【連載1コマ絵本】ねこぱん 第2話　師匠の思わぬ提案

ある日ひ、悲かなしむねこぱんを見みかねて、師匠ししょうがお店みせにやってきました。探さがし求もとめていたクリームパンの作つくり方かたを師匠ししょうが教おしえてくれて、そしてできたのが「ねこぱんのクリームパン屋や」でした。

師匠ししょうはにこやかにねこぱんを見みつめ、言いいました。「ねこぱん、きみが暮くららすこのにゃぱん島とうには、まだ知しらないことがたくさんあるんだよ。」

「この世界せかい『パニマル・ワールド』には、5つの大陸たいりくがある。その大陸たいりくには幻まぼろしの食材しょくざいから作つくった究極きゅうきょくのパンを作つくるパン職人しょくにんがいるんだよ。にゃぱん島とうを出でて、各地かくちを巡めぐり、彼かれらのパンから大切たいせつなものを学まなんできてはどうだい。」と話はなしました。

ねこぱんは不安ふあんと驚おどろきで戸惑とまどいましたが、同時どうじにとてもわくわくし、ねこぱんの目めは輝かがやきました。

「ねこぱん、彼かれらのレシピから秘訣ひけつを学まなべば、クリームパンももっと素晴すばらしいものになるだろう。」

こうして、ねこぱんとこぱんは新あらたな冒険ぼうけんに旅立たびだつことを決きめました。5つの大陸たいりくには、どんな素敵すてきなパン職人しょくにんが待まっているのか、どんなおいしいパンに出会であえるのか。期待きたいと少すこしの不安ふあんを胸むねに、ねこぱんとこぱんは、にゃぱん島とうを後あとにして、大おおきな冒険ぼうけんの旅たびに出発しゅっぱつしました。

師匠の話で、かがやくねこぱんの目。

つづく