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絵描きの娘

小さい頃、えほんのえかきさんになりたかった。

母は趣味で絵を描いていて、父は美術館のポスターやカタログなんかのデザインの仕事をしていた。

中学の頃は漫画家になりたかった。

かと思えば、話すのが苦手だったので、動物にあこがれて、獣医や動物園の飼育員や野生動物保護区のレンジャーになりたかった。

でも、てんで理系の勉強は出来なかった笑。

大学進学の頃には、何がしたいかわからず、野生の王国が頭をちらついたからか、スワヒリ語科も受験した。

でも特殊な道を選ぶ勇気がなさすぎて、消去法で、無難な文系の西洋文化史学科に進んだ。

就職活動するにも、本当何がしたいかからなくて。

またまた消去法で本が好きだからという、おそろしく単純な考えで、図書館に就職。

本当に就職する前も、就職してからも図書館や本屋ばかり通ってた。

人生に悩んだら、つかれたら、いつも本棚をうろうろさまよっていた笑。

でも、どこかでいつも頭にあったのは、両親みたいなちょっと変わった生き方でなく、フツーにあこがれてた。

結婚して、子どもが生まれて、余計、家事も育児もフツーにできる人を、なぜかいつの間にかめざしてなかった?

でもね、スーパーナチュラルな4人の宇宙人みたいな子どもたちに、もみくちゃにされる毎日を13年も送った結果…

だいぶわたしのたがもハズレました笑。

いったいこの13年で何種類のお菓子を作ったんだろう?

四国に移り住み、あふれかえる自然や、そこに住む素敵でおもしろい生き方をしている人たちに出会って

あれ、わたしは、なんでむりやりフツーをよそおったり、フツーにまとまろうとしてたんだろうって。

フツーが何かもよく分からないけどw

わたしは今日もお菓子を作る。

今日は、こんなお菓子を作ったよ~って、実はただそれだけで満足かも。

売ることを考えてないアーティストみたいに、わたしの根っこは、ただただ作り出したい、生み出したい、見て欲しい、食べて欲しい、それだけかもしれない。

絵描きの娘の血を感じた日、笑。

だから、フツーのお菓子屋さん
ではなく、
たぶんおかしなお菓子活動家?カモしれない。

そんなねころび計画ですが、
これからもどうぞよろしくお願いします◎

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かやの
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