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布教用レビュー【都市伝説解体センター】※ストーリー根幹のネタバレなし
話題のADVゲーム、都市伝説解体センターをプレイしましたので感想を書き残しつつ、未プレイの方への布教にもなればいいなと思っています。
本記事では、ストーリーの根幹に関わる内容には触れませんが、一部スクショやストーリーを例に挙げて記載しています。全くのネタバレゼロではないので未プレイの方、全く情報を入れたくない方はお気をつけください!
ゲーム概要
◇ジャンル アドベンチャー
◇開発元 集英社ゲームズ
◇プレイ人数 1人
◇プレイ時間 12時間前後
◇年齢制限 CERO C
こんな人におすすめ
📚テキストアドベンチャーが好き!
🔑ミステリが好き!
👥魅力的なキャラクターを拝みたい!
🎮自分のペースでじっくり進めたい!
都市伝説や怪異をテーマとしていますが、ホラーではなくミステリ要素が強いです。絵として怖い描写はありますが、ジャンプスケアのような怖がらせることに特化した演出はなかったかと思うので、ホラゲ苦手な方にも安心かと思います!(怖い空気感や不穏な雰囲気も完全NGの方は控えた方がベターです!)
なお、私の謎解き系やテキストアドベンチャー系ゲームでプレイ済みタイトルは以下です。
・パラノマサイト
・ゴーストトリック
・逆転裁判シリーズ/逆転検事シリーズ
・和階堂真の事件簿 処刑人の楔
・和階堂真の事件簿 隠し神の森
・コーヒートーク
・ファミレスを享受せよ
・未解決事件は終わらせないといけないから
・7 Days to End with You
...etc
このあたりがもしお好きであれば、本作も楽しめるのではないかと思います!
難易度
謎解き系、ミステリ系だと難易度が気になる方もいるかと思いますが、本作はゲーム難易度で言えば易しいと思います。選択肢のミスをしてもゲームオーバーやペナルティはありませんので、極論、総当たりでも進められ、詰まることもほぼないのではないか?と思います。
墓場文庫さんの公式Xでも、本作は最近ゲームをやらなくなった人にもプレイして欲しいといった趣旨の投稿をされており、いい意味で誰でもプレイできる難易度設定のようです。
易しいからつまらない、ではなく、易しいのにこんなに面白いというのが、ストーリー構築した人の素晴らしさを物語っていると思います。
ただし、ゲーム性や難度の高い問題を解く快感といったものを目的としている人には若干物足りなさはあるかもしれません。
おすすめポイント
⚠️以降、スクショや本編情報に触れる箇所がありますので、ゼロ情報でプレイしようと思っている方はブラウザバック推奨です!
物語の根幹には触れませんので、プレイを迷っている方は参考に読み進めていただければと思います!
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美しいドット絵
まず、起動して序盤からドット絵が素晴らしい。ドット絵ゆえのノスタルジックな雰囲気を持ちながら、繊細でリアルな描写がたくさんあります。あとなんかおしゃれ。
同じカットの複数使用はもちろんありますが、背景を差し替えるなどの工夫もされていますし、特定のシーンだけのための一枚絵も比較的豊富で、ドット絵で、しかも色数も少ない中でこんなに表現できるとは...と驚きました。
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高いSNS解像度
本作を進める上で、各話まずはSNSでの情報収集から始まります。依頼に関わるワードの投稿を確認し、その中から、事件に関わる写真や関連キーワードを探索、依頼者の状況や事前情報を掴んでいきます。
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ストーリーを進める上では、投稿を全てくまなくチェックする必要はないのですが、ついつい全部読んでしまう...特にピュアガールあざみにとってSNSの中には過激すぎる発言も多々あり、それらを見て落ち込んでいるところにジャスミンが声をかけるのも2人の関係性を感じて、バディものに目がない私には外せないパートです。
投稿内容はフィクションとはいえ、見ていていい気分にはならない投稿もあるのですが、それらが完全なフィクションとは思えない、今のSNS事情を如実に表しているところも、嫌にリアルで苦々しい。
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炎上の火種を見つけては、わらわら人が群がって燃やせ燃やせとたかるような構造が、どのお話でもリアルに描かれていて、もはや実際にあった出来事?と感じるほどにSNS解像度が半端なく高いです。
魅力的なキャラクター
メインキャラクターは都市伝説解体センターのセンター長、廻屋涉、念視の能力を持つ主人公、福来あざみ、現場調査員のジャスミンの3名。
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廻屋渉(めぐりや あゆむ)
都市伝説解体センターのセンター長こと廻屋渉。メインビジュアルにも、神の如く描かれる彼ですが、ミステリアスな空気感に惹きつけられますね...相当なオカルト好きでもあり、スイッチが入るといわゆる早口オタクとなる場面も。そのギャップにグッときたプレイヤーは私だけではないはず!あと鎖骨が素晴らしいですね。
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福来あざみ(ふくらい あざみ)
本作の主人公。幽霊が見えてしまうのをなんとかして欲しい!と都市伝説解体センターを訪れた女子大学生。狸顔の童顔系少女で、フリルのついたブラウスに、これまたフリルのついたワンピースとザ・女の子な印象。
こういったゆるふわ系の主人公って、アニメでもゲームでも、その言動にちょっとイラッとしてしまうことが時折あるのですが、あざみちゃんは素直さと優しさ全開で、ゲームプレイしている中でマイナス感情は全くありませんでした!
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止木休美(とまりぎやすみ/ジャスミン)
頼れる姉御系、という印象。かったるい雰囲気をだしながらも常に周囲を伺う強キャラ感を序盤から感じますよね。ただの運転手?本当に???
面倒ごとは嫌いな雰囲気を出しつつも、誰よりも面倒見が良く、調査ではあざみの相談に乗ったり、困ったときは調べごとを引き受けてくれたりします。こんな先輩と仕事がしたい!
メインキャラクター以外の各話のキャラクターもそれぞれ個性的かついい意味よりも悪い意味で人間味を感じます。起業家インフルエンサーや、心霊配信者、売れっ子WEBライター、美容商材販売など...癖と裏のありそうな登場人物が続々と登場します。
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こんな雰囲気の芸人さんどこかにいたような...?
全員誰か現実世界でモデルにした人がいるのでは?と思えるほどの"いそうな人たち"も、このゲームの世界を立体的にしていると思います。
ドラマのような演出と主題歌
本作は、いわばドラマのように1話完結型で進んでいきます。基本は【プロローグ→調査→都市伝説の特定→再調査→都市伝説の解体→エピローグ】の流れです。特定、解体パートの演出が、廻屋センター長がかっこよくてアツい!のもありつつ、ここで取り上げたいのは各話エピローグです!
都市伝説が解体されたあとは、エピローグ(ムービー)へ移行するのですが、これが鳥肌ものなんです!毎話エピローグでこの主題歌がカットインするタイミングで「え?どういうこと??ここでやめられないじゃん?!」と気になりすぎて独り言をいっていました。
※内容に触れられないゆえに、何言ってるのかわからないと思うのですが、やればわかります(無責任)
主題歌自体ももゲームの世界観ど真ん中で最高にかっこいいです。Apple Musicで聴けるようになって欲しい、、夜の新宿とかを聴きながら練り歩きたい。
全てがつながるラスト
これも何も言えないのですが...
おそらく、プレイを進めている中で、ちょっと不可解に感じたり、しっくりこない感覚に陥ることがちょこちょこあると思います。安心してください、それら全て、しっかりちゃっかりまるっと最後に回収されます。
私はなんとか真相を先に推理してやる!という気持ちでいましたが、あと一歩足らずというところでした。この辺りは別の記事でプレイ後ネタバレありの感想記事を書こうかなと思ってます。
最後に
都市伝説解体センター、テキストADV好きには是非とも最後まで見届けて欲しい作品です!身近にプレイ済みの人を見つけて語り合いたい。
ストーリーとして綺麗な構成ではありつつ、全てが全て解説されるわけではないので、プレイヤーそれぞれでも考察も多く生まれそうだなと思います。(おそらくnoteにもそんな記事が多くが上がってるかと!)
しばらくは余韻に浸って過ごすことになりそうです、気になる方は是非ネタバレを踏む前にプレイしてみてください!!では!