手術当日
待ちに待ったワキガ手術の日が来た。
この憎んできた匂いとも永遠にさよならの日。
自分にとって人生初めての手術だったので、緊張していたと思う。
看護師さんに点滴をつけてもらった。私が緊張しないように、他愛もないおしゃべりしてくれた。気遣いがすごい…!
手術室は、よくドラマとかで見る感じ…ではなく、他の診察室と同じか少し広いくらいの、でも小さな部屋だった。
点滴を付け、看護師さん3人に連れられて行ったのに部屋にも8人くらい看護師さんがいたので軽くびっくりした。
なんだか申し訳ない。笑
脇〜腕、胸〜背中部分にイソジンが入った赤茶色の消毒液を塗られた。ここから無菌状態です、と手袋までさせられた。結構徹底されているんだなぁ。
上半身は裸なので、顔から胸下くらいまでブルーシートみたいなカバーをかけられた。体には触れないように、胸の真上に金属の棒があって、その上にかけられる感じ。
視界が暗くなり、声だけが聴こえる。それじゃあ先生を呼びましょう、と看護師さんの声がして間もなく先生が登場。
入室するやいなや、躊躇なく局所麻酔を脇にブスブスと刺された。最初の数本はやっぱり痛かったけど、痛い〜と思っている間に麻酔が効いてきて、痛みはスーッと消えていった。
両脇とも麻酔が効いたところで、さっそく脇の切開が始まった。正直、メスが入った感覚がわからなかった。脇〜腕が、ゴム人間になった感じ。ワンピースのルフィみたいw
まぁ、ザクザクチョキチョキという音は鮮明に聴こえるので、それが少しだけヒヤヒヤした。なるべく他のことを考えるようにはしたけど、麻酔が切れたらどうしよう、なんてまぁ心配ないだろうことを心配しながら終わるのを待った。
時間は大体1時間と少しくらいだったろうか。先生のテキパキとした施術のおかげですごく早く感じた。
でもなぜか、手術後半から涙が止まらなかった。寒さなのか緊張なのか恐怖なのか、ブルブルと震えてしまっていた。
怖くないし、痛くなかったのに。
看護師さんが途中優しく手を握ってくれたり、ブルブルと震えていた足をポンポンとしてくれたりしてくれたからかもしれない。
終わったあとは、ただただほっとした。
腕はキッチリ固定されたけど、思っていたほどムキムキにはなっていない。これなら上着を着ればほとんどわからないだろうという感じ。
すぐ近くのコンビニに寄って、飲み物を買う余裕もあった。手術頑張った自分に、飲むヨーグルトを購入。
タクシーを呼んだほうがいい、ということを病院の人から事前に言われていたので、タクシーを病院の前に手配して、速攻で家に帰った。
なんか意外と、普通に生活できそう。
ただ家に帰ってしばらくすると、麻酔が切れてきたのか、脇がジンジンと少し痛かった。
痛み止めの薬をすぐ飲んだ。
結果、痛みで眠れない夜は全然なかったので、よかったと思う。
むしろ寝返りができないので腰が痛い、背中が痛い。あとは脇に血が溜まらないようにチューブを縫い付けられているので、脇を締めるように意識していないといけないから肩も痛い。
たぶん術後の痛みよりは、そっちの方がきついかも。
でも仕事は3日間休みにしていたし、ずっと家にいて、ほぼ動かなくてよかったし、特に不自由はなかったかなぁ。
固定は手術から2日後に取ってもらえた。
それまで頑張れば、もうあとは治っていくだけだから気持ちは楽。
次回、固定を外してから抜糸までの経過を書きたいと思います。