資本主義とは(草稿)

資本主義を正しく認識している人間はほとんどいない。
市場の体制として共産主義と資本主義が相対しているような言説がよく見られるが、この2つは二律背反のものではない。

この語は市場などという小さな概念に収まるものではなく、人類の文明そのものである。
産業革命を端とした生産量の爆発。これが資本主義そのものである。

資本主義とは、資本を投じ、生産量を増やすことである。
資本とは、生産の基盤となるものである。

この生産量を増やす試みは、市場の体制などの些事とは関係なく、文明をもつ人類は、共産主義国でも統制経済下でも、すべて行っていることである。

資本主義を止めたり離脱しようとする向きがあるが、文明人であるかぎり逃れることはできない。
これは人類の夢だからである。

現代人として言えることは、資本主義にはとりあえずの到達点があるということである。
資本主義の到達点は、生産量の飽和である。
全人類が労働せず、腹がはちきれるまで食らい、考えうる限りの贅沢を尽くしてなお、人類総生産が余る状態が、飽和である。

AI、5G、ロボット、自動レジ、自動運転。
我々は産業革命の途上にある。

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