エントリー作品ご紹介(4) #ほっこり4コマ漫画大賞
ほっこら〜のみなさん、こんばんは。
ただ「やってみたい!」という私個人の思いだけで始めた「#ほっこり4コマ漫画大賞」。ご応募いただいた作品の紹介記事に、ここまで大きな愛のウェーブを返していただけるとは思いませんでした。
みなさんの作品にこめた愛に対して、私から精一杯の愛を返礼しているところへ、さらなる感謝のお言葉を頂戴することになっている。私はこの先どうみなさまに愛を贈ればいいのでしょう。
ささやかですが受け取ってください。
スナックアキコの奢りです。
お酒が飲めない人にはこちらをどうぞ。
ご応募いただいた全作品を、私の感想をまじえて紹介しているシリーズ記事の4回め。マガジン「ほっこり作品集」の中から、今回も6作品をお届けします。
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19.「ふとっぱら」/マキタカシ(縦に長い絵本)さん
・・・なんでしょう、この余韻。
この世界にいつまでも浸っていたい。
よけいなことはなにも言いたくありません。絵といい、話の運び方といい、粋なテクニックがみなさんにも伝わるでしょう?
マキタカシさんはアーティスト。多くを語らないのが芸術家です。
完成された美しい世界に、小さな背中だけを残して去っていく。短くひとこと「じゃ」と片手をふり上げて。
ここが違いなんだよなあ。
私はなんでも言いたくなっちゃう。「この人のここがこんなにすごいよ、見て見て!」と大騒ぎしたくなっちゃう。そういう性分です。関西人です。ええから見て。
このテクニックはかなり上級者向けだと思います。思いきった手法に加え、速読、即理解を求められるいまのSNS時代に、読み手にゆっくり考えさせるこの作品を描かれたタカシさんを讃える意味で「大胆」という言葉を贈らせていただきます。
近いうちに別記事で取り上げたいと思っているタカシさんの漫画があります。約4年前の投稿だから最近のnoterさんはご存知ないかもしれない。永遠の名作です。
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20.「てんこうせい」/ぽんぽこさん
・・・なんだかいやな予感がします。
小学3年生の娘の作品です。
このキャプションの既視感。
ともあれ画像を貼ってみます。
(一部、見えづらい箇所があったので字幕をつけさせていただきました)
・・・ていうかね・・・
この子のお姉ちゃんやん。小1と小3、姉妹!
ご紹介記事(2)でこたつイラストを取り上げた際、お母さんからこんなコメントが届きました。
「今年は子供の作品をどんどん応募する年にしよう」と決めて、公募ガイドから娘が最初に選んだのがこの「ほっこり4コマ・イラスト大賞」でした😃作品を仕上げていざ応募しようと思った時点で、noteというsns上でのコンテストだと知り…いまいちnoteの仕組みをわからないままの応募です😅
お母さん、チャレンジャー!
そしてこの「#ほっこり4コマ漫画大賞」が公募ガイドに載っていたという衝撃!
あと、「ご応募は4コマか文豪イラストのどちらか1点で」と募集要項に書いたつもりだったけど、もうそんなことはどうでもいいです。
本気でうまい。
もう基本はできています。お母さん、近いうちにiPad とApple Pencilをねだられそうですね。姉妹で2セット。ぜひこのままのびのびと才能を伸ばしてあげてください。
せっかく作ったnoteだから、お子さんの作品たくさん投稿なさって〜。描けば描くほど上達すること、請け合います!
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21.「クマちゃんとネズミくん」ならんで読もう/ピッピさん
あまりにも愛らしいおはなしに、思わず目尻が下がりますね。
大きなクマちゃんと小さなネズミくんが、絵本を取り替えて読みっこするほどの仲良し。題字もデザインされていて、このまま本屋さんに並んでいそうです。
一枚絵として完成された、マンガなんだけどイラスト画という、ピッピさん独自の技法が生かされた作品のように感じました。
全体の雰囲気がやわらかく、読者の目を自然となごませてくれます。
日本語のセリフを外国語に置きかえても、すんなり溶け込みそう。
ピッピさんのnoteトップ絵がまさに英国風。とっても素敵!
「クマちゃんとネズミくん」はシリーズとして、現在6話のおはなしが収録されています。どれも心温まる内容。ぜひ読んでみてくださいね。
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22.「どっちが食べたい?」/えむしろさん
えむしろさんが「もっちりモチコさん」シリーズとして描かれたマンガの第78話め。応募される際、こんなコメントをくださいました。
はじめまして!開催する目的に共感し参加させて頂きました!4コマに収まっていないので対象外かと思いますが一参加者として少しでも「疲れた体がほっと休まる」に貢献できれば幸いです^^
喜んで読みに行くと、めちゃくちゃほっこりする8コマ漫画でした。note編集部おすすめにも選ばれ、読者からスキの嵐!せめて紹介だけでもさせてください。
うふふ。いいですねえ。
最後のコマの、有無を言わせぬ夫の顔と、奥さまのひとこと言いたいけど言えない表情に、このマンガのオチとしあわせが凝縮されてますよね。
セリフなし、絵だけで締めるというのは、そう簡単ではありません。画力も必要だし、そこまで読者をしっかり引っ張っておかなくちゃならない。最後はその読者を突き放す形になるから、描き手としては勇気も試されます。
えむしろさんは休日漫画家さんだそうですが、さすが描き慣れているだけの技量を感じました。全体のリズムもいいから読んでいて気持ちよかったです!
「もっちりモチコさん」はご結婚前から続けていらっしゃるマンガのようです。しあわせのおすそ分けをありがたく頂戴しましょう。
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23.「ちっちゃなエルサ」/りょうさん
「#文豪の挑戦」へのご応募作品として、3歳の姪っ子さんをスケッチしてくださいました。
ママが仕事してる間、私と二人でアナ雪のDVDを観てたら、パパが買ってくれたエルサのドレスを着るって言うから着せたら、スカートのレースを持ち上げてポーズを取ったりして。どうやら私に見せたかったみたい。可愛いじゃん。
わあ、本格的!
線に迷いのない、ハイレベルな鉛筆画です。
下のほうにたぶんスマホの影かな?が写っているから、姪っ子さんがちょっと宙に浮かんでいるように見えなくもないですが、そこがまたアナ雪っぽい演出になっています。ミラクル!
ちっちゃい子って描くのむずかしいんですよね。全身のバランスが。頭が大きすぎると宇宙人みたいになるし、小さすぎると大人っぽくなっちゃうしで、幼児や赤ちゃんは難易度が高い。
その点、りょうさんの絵は見事です!頭身のバランスがよく、胴まわりのふくらみなんていかにも3歳の女の子って感じ。エルサのドレスを着てちょっとお澄まし、はにかんだ笑顔がなんとも言えずかわいいですね。
りょうさんは最初、この企画への参加を見送るつもりだったらしいのですが、文豪のお友だちがたくさん参加しているのを見て、気持ちに変化があったようです。
彼らの記事のハートマークを押しては、無理かな、でもやりたい、やっぱり…なんて、気持ちは行ったり来たり。
でも私、年始にあたって決めたことがあるのです。それは「企画にはなるべく参加する」ということ。どうしてもダメなら仕方ないけど、参加しなかったことを後で悔やむくらいなら、参加しようと思いました。
素晴らしいーーー!
ほんと、企画ってね、参加するといいこといっぱいありますよね。
とくに私設賞は公式に比べて応募数が少なめだから、注目される機会を作りやすいし、交流の輪も広がりやすい。
この記事を読んでくださっている方の中には、まだ企画に参加したことがないという人もいらっしゃると思います。勇気を持って一歩踏み出すと、世界がぱあっと広がりますよ。noteにはやさしい人しかいないので、初めて見る人の作品もきっと快く受け入れてくれるはず。目にとまった企画があったらぜひ参加してみてください。
りょうさんのプロフィールをいま見に行ったら、コーラス、手芸に加えて・・・絵画も描かれると書いてあった!うまいの当たり前!どっひゃーーー、イラストよく見たら画用紙やん。普段から絵を描く人が使う紙やん。
なんかいろいろ言っちゃってすみません。(講師だったらどうしよう・・・だから文豪に油断してはならぬと言ってあるのに)
りょうさんの手芸の腕前がこちらの記事に披露されています。姪っ子さんに作ってあげたそうです。これだけお揃いのバッグや袋がたくさんあったら、幼稚園ライフも楽しいだろうなあ。姪っ子さんの春からのご入園おめでとうございます!
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24.「かわいく描きたい!」/光室あゆみ(ひかりのいしむろ)さん
「#文豪の挑戦」作品です。もう上のカバー絵からすでに察しがつきますが・・・
こちらは、何が、何をしているところかわかりますか?
わからいでか!
猫ちゃんがカップに顔を入れてるんでしょ?水飲んでるんでしょ?
もう文豪のうまい絵はやめて!!!
・・・はあ、はあ、はあ。
思わず太字で叫んでしまいました。
いいですか、文豪のみなさん。私が募集したのは、文豪の「挑戦」です。絵に自信がない人にこそ描いていただき、添えられた文章のちからで読者のみなさんにほっこりしてもらいたいという、そういう意図を持った企画だったのに・・・だったのに・・・
みんな絵がうますぎるんだよおおお!!!
「いやいやサラさん、そんなことはない。一生懸命描いたんですよ?描き慣れない絵を苦心して描き、挑戦作として勇気をふりしぼって応募したんですよ?」
なんてそんなふうに言いたいのでしょう。
そうは問屋が卸しません。
あゆみさん、イラストレーター?ポスカで売ってんの?
買います。
・・・普通にね。うまいんですよ。誰がどう見たって、立派なイラストなんですよ。
私の募集要項見た?例として載せたでしょう。夫の絵を。
これですよ。このクオリティ。
この絵をどうほっこりと、涙を誘う情景となるように解説するか。その文章力にこそ文豪の技が光るというのに・・・
画力が光ってどうするんだ!
反省文5000字お待ちしています。
・・・あっ、コーフンのあまり忘れるところだった!あゆみさんもいま、私設賞を開催されているんです。「石と言葉のひかむろ賞vol.1 愛の漣(さざなみ)」
天然石のお店「ひかりのいしむろ」のオーナーならではの企画。2月の誕生石アメジスト(慈しみの愛)をイメージした文芸作品を募集されています。しめきりは2月16日、次の日曜日。もうすぐです!
文豪のみなさん、画力を磨いている場合ではないですよ。そのペンのちからをもって、ぜひ愛の作品をご応募なさってください!私も読み手として楽しみにしています。
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ツッコミ多い回でした。
次回ご紹介(5)に続きます。
(1)からつきあってくれてるみなさん、ありがとうございます!
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。