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料理スキルゼロでも、なんとかなるよ!(写真有)

この春から実家をでて一人暮らしを始める皆さん。
この春でなくとも近々一人暮らしや、結婚・同棲などを始める予定の方々。

期待と不安を胸に膨らませていることと察しますが、皆さんの中でこれについて不安に思う方はいるでしょうか。

それは料理。

「いや…実は料理したことないんだよね」
「料理は親が作ってくれてたから…」

うんうん、そんな人の声が聞こえるよ。(幻聴)
実体験から言いましょう。


料理はできなくても、まじでなんとかなる。
食材の切り方や調理方法も正しさを求めないで、手探りでいい。

私の場合は31歳で結婚するまでずっと実家暮らしでした。
なので家を出てからはまぁ、正直言うと大変だった。
しかし一年間は必死だったものの二年目はだいぶコツを掴み、今夏で三年目になろうとしている今はもうだいぶ手の抜きどころがわかるようになった。


というわけで料理することに対して不安に思っている新しい門出を迎える人たちへ向けて、実体験を交えて書いていこうと思う。



料理スキル、最底辺


私がどれほど料理スキルが乏しかったかというと、「大根って皮剥くっけ?」レベルだったといえば、伝わるでしょうか。

あと炊飯も悲惨だった。

炊飯器のメモリを普通に読み違えていて、いつも0.5合分多く水を入れてしまっていたことにより、私の炊くご飯はいつも水分たっぷりめの、ねっちょりしたものだった。

後に夫が炊飯したときに「メモリってそこだったの!?」と私が驚き、夫は「あっ(察し)」となったのは言うまでもない。
(「いつも水分多かったのは、とおぼえちゃんがそういった炊き方が好きなのかと思ってた」という夫の特大フォローも身に沁みた。優しすぎない?)



他のエピソードとしては、ある日意を決してライスコロッケを作ったら見事にバラバラになってしまった「粉砕ライスコロッケ」を編み出したり、煮込みが足りなくてじゃがいもが「シャリっ」とする、ルーがビシャビシャのカレーを生み出したこともあった。


さて、実家にいたくせになぜここまで料理スキルが乏しかったのか疑問に思う方もいるかもしれません。
実は何度も料理にはトライしたことはありました。

しかしどうしても、母との折り合いがつかなかったのです。


認められない悲しさ


「お母さん、何か手伝おうか?」「なんか、簡単なものでも作ろうか?」

そういった言葉を母親にかけるのは、どこの家庭でもよくある光景だと思う。
でも私はいつしか言わなくなっていった。
というよりも言うのが怖くなり、億劫になったという方が正しかった。


手伝おうかと申し出れば、「言うのが遅い」「気が利かないんだから」と返される。
冷蔵庫や戸棚にしまう場所がわからないため、これどこに仕舞えばいい?と訊くと、「見ればわからないの?」と言われる。
ごくたまに「なんか作ってよ」と言われていざ簡単なものをスマホのレシピサイトを見ながら作ろうとしたら、「切り方がおかしい、違う」「その野菜を使うの?」

そしていざ出来上がりをテーブルに乗せると、すごく美味しくなさそうな顔で口に運ばれた。
この表情を横で見ることは、かなり堪えた。


言い訳に聞こえるかもしれないが、ともかく徹底的なダメ出しをされることで、私の心も徹底的に削られていった。
ごく稀に「ありがとう」と感謝されることもあったけど、ダメ出しされまくった記憶の方が圧倒的に多かった。


人間はダメ出しを含む否定をされ続けることで脳がどんどん萎縮し、行動したくてもできないことを家庭で初めて知ったと同時に、後に職場でも壮絶なパワハラを受けた時、「あぁ家と似てるパターンだ」とも頭のどこかで感じていた。


母がよく口に出して言っていたことがもう一つあった。
「台所は女の城、母のテリトリー」だと。
なのであくまで推測になりますが、母は私に料理をしてほしい手伝ってほしいと思う一方で、「このテリトリーに入ってこないでほしい」という気持ちも持っていたのではないかと。
もしそうだとするならば、それに対する答えは何だったのだろうと、ふと思う。



しかしそれとは別に、いざ実家をでると「毎日食事を用意してもらえる幸せ」は当たり前ではないことにも気付かされたので、そこにはもちろん感謝している。


認めてくれる嬉しさと頼もしさ


夫が休みの日は、夫が朝(昼兼用)と夕飯の支度をしてくれています。
これがまたとっても美味しいんです。私と違って盛り付けも丁寧だし。(笑)
その代わり夫は作って食べたら力尽きるので、食器洗いは私が担当することが多いですが。


今も私の料理は決して「満点!」レベルではありません。
よその家庭からみたら「なんやこれは…」とか思われるかもしれない。
でも最初の粉砕コロッケとか作ってた頃に比べたら全然マシなので、それでいっかと思ってます。(笑)

それに夫は、頭蓋骨にヒビが入りそうなほど最初のマズい時期から残さず「美味しい」と言って今に至るまでずっと完食してくれているので、本当に夫と結婚してよかったなと思えるのです。
もしこれが「お袋の味を見習えよ」タイプだったら迷わず出ていってたと思うけど。(笑)
(父が結婚当初、母にそう言っていたらしい…)


夫に、あの不味さでなぜ残さなかったのかと訊いたことがある。
するとこう返ってきた。

「とおぼえちゃんが一生懸命作ってくれているのがわかってたから。それに俺が料理してもとおぼえちゃんは美味しいって言っていつも食べてくれるでしょ。同じことだよ」と。


改めて夫と結婚してよかったと、心から思っている。


最後に


結局のろけも入ってしまった。

でも確実に言いたいことは、これから料理スキルゼロ(または乏しいまま)で新生活を始める皆さん、こんな実例がいますので安心してください。
私が、なんとかなっていますから!(笑)


最初は作るものや食べるものが偏るかもしれません。外食やUberなどの出前に頼りまくるかもしれません。

でも次第に「あんなのも作ってみようかな」「この味(メニュー)飽きたな」という時期が必ずくるので、そう思えたら料理スキルが上がる階段にまた一段、足を踏み入れていますよ。
何事もゆっくり、急がば回れです。



上が結婚当初の粉砕ライスコロッケ。
下が最近作ったライスコロッケ。これみて元気出して






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ねこのとおぼえ
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