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出版社立ち上げから3年、自著を出すまで(今野正輝さん)
たったひとりで出版社を作るだなんてすごくない?
私にはとてもできないし、やろうと思いつきもしない。
本をいちから作るって、それはもう大変なこと。
私はこれまで何冊かのZINEを作ったことがあるけども、原稿を用意して、目次や奥付を作成し、表紙と裏表紙も作って、すべて揃った「完全データ」を印刷会社に入稿するまで、どれほどの手間と時間がかかることか。
ZINEならまだお遊びだから、売れなくてもそれほど財布は痛まないし、多少のヘマがあったとしてもご愛嬌で済むでしょう。
けどあなた、出版社が作る本だとそうはいかないじゃない?
ひとりでやっていようが大手だろうが、企業として本を作るプロなんだから、ヘマなんて許されないし、売れなきゃ困るわけです。
本が売れないこのご時世ですよ?
大手でさえヒーヒー言ってんのに、そんな市場へたったひとりで踏み込む勇気がありますか?
無謀とも言える高い壁。その壁を敢えてよじ登る決意をしたのが、私の若き友人、こんちゃんです。これまでのキャリアを活かして一念発起、7年前に独立し、コロナ禍の2021年に出版社を立ち上げました。『339PLANNING』。フリーランスの仲間にも手伝ってもらいながら、この会社は来年4周年を迎えます。すごい!
何がすごいって、これまでの3年間で5冊も本を出していること。それぞれの本の売れ行きが順調であること。(会社が続いているのが何よりの証拠)
本の出版以外にも、自著を作りたい人にノウハウを授けたり、コンテンツ制作に関わるさまざまな相談事にアドバイスをしたりして、もううちの猫の手を貸したいほど忙しい中、会社としてきちんと利益を上げ続けているのです。マジ尊敬!
あふれるほどある専門知識を惜しみなく捧げながら、これまでずっと「誰か」のために働いてきたこんちゃんですが、先月ついに!「自分の本」を書き上げました。
じゃじゃん!
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この表紙、誰の絵だかわかります?
私だよぉ。
「いつかソラさんに頼みたかった」とオーダーくださったんですよ。しかもこんちゃん初の自著! 泣ける〜〜〜!
こんちゃんとはリアルで3回ほど会ったことがありまして、もれなく酒がついていたせいもあり、それこそかなり「深掘り」な話をしてきました。
こんちゃんの似顔絵なら任しとけ!
(表紙の右側で、コーヒー片手に微笑みながら話を聞いてるのがこんちゃんです)
調子に乗って、裏表紙も描きました。
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えへえへ。楽しかったなあ。
・・・私の絵の話はいいんだよ。肝心なのは本の中身!
本のタイトルになっている『カジュアルな深掘りーただ語る+』というのは、こんちゃんが聞き手となって開催している公開取材イベントの名前でもあります。
そのイベントの中でさまざまな活動をされている5人のゲストから聞いた話を、わかりやすく文章にしたのがこの本。「カジュアル」と名のつく通り、コーヒーとお菓子、たとえばプリンなんかを一緒に食べながら、その日のゲストに沿ったテーマで1時間の対話をするというもの。
この本で取り上げられている5人のゲストの活動が多彩!
筆文字デザイナー、クラフトコーラを作る人、スパイス料理愛好家に、大豆コーヒーを販売する人、そして看護師。
なぜそのキャリアを選んだのか、どのように始めたのか、歩んできた道のりは?
失敗談やプライベートな背景まで、かなり突っ込んだ話題も交えながら、最後は将来への明るい展望に笑顔で幕を閉じるといった内容。
かなり元気がもらえます。
特にいま、自分のキャリアに悩んでいる人。
何かやりたい人。
やりたいことはあるけど、どう始めたらいいかわからない人。
たくさんのヒントがバンバン出てきます。
各インタビューのあとに綴られるこんちゃんのコラムがまた、対話をさらに深掘りしてくれている。そこでおさらいもできるし、具体的で身近なアドバイスが示されるので、読む人がすぐに行動できるようにもなっています。
5人のゲストの対話の中身はもちろんそれぞれ違うけど、「自分がいま心から望んでいる道を歩いている」というカッコいい共通点があります。読んだら心が晴れるし、なんだかやる気がムクムク湧いてきます。
自分の手で何か新しいことをやりたい人。
やり始めたけどなかなかうまくいかない人の、強い味方になってくれる1冊です。
著者こんちゃんの、この本にかける想いもぜひ読んでみてください。
それぞれの方が、自分の好奇心や興味、時には違和感を大切にしながら、小さな一歩を積み重ねて来た姿勢は、事業の規模や立場に関係なく、成功の土台となっていました。
取材では「軽やかさ」「問いを立てること」「観察すること」といったテーマが繰り返し浮かび上がりました。軽やかに動きながら、現状を観察し、次に進むための問いを立てる。また、周りの人からの問いによって気づきを得る。その日々の繰り返しが、働き方や生き方を前向きに変えていく力になると感じています。
来年1月19日、公開取材を行なっている横浜のコワーキングスペースで、ゲストを招いて出版記念イベントを開くとのこと! 新しい価値観を見つけるためのワークショップもあるそうですよ。
そのチケットも付いた「サイン本」が現在ネット販売されています。
紙書籍はこちら。
アマゾンでも買えますよ。
(出版:合同会社339PLANNING)
イベント詳細、著者プロフィールなどについては、こんちゃんの記事をご確認ください。
こんちゃん、初の自著出版おめでとう!
またみんなで一緒に飲もうぜ。
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