「#寄せ文庫」便り③ 信州のヤギさんに捧ぐ
『ふみぐら小品』が完成しました。
信州に暮らすふみぐらさんと、全国からご予約くださった方のお手元へも無事に届いたようで、たくさんの報告メッセージが窓口の私に寄せられています。
いの一番にDMをくださったのはふみぐらさん。奥さまと手に取り時間を忘れて読んでいるとの言葉に嬉しくなり、ちょっぴり涙が出ました。
思えば本当に信じられないぐらい、たくさんの人に力を貸していただきました。編集作業を手伝うと言ってくれた人。心のこもった感想文を書いてくれた人。サポートをくださった人。寄せ文庫が『ふみぐら小品』となってこの世に誕生できたのは、すべてみなさんのおかげです。ありがとうございます。
編集作業はとても楽しいものでした。「寄せ文庫」制作委員会としてチームを組んだ9人のメンバーが、Slackの中で相談したり笑ったり賞賛し合ったりしているうちに、あっという間の入稿。びっくりするほどスムーズでした。
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『ふみぐら小品』のカバーと表紙、しおりをデザインしてくれたのはこげちゃ丸さんです。ふみぐらさんの文章とたたずまいからイメージされる「武士と文豪」をテーマに考えてくれました。
プロの仕事。かっこいい。
こげちゃ丸さんが考案した猫のスポーツ祭典「ニャリンピック」です。「肉球は世界を救う」。最高!猫なら走り幅跳び20メートルはいける。
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原稿作成のためのデータ管理、Slack立ち上げ、初稿校正、挿絵を描くイラストレーターのスカウトなど、幅広く動いてくれたのはサトウカエデさんです。カバー裏の紹介文も書いてくれました。
ライター業だけでなく、小説家としても確かなステップを駆け上がっているカエデさん。丁寧に紡がれる、やわらかでやさしい世界に惹かれます。
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初稿の校正を手伝ってくれたのは鈴木鮎さん。アイコン横のプロフィールで「誤字脱字見逃さない人になりたい」と宣言されています。初稿作った私が見逃してたところへ的確に入れてくれた赤ペンには大いに助けられました。
以前は「鈴木」の連想からスーさんと呼んでいたけど、どうも釣りバカ日誌の社長が頭にちらつくので、「鮎ちゃん」に呼び名を変えました。よきお名前。
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最終稿の全体を通した校正をしてくれたのはクニトミユキさんです。プロライターですが絵描きでもあることを知っていたので、「イラストライター」として挿絵も描いてもらいました。
ふみぐらさんの自由律俳句「苺の漬物だけは無理だった社食の思い出」の挿絵。
苺ちゃん、泣かないで。
急にもっちりした息子さんを嘆き愛する母note。ミユキさんはオシャレでとても魅力ある女性です。なのになぜかママではなく母ちゃんと呼びたくなる。不思議。
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挿絵チームに早い段階で加わってくれたのは、まるいがんもさんです。絵のオリジナリティがすごい。あ、がんもさんの絵だ!ってすぐにわかります。
ふみぐらさんの作品「わからないを増やしたい」の挿絵。
新宿駅のホームが改装されて全部トランポリンになったんだって。
ペンギンみたいな手とかさあ。もう好きすぎる。
1ページ漫画の名手。だんだんいろんなキャラが増えてきて、長めの漫画も描いてくれるようになりました。ご活躍がますます楽しみ!
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プロ漫画家の真巳さんは、寄せ文庫に書いてくださった感想文のカバー絵がカエデさんの目にとまり、挿絵チームに加わってくれることになりました。
ふみぐらさんの小説のようなエッセイ「雨の日の生き方は猫が教えてくれた」の挿絵です。
情緒があるなあ。描き方の勉強にもなり、つい見入ってしまいます。
谷崎潤一郎の「春琴抄」を漫画で描かれた真巳さん。マーガレットコミックスから出版発売されています。
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大人気イラストレーターでマンガ家のワダシノブさん。『ふみぐら小品』のトリを飾るふみぐらさんの短いエッセイ「小さきことのために」に描いてくださった挿絵がこちらです。
余白の美。静止画なのに動画みたいに、男性が文字を書き綴る様子が見えてきます。
ワダさんはいまpixiv fanboxをメインに活動されているのかな?podcastでの音声配信も続けてらっしゃいます。
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挿絵チームの最後のお一人、嘉晶さん。お忙しい中、お時間作っていただきました。ご自身の推しふみnote「秋の終わりの指音」の挿絵です。
こちらもたっぷり嘉晶ワールド。擬人化した小さなヤギさん。かわいいですね。淡いグレーの色使いがロマンチックで好き。
移り住まれた京都から、毎月色鮮やかな写真の便りを届けてくださっています。
北野天満宮の花手水がとても美しく、思わず見惚れてしまう。
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たくさんの手から生まれた寄せ文庫は、『ふみぐら小品』となって信州に渡りました。同時に日本全国へ、海を超えて世界にも届こうとしています。
この企画を思いついたとき、おもしろいと言ってくれたふみぐらさん。立ち上げた私に手を差し伸べてくれた人。悩みながら感想文を書いてくれたみなさん。サポートで応援してくれた方。
大勢の人の想いがふみぐらさんの中に溶け込んで、彼の心と体の栄養になればいいなと思います。何冊か送ったから、一冊ぐらい食べてもいいですよ、ふみぐらさん。
信州のヤギさんが、奥さまとのんびり穏やかに過ごせますように。
制作に協力してくださったみなさん、ありがとうございました。
猫野サラ