エッセイvol.28 日本の人口減少予測について
日本の人口減少は確かに進んでいる。がその減少を論じるに当たって、海外からの流入比率は計算されていないだろうと思う。
実際には、海外からの人口流入は増えている。
需要と供給の関係で、人口が減って、例えば税収が、例えば労働力が、不足して困るとなれば、日本語の扱える度合いに応じて、海外からの移住者でも、構わないという風潮は、さらに進むだろう。
そうなった場合に、言語を含む、文化が守れるかどうか、差別は良くない、しかし、守りたいものもある。
その線引きが、出来るかどうか。
AIの進出が目覚ましい。
その学習能力が発展するスピードが早ければ、不用意な侵略なく、併存することが可能かもしれない。
しかし、侵略を目的にするものは、それを許さないかもしれない。
例えば、個人的には、明るく軽く作ったという南極物語のリメイクを、文化として、全面的に受け入れるのは難しい。
否応なしに、侘び寂びはどこにいった!となる。
つまり、ダンダダンの高倉健推しは、根底に、日本人特有の美意識があるのだと思う。
「自分、不器用なんで」
日本の文化に精通していなければ、その一文だけで、「キャー、カッコいい」とはならない。
単に購買層の年齢ではなく、文化として、受け継がれているから、受け入れられるのだ。
否応なく変化していく世の中と、それをどこまで許容出来るのか、それとも変化に抗えないのか、その見極めで生き残れるかどうかが変わる。
そこまで考えると物騒ではあるが、実際問題、種としての日本人の減少は免れないのだから、議場にあげるべきだと思う。
知らぬうちに、徐々に、失われる。
それが一番怖い。