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「思考は現実化する」の”裏面”

「思考は現実化する」って昔からよく言われてますね。私もこれまで飽きるほど聞いてきました。

ありがちな例えがイメトレ。高跳びの選手が、助走からバーを背面跳びで軽やかに超え、分厚いマットに落ちていくまでを克明に頭に描き、

(この跳躍に自分は成功する!)

そう信じてスタートラインに立つ。

心からイメージできたら跳躍は成功するし、できなかったら失敗に終わる。

自分が頭で考えたことがそのまま現実になるんだよ〜という、成功哲学や幸せを招くスピリチュアルでは柱になっている「教え」です。

さもありなんと、私も思う。
自分の成功や幸せをとことん信じている人が、地獄の底を這いずりまわるような人生を送るとは想像しにくいものです。

「笑う門には福来る」の言葉通り、いつも朗らかに笑っている人の暮らしにはあたたかな日が差しているはず。

とは言え、ですよ。
人生いろいろあります。
そんなずっとニコニコしてられますか?

いつでもどこでも、どんなひどいことを言われようが、どんなに理不尽な目に遭おうが、なんか今日は朝から頭痛いなあとか、ジャマばかり入ってどうも予定通りに進まないなあとか、インフルエンザにかかっちゃって高熱でだるくて死にそうに具合悪いときでも、

(自分は幸せになる!)

と明るい気持ちになれますか?

「思考は現実化する」という考え方には"裏面"があって、

いいこと考えたらいいことが起こる!

その代わり、

悪い事考えたら悪いことが起こる!

表裏一体、いつも両方がセットになってるんですよね。

だから、なんでもポジティブに捉える癖をつけているつもりだったのに、あるときうっかり、

(なんかうまくいかないなあ)

と思ってしまい、実際にうまくいかなかったとき、

「ほおら、ご覧なさい。結果も出ないうちから”うまくいかない”と考えたから、その通りになったのです。ネガティブな考えはネガティブな結果を生むといつも言ってるでしょう? いいことだけを考えなさい。いい結果だけを思い描くのです」

などと叱咤され、ポジティブ思考でポジティブな結果を「引き寄せる」ための、音楽や唱えや瞑想を勧められがち。

そんで、「誰でも100%幸せになれる特別な瞑想法」を教えてもらうのに、指定口座に5万円も振り込んでしまう。

別にそれはいいんだけどね。

「ああ、自分はこれでやっと不幸から抜け出せました! いま信じられないぐらいの多幸感に満ちています!」
と感謝の涙を流しながら、うっとりした気持ちで家事や仕事を楽しめているなら、その人にとっては5万円支払った価値があったというもの。

「思考は現実化する」の裏側の、

悪い事考えたら悪いことが起こる!

これがどうも前々から私の中で引っかかってましてね。

「引き寄せの法則」とも呼ばれるやつですが、そんなずっと前向きでないといけないの?
生まれつき明るい性格の人はいいけど、物事をつい悪いほうに考えてしまう人はどうすんの?

「手放しなさい」と言われたってさ。もう何十年もこの頭が自分にくっついてんのよ。頭を手放すなんてできないじゃない。放そうったって放せない自分はいったいどうすりゃいいの? 結局不幸を引き寄せて人生終わるわけ?

この問いに対する明確な答えを示してくれた動画にきのう出会いました。
無料で公開されているので、気になる方はどうぞご覧ください。
この先は動画を見て私が感じたことを書いてます。

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