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懲りない人

創作大賞、落ちました。わはは。
なんでだろう、すごく愉快。清々しくさえある。ピッカピカの新しいスタートラインに立った気分。

受賞してたらnoteからの連絡メールが発表の2週間ぐらい前には届くと、これまでいくつかのコンテストやお題で受賞した経験からわかっていたので、4/20までに音沙汰なしの時点で落ちたことはわかってました。

中間発表に残ったことも意外でめっちゃびっくりしたのに、いざ審査対象になるともしや!?の期待がむくむく育っていくのは自分でも単純でピュアだなあと思った。青春に終わりはないね。

私は書籍化を目指していたのだけど、出版社に利益をもたらすためには数多くの読者を得ることが必要で、つまりは世間一般に広く共感され、かつ新鮮な驚きや感動を与え続ける力が作品には求められる。

受賞した漫画作品を読んだあとに自分の漫画を読み返したら、やっぱり弱かった。読者に襲いかかってくるほどの熱量が不足していた。自分なりに緩急つけてるつもりでも、読者の目で見ると圧倒されるようなパワーに欠けている。

だから落ちたのはやむなしで納得してます。中間に残ったのは、そこまでの下読み審査がnote内で行われたであろうことを思うと、note社の中にヒトヤスを面白いと感じてくれた人がいたからじゃないかな。公式の漫画関連マガジンに入れてもらう機会が多いのも、noteの中に私の漫画のファンがいるからだと想像してるんだけど、もしそうならありがたいことです。照れずにDMください。

これまでnoteのほかでも受賞歴は何度かあるけどね、その5倍落ちてますよ。しかも受賞したのは全部文章で、漫画は1個もない。なのになんでこんなに応募してるんだろうな。実力を試したいというのなら、漫画の実力は不足してる(少なくともいまの時代に売れない)という事実を何度も突きつけられているのに、なぜ懲りずにチャレンジするのか。

51ですよ。白髪も増えてきた。なんだろうな。性格かな。もはや趣味なのかもしれない。よくしなる鞭を何遍も振り下ろしてもらい、皮が柔らかくなってきたら新しい鞭を自分で新調して、神様に捧げているのかも。もっとってください。手加減なしで。

漫画は自分が楽しいから描いてるんですね。いくらでも描いていられる。描けたら読んでほしい。だから公開する。ある程度の評価がつくと、大舞台に立つオーディションを受けたくなる。30人には選ばれる。そこから絞られる5人には残らない。残らなければ雑踏の人です。一からスタート。

さっきヒトヤスを読み返して、弱いなあと思って、でもそんなに悪いとこばかりじゃないような気も。このコマのヒトヤスの横顔なんていいじゃないか。あ、ここの着物の袖がおかしいから描き直さなきゃな。あ、このセリフ回収しなきゃな。で、気づいたら体が勝手にiPad持ってきて、漫画の続きを描き始めたら楽しくてワクワクしてきて。

好きっていいね。読んでくれる人がいるだけでありがたい。続きが気になる、楽しみなんて言われると、泣けるほど嬉しいです。ありがとう。

受賞しなかったというたったそれだけの理由で、ヒトヤスをくだらぬ漫画だと闇に葬ってしまうのは、読んでくださってる人に失礼だし、私自身にも無礼極まる。

中間に残ったときの公言通り、ヒトヤスは完結させます。同人誌として販売もする。このまましばらく私はヒトヤスと旅を続けます。

もうすぐ公開する第4話の表紙

読んでくれた人がTwitterなどに寄せてくださるコメントを参考に、話の展開を考えるなどしています。読者のみなさんと一緒にこれからも育てていきます。どうぞ見守ってくださいね。


猫野サラ

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猫野ソラ
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。