【日記?】今日死んで明日蘇る
明け方でもいいし、未明でも早朝でもいい。
なにもない、だれもいない
そんな町が好き
聞こえるのは足音
自分と、もうひとつ
誰の足音だろうか
いやこれは誰のものでもない
ただの反射しただけの足音
1人歩く自分の足音が反射している
反射した足音は自分の足音ではなく
違う誰でもない足音
自分ただひとりで
信号を待ったり
わざわざ歩道橋を渡ったり
だれもいないのに
誰かを探している
足音はふたつ響いていて
誰でもない足音が聞こえていて
まず鳥が目を覚まして
次に車が走り出す
人が歩き
人が止まる
今日という日が動き出す
嫌な考えというのは寝れば消えていく
でも、物忘れはひどくなる一方で
いつかみんな、忘れちゃうんですよ
楽しかったことも
好きだった歌も
好きだった場所も
好きだった人も
探していた誰かの足音も
夢見てた未来も