#おえかき教室(7)がっしりしたおじいさんの描き方
絵を描く人のお悩みを一緒に考える『#おえかき教室』。今回はピロココさんからの質問にアンサーnoteでお答えします。
ピロココさん、ありがとうございます!
それでは早速始めましょう〜。
1.お題「がっしりしたイタリア人のおじいさんが描きたい」
タイトルでは「男子の描き方」となっていますが、ピロココさんはご家族のおじいさんが描きたいそうです。
ピロココさんの絵がこちら。
え!うまいやん!イタリア人のおじいさん、イケメン!
こんなに完成された絵のどこが気になるんですか?ピロココさん。
もう少しがっしりした感じのイタリア人らしいおじいさんが重い荷物を一生懸命に持っている感を出したかったのですが、なんかナヨッとしててどこの国の人なのか分からないので・・・
なるほど。
・がっしりしたおじいさん
・重い荷物を持っている
・イタリア人っぽい
この3つを表現したいわけですね。
ご参考までにおじいの写真も添付します…
おお!ダンディ!立てた襟といい、オールブラックがカッコいい!片手にスプーン持ってるってことは、料理の味見中かしら?
おじいに写真アップしたのバレたら八つ裂きになるな……(笑)
・・・・・・マジで?
(もしかしておじいさん、ゴッドファーザー的な……(震))))
このまま続けていいのか不安ですが、こうなったら私も流れ弾に当たる覚悟で参ります。
2.「イタリア人っぽいおじいさん」を描く
ずっと日本に住んでいる私の個人的な意見ですが、ピロココさんの描かれたおじいさんは十分イタリア人です。
こんな立派な白い口髭を生やした日本人は私、大竹まことしか知らない。東洋人に比べて鼻を大きく描くとか、眉と目の間を狭くするとか、西洋人の描き分け方はいろいろありますが、ピロココさんのおじいさんのお顔はこの感じでいきましょう。
3.体つきをがっしりさせる
次に「体をがっしりさせる」ポイントです。おじいさんのお写真を見てみましょう。胸板が厚いんです。ここさえ押さえたらがっしりします。
あと、胸板の厚いおじいさんが弱気なわけないので、ちょっと偉そうなキャラにします。襟も立てよう!
4.重い荷物を持つ
両手に持った荷物が重いと、人間の体はどうなるか。前のめりになります。腕は地面に向かって伸びきる。歩いているなどの動作を足すと、重い荷物に抵抗して踏ん張っている様子が表現できます。
バッグの中身はパンパンに詰めましょう。底は丸くふくらみを持たせます。持ち手の下にしわを描くと「地面から引っ張られてる感」(=重量感)が出ますよ。
ピロココさん、いかがでしょうか?
そういえばご質問の中でこんなことをおっしゃっていましたね。
おじいとの掛け合い漫画をガシガシ描いてうっぷんを晴らしたいけど、おじいの絵が上手く描けない!!!
これでうっぷんが晴らせたら私も嬉しいです。
あと、イタリア在住のイラストレーター、ワダシノブさんの『夜に絵を描くサークル』で絵を習っていらっしゃるそうなので、今度ぜひワダさんにもアドバイスをもらってみてください。(私にもこっそり答えを教えていただけると嬉しいです)
・・・・・・
・・・・・・パアーーーーーーーン・・・
・・・・・・
!!!!!
・・・・・・
・・・ちっ、みつかったか・・・・・・
みなさん・・・・・・じかいも・・・・・・お、たの・・・しみ・・・・・・に(ガクッ)