【朗読台本】後悔貯金時計(約1600文字)【シチュエーションボイス】


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猫縞レイ
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以下本文


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気が付いたら想像以上に時間が経っていた
そのような経験、ありませんか?
そんなとき、みなさんどのように対処してますか?

後悔する?まあいいや、と忘れてしまう?
特に気にしない?

なるほど、なるほど。
たしかに1,2時間くらいなら良くある話ですね
数十分。これもまあ許容範囲でしょう。
数秒。あなたが気が付いているかどうかもわかりません。

しかし現実には、数秒ですら後悔する愚かな方もいます
株価がどうのとか、ついうっかり送ってしまったメールだとか、うっかり投稿してしまったつぶやきとか
それを巻き戻したい方も中にはたくさんいるようで
後悔先に立たずとはまさにこういうことといいますか
数秒の出来事で後悔するならなぜその数分前にいったん思考をめぐらせられないのか
いやはや人というものは実に愚かなものです

もし、その時間が
もし、その後悔した数秒、数分、いや、数時間が
取り戻せるとしたら、あなたは取り戻したいと思いますか?

こんな話があります
一人の男が女と恋に落ちました
男と女は8年連れ添いながらも恋人になることはなかったのです
お互いにお互いの気持ちをわかっていながら、見て見ぬふりをして
「相手には伝わっているだろう」などと愚かしい妄想にとらわれていたのです

ある日、ついに男が女に結婚を申し出ました。
8年連れ添ってからさらに5年。13年目のことでした。
男は婚約指輪を買い、いつものように女と食事をして、そしてこう言いました。
「今まで言い出せなかったけど、私と結婚してくれないか?」と
女は快諾し2人は結婚をし、家庭を築き、円満に暮らしました。

ならよかったのですが、女は実際にはこう言ったのです。
「ごめんなさい。あなたの気持ちはうれしいけれど、私にはもう婚約者がいるの」
と。

男は後悔しました。口に出さないことは相手に伝わらないものだということをその時になって気が付いたのです
男が気が付いた時には想像した以上に時が経っていました。
13年です。

…さて、13年。
もし、あなた。
そう、そこで聞いているあなたが13年分の後悔をしたとき。
13年自分が築き上げてきたものが壊れていく感覚に絶望したとき。
時間を、時を、戻したいとは思いませんか?
13年前に戻って、他の男より先に、自分の口から素直に気持ちを伝えたいとは思いませんか?

ありますよ。時間を戻す方法。
この時計は、そんな後悔の時間を貯めこんだ時計なんです
誰かが気が付いたら失っていた時間、数秒、数分、1時間、1年。
そういうものがたまっているのです。
これはリサイクルするべきなのですよ。

どうでしょう、他の人の後悔の時間を、あなたの後悔の時間に割り当てて、有効的に使いませんか?

そうでしょう、そうでしょう、戻りたい時間、ありますよね?
では、この時計の残高からあなたの時間を取り戻しましょう。

1、2、3。
素敵な時間の旅に行ってらっしゃいませ。

気が付いたら想像以上に時間が経っていた
そのような経験、ありませんか?
そんなとき、みなさんどのように対処してますか?

後悔する?まあいいや、と忘れてしまう?
特に気にしない?

なるほど、なるほど。
たしかに1,2時間くらいなら良くある話ですね
数十分。これもまあ許容範囲でしょう。
数秒。あなたが気が付いているかどうかもわかりません。

しかし現実には、数秒ですら後悔する愚かな方もいます
株価がどうのとか、ついうっかり送ってしまったメールだとか、うっかり投稿してしまったつぶやきとか…

ああ、あなたですか。
先ほどあなたの婚約者を奪いにある男が13年前に行きましたよ。
ええ、そうですか、そうですか
悔しいですよね、後悔しますよね。
誰かの後悔の対価は、また別の誰かの後悔なのですから。

もう一度、この時計、使ってみましょうか…?



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