環めちゃめちゃ可愛すぎた。
04. ZONE OF OVERLAP(ŹOOĻ)(day1)
廃墟感あるセットは世界観の解釈一致。ステージの床にまでマグマ?が流れてるシーンに2月のワンマンライブのシーンを重ね合わせで見てました。
04. ササゲロ -You Are Mine- (ŹOOĻ)(day2)
まさかの選曲!だけどやっぱヒャダインの公開記念メッセージはフラグでしたね。虎於と巳波の口説きシーン、表情エロいし色気が通常の8割増で死んだ。
全員目つきヤバいんだけど悠はもうイっちゃってた気がする。特に1番Bメロ。
・ŹOOĻ MC
巳波「狗丸さんは亥清さんに甘いんだから」
トウマ「それは巳波もだろ!」
って言った時の巳波の不服そうな表情!好き!
※巳波のセリフ、「みんな(お客さん)亥清さんに甘いんだから」の誤りでした。失礼しました。(2023.9.23追記)
レッフェスは周りは全員敵だ!と思って歌ったけど、周りは全員味方だったことに気づいた。そんな思い出を語りながらお客さんにありがとうって言えるようになったことが嬉しかった。(day1)
虎於が「愛してるぜ!」ってトウマに言わせるよう仕込んだくだり、ドキュメンタリーとかで流れないですかね笑
みんながトウマをデレデレに甘やかすの可愛かったー!
ŹOOĻが旅した場合、人見知りだから4人でくっついてるっていうのほんとそうだよね。容易に想像できる。(day2)
05. Bang!Bang!Bang! (ŹOOĻ)
ドルシネで見たときのレーザービーム眩しかった•••!途中で赤に変わるところがまたかっこいい。
冒頭縦に並んでみんなが履けてからの巳波の「Are you ready?」と、ラスサビ冒頭でみんなが円形になって、それがほどけてからの悠のソロがかっこよかった。
06. DAYBREAK INTERLUDE(TRIGGER)
一人一人にスポット当てた登場シーンかっこよかった•••!
1番Aメロ楽さんのソロ、正面じゃなくななめ横や下から顔を映す構図がめちゃ好きです!!!
TRIGGERはいろんなタイプの曲あるけど、この曲はŹOOĻの後だとさらにぶち上がれた。
・TRIGGER MC
地球の成り立ちをとうとうと語り出す九条天ちょっと面白かった。
旅がテーマのライブなのに「祭り」と言っちゃう八乙女楽。楽さんにとってライブは盛り上がれる場なんだね。(これアフタートークでも言ってて吹きました)
そして「ハレの行事」って言い換える龍も龍らしくて好き。(day1)
ライブは非日常だけど、日常とつながっているっていう龍の言葉が好きだなぁ。私も他推しのライブ行くと、ふと過去の記憶や今の自分の状況にリンクする瞬間があるのでそのときのことを思い出した。
遠足前テンションであまり寝られなかった天にいと楽さん可愛い。それ普通1日目のMCで言うんじゃ?とは思ったけど(day2)
07.Last Dimension (Symphonic Edition) (TRIGGER)(day1)
まさかのバラードアレンジー!凍りついた世界を表現するのにアレンジを施してくるサプライズ素晴らしい。
07. Crescent rise (TRIGGER)(day2)
どうしたって三日月をイメージするこの曲、今回は崖(断崖絶壁)がスクリーンに映し出されていて、命をつなぐのがギリギリの旅、という感じがした。
途中で日が落ちて、最後に見える星空が綺麗だったなぁ。
08. NO DOUBT(Re:vale)(day1)
アウトロで後ろを向いたとき、百の目が閉じてるんですよね。そしてお客さん側に向き直った後目をぱっと見開いてたところ、やられました。
08. 激情(Re:vale)(day2)
赤い幕にシャンデリアっていうシンプルなセットながら後半、バンバン炎出ててかっこよかった。ドルシネだと赤がめちゃくちゃ綺麗で映えてた。
・Re:vale MC
NO DOUBTでかっこよくスタートしたけどその後ラブラブりばれMC。落差。もう二人でどこにでも旅に出てくれ(day1)
百が話してるとき、指を曲げて口に当てて話を聞いてる千さんエロかった。(day2)
二日間とも、千が甘い言葉かけたときガチで照れる百ちゃん可愛い。
09. Re-raise (Re:vale)
ラストで登場する椅子。もうRe:vale=椅子はみんなの中に染みつきすぎでしょ。そのまま椅子ごと退散するのかと思ったら普通に立ってステージサイドに履けていったの個人的にツボです。
ここまでの冒頭パート、バックダンサーがいたのはそれぞれの人が住む街にアイドルがお邪魔しているという表現なのかな、という個人的な考察。
◯中盤(M10~M14)
10. Re-boot
冒頭の映像が自然の誕生なら、こちらは動物の誕生って感じ。無機質なみんなの表情、これはこれで好き。
各メンバーのプロフにちゃんと事務所名書いてあって、ここで事務所の協力があって成り立ってる奇跡のライブであることを実感させられる。
後半、アイドルが客席に出てきたら発狂しますよね。個人的には大和さんが出てきた時に一番前でペンラぶんぶんしてたお客さんの動きがリアルだと思った。
11. NiGHTFALL(IDOLiSH7)
言葉自体は「日暮れ」を指すけど、歌詞は夜が明けたらまた歩き出そうっていう前向きなメッセージで元気が出た。私の中では第二のモンジェネというか、IDOLiSH7の新しい始まりとして受け止めてます。
出だしの一織の歌い方が好き。あと名前の数字順に歌っていくところは勝手にモンジェネからのつながりを感じてる。
夜をイメージした後ろの背景と衣装も好みです。
12. STRONGER & STRONGER(ŹOOĻ)
寂しがりやの集団が、了さんの言うままに拳を振り下ろして、でも4人で活動していくうちに自分たちの誤りに気づいて、そして歌っていくことの素晴らしさに気づいて、ひとつにまとまっていく。自分の意思で生きられるようになった。
この曲はŹOOĻのこれまでの集大成って感じの歌詞で泣きました。
サビでは後ろ姿で語るところ、頼もしかったなぁ。でもちゃんと振り返ってくれるところに、ファンを置いていかないよっていう意思も感じる。
あとこの曲のトウマ(きむすば)の英語の発音が個人的に好き。
13. Journey(Re:vale)
百が千の前を歩いて、時々百が振り返った時千がうんうんってうなずくところに悶えた。
NiGHTFALLやSTRONGER&STRONGERのような覚悟や強さではなく、あたたかい言葉でこれからも歩いていくよって伝えているのは絶対王者から陥落したことで出てきた言葉なのかも。
ここまで二人寄り添ってこれたことや、これまでの感謝を百と千がお互いに伝えあっているような世界観で心が洗われました。
14. BEAUTIFUL PRAYER(TRIGGER)
冒頭の楽さんの「TRIGGER!」で鼻血出しそうになりました。どうして「ガー」のところエフェクトかけたの。無理無理死んじゃう。
しっかしTRIGGER はほんとぶれない。とにかくおしゃれで完璧でかっこいい。
3部は辛かったけど、それを乗り越えてからは3人でいること、3人で歌うことがほんと楽しそうなのよね。それがよく表れてる気がした。
この曲も後ろや下からのカメラワークになっていていろんな角度から3人が堪能できたのすごくよかった。
初めて聴いた時の感動を劇場公開中はそのままにしたくてあえてあんまり歌詞を読み込んでなかったので、Cメロのソロ、各メンバーの名前が歌詞に入ってることに4回目でようやく気づいて鳥肌立ってました。楽さんの入れ方さりげなさすぎた(確かな音「楽」聴いて)
この中盤パート、最初見た時4曲とも曲名何も分からねー!!となって。確かにアプリのストーリーには出てこないシングルのカップリング曲とかだと見逃してることあるもんな•••!マネージャーとしてまだまだだな•••と思ったら全て新曲だった。まじで焦った。
あと冒頭8曲では今ある街を旅して、中盤4曲はこれから旅する先を表現したかったのかなと。
時系列としては6部の後だから、この先どうありたいのか、各グループがそれを表明してくれたなって。
◯終盤(M15~M17)
15. Incomplete Ruler(七瀬陸&九条天)
あの舞台あってこその曲だから、歌っちゃうんだ•••と一瞬思ったけどその経緯を入場特典の漫画でフォローしてくるの、運営ちゃんと分かってて安心した。
両親の人柄についてはストーリー上あまり言及されないけど、そりゃ親だもん二人で歌ってるとこ見たいよね。
二人でアイドルをやる夢は叶わなかったけど、それができないからこそあの歌と5部ラストのあの感動が生まれたんだ、と思うと泣いてしまう。
二人がずっと目を合わさずに歌っているのはあえての演出なんだろうなと思っていたけど、それでも心を合わせて歌えるんだよね。ずっと一緒に暮らしてきた兄弟だから。
そして最後向かい合って目を合わせて、手を合わせるところ泣ける。ここではっきりするのがお揃いのピンキーリング。うっ尊い。
16. TOMORROW EViDENCE(IDOLiSH7→出演者全員)
Incomplete Rulerを歌い終えた後ステージが暗くなり、「悲しげな表情でステージを去る天、そこにひとりで取り残された陸」という構図がまるで天が九条に引き取られていった時のようで胸が締め付けられたけど、その後ステージの後ろがひらけてIDOLiSH7の6人が陸を出迎えて始まるトゥモエビ、演出神ですか!!??考えたの誰ですか!!??
「アイドルになって天と一緒に活動する」陸の夢はかなわなかったかもしれない、でも陸の居場所はちゃんとIDOLiSH7にあるんだよ!!ってことを改めて思わせてくれてありがとう。
そしてラスサビ16人で歌って踊ってる。このライブだから見れた光景、尊い。ブラホワの優勝曲を大好きなアイドルたちに歌ってもらえたこと。制作したそーちゃん、振り付けを考えた環の気持ちを思うと泣けてくる。
・16人MC
お客さんを煽って!と強制的に前に出される一織可愛かった。そして煽りの内容も真面目。(day1)
ファンサ、スクリーンに全員映してくれたけど目が足りねぇ!TRIGGERだけ目に焼き付けた(day2)
メインで話してないメンバーが時々ボソッと呟くの面白かった。情報量が多すぎて記憶が保てなかった。
17. Pieces of The World(出演者全員)
とにかく曲の持つエネルギーがすごすぎて圧倒。
そして2番Aメロ、トウマ&陸、大和&千、壮五&虎於、ナギ&巳波、環&天などなど、ストーリーの中で影響を与え合っていたり、衝突したペアで歌い分けされているところにグッとくる。
「僕たちはひとときに過ぎない存在」って言い切っちゃうアイドリッシュセブンの世界観すごく好きなのよね。
アプリの前日譚にもあったように、メンバーやお客さん一人でも欠けてたらその時点で同じものは作れない。だから、アイナナが長く愛されて、映画が作られて、仲のいい友達やもちろん一人でも、こうして応援できることが奇跡。
日常は辛いことも多いけど、実はすごく尊いもの。そう思わせてくれてありがとう。
そしてアイナナというコンテンツはいつか終わってしまう。それはいつか間違いなく起こること。
それでも愛した時間は消えないし、その思い出を持ってみんなが次に歩いていく。だから過去も今も未来もちゃんと繋がってる。だから悲しくないよ。
この終盤パート、クライマックスとしての演出がうますぎてこちらも気持ちが昂った。初めて見た時の感動は絶対に忘れない。
◯アンコール、エンドロール(M18~19)
18. Welcome, Future World!!! (出演者全員)
この曲をアンコールにもってくるの、ファン感やナナライを意識してくれてて推せる。この曲があると、最後まで幸せな気持ちのまま終われて会場を出られるんよね。
そしてこの映画のために16人で再録したことが嬉しい。(原曲にはŹOOĻ入っていないので)
19. Pieces of The World -In your heart-
ただただライブの余韻を噛み締めるエンドロール。どの映画もそうだけど、ものすごくたくさんの人が製作に関わっていて、言い換えるとその人たちがいなければこうして公開されることはなかった。声優さん、そして全ての制作スタッフに感謝。
◯最後に
ストーリーを読み終えている人は分かるように、このライブは6部の続きになっていて。そして私はアイドリッシュセブンというコンテンツの集大成と捉えています。
1部ではIDOLiSH7とTRIGGERの2組の関係性でしかストーリーは進んでいなかったけど、2部でRe:valeとつながり、3部ではŹOOĻが絡んできて。ほんとにたくさんのぶつかり合いがあったけど、それを経て一つになった4組がこんな素晴らしいものを見せてくれるようになった。
そもそもアプリが続かなければストーリーも続かないから、4組が手を取り合う世界も見れなかったかもしれない。でもその世界を見ることができたのは新しいものを作ろうとするスタッフの熱量や応援する熱心なマネージャーの力があってこそで。
三次元的な話をすると、このコンテンツを動かしているのはあくまでもこの世界に生きている「人」で、まずその人たちが生きている奇跡を噛み締めたい。そしてその人たちの作品への想いが大きくなればなるほど色んなうねりを作ってどんどん世界を広げていける。
大袈裟な言い方にはなるんだけどそれくらいのおっきなエネルギーを感じています。生きて、それぞれの速度ややり方で好きなものを追いかけてるって実はすごいことなんだよ。
そして“BEYOND THE PERiOD” というタイトルから、このライブは6部とこの先にある未来の間に位置づけられる。終わりはいつかきてしまうけど、まだ終わりじゃないから、ずっと応援してる人と、ムビナナで知ってファンになってくれた人、声優さんスタッフみんなでこの先の景色が見たい。
大好きですアイナナ。これからも続いていきますように。