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おともだちってなあに? 絵本ZINE『にかいめのゆびきり』頒布 #おかやまZINEスタジアム

わたし、きめてるの。しょうがっこうでは、ずーっとずーっとへんなかおをしているって。

主人公のせとかちゃんは、小学校に入ったばかり。
新しいお友達がたくさんできるはずの教室で、なぜかいつも不機嫌な顔をしています。

まえのせきのこがプリントをまわしてくれても、むすっとしたかおをしているの。

せんせいが、
「のだせとかさん、1+1はなにになるかわかりますか?」
ってしつもんをしてきても、おへんじもせずに
「2です!」
っておこったようにこたえるの。

せとかちゃん、いったいどうしてそんなに怒っているのでしょう?

そうすれば、ずーっとおともだちをつくらなくていいから、わたし、しょうがっこうではずーっとへんなかおをしているの。

せとかちゃん、新しいお友達を作りたくないようです。
でも、どうして・・・?

『にかいめのゆびきり』というタイトルに秘密がありそう。
誰と指切りしたのかな?

せとかちゃんと背中合わせに座っているピンクのワンピースの子は、やよいちゃんといいます。

二人は幼稚園でとっても仲良しだったのに、やよいちゃんは事情があって、遠くの小学校に入学してしまいました。

やよいちゃんのいない小学校で、せとかちゃんは何があっても決して笑わないよう、口をへの字に曲げています。

どうしてもお友達を作りたくないんです。

ところがある日、体育の時間に、二人組で体操をしなければいけなくなりました。
先生が決めたせとかちゃんのペアの相手は、いつもひとりでいる同級生。

どうやらその子は、せとかちゃんとお友達になりたいようです。

どうする? せとかちゃん。

遠くへ行ったやよいちゃんとの友情は、いったいどうなるの?

このお話を書いたのは、童話や児童文学を創作、発表している、甫邑ほむらマッチさんです。

甫邑マッチ
童話・児童文学寄りの文章を執筆する作家。創作・編集・インディペンデント出版ユニット『さんかくけいスタジオ』所属。

文学創作界隈で知り合い、甫邑ほむらさんの作品に私がたいそう惚れ込みまして、今回、挿絵を担当するというまたとない栄誉を頂きました!

挿絵は全部で21点もあります。

表紙もはりきって描きました。

タイトルロゴ『にかいめのゆびきり』は甫邑ほむらマッチさん作成


来月、3月2日(日)に岡山市内で開催される『おかやまZINEスタジアム(おかやま文学フェスティバル)』で、このZINE(紙の本)を頒布します。

(紙の本が私の手元に届くのは2月末予定。ギリギリセーフ! 編集・入稿作業をすべて担ってくれた△スタジオさんに大感謝&絵の納品遅くなって大謝罪ですごめんなさい…!)

ふくれっ面のせとかちゃん6歳が体験する、せつなくて甘ずっぱい友情物語。挿絵と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

3月2日(日)11:00〜
会場の旧内山下うちさんげ小学校で、せとかちゃんとお待ちしてます。

(イベント終了後、ネット販売も予定しています)

△スタジオの編集担当さんがサプライズで作ってくれたアクリルスタンドキー! 感激です。イベント会場にも連れてくよ〜。

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猫野ソラ
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。