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おやつ談義/酒飲みの意地
メンバーシップまたは有料マガジンで週1回程度更新している雑記です。短めの今回は最後まで無料でお読みいただけます。
猫には夏用の毛と冬用の毛があって、季節ごとに生え変わります。冬毛は夏毛よりもボリュームがあるため、体つきがふっくらして見える。冬の丸い猫はこの季節の我が家の風物詩のひとつですが、今年は事情が違います。むしろ夏よりもスリムになったのです。
羊のように毛を刈ったわけではない。夏の終わりにいらなくなった毛を大量に床の上へふわふわと撒き散らし、生え変わった冬毛を例年通り身にまとっています。スリムになった要因はおやつなのです。
というのも、うちには3匹の猫がいて、その中の1匹が現在闘病中であり、厳しい食事制限を課されています。おやつ厳禁。その猫を差し置いてほかの2匹にだけおやつをやるのは気の毒だという理由で、半年ほど前から我が家に猫のおやつを一切置かなくなったのです。
するとどうでしょう。冬毛のせいばかりとは言えないほど丸々していた2匹の猫が、すっきりシャープに見違えたではありませんか。特にお腹のたるみが激減しました。おやつを食べないというだけでこんなにも脂肪が減るのかと驚嘆しつつ、いまこれを書きながらココナッツサブレを食べています。
(いつもはこのあたりから有料)
せっかく猫に教えてもらったのに、おやつはやめられぬ。けれども一度に食べる量は自主制限しています。こないだ遊びに来た友人が、うちの冷蔵庫の野菜室をちらっと覗いて「えっ!」と声を上げました。
「ポテチ、こんなところに入れてるの?」
「ああ、うん。こないだ開けたやつ。湿気るからと思って」
「へえ〜」
クリップで口を閉じてあるポテチの袋を見ながら、友人が言いました。
「いっぺんに全部食べないっていう発想がないわ」
一瞬間が空いたあと二人で笑い合ったのですが、その友人はわりとふくよかでよく食べるのです。スナック菓子も大好きで、ポテチ1袋をあっという間に平らげる姿が容易に想像できました。
私はふくよかな人が好きです。丸い顔でニコニコされると、こちらまで幸せな気分になる。今度会ったときの手土産に、何かスイーツを用意しておこう。
ところで、この出来事がきっかけで思い出したのですが、むかし私には下記商品の用途がまるでわかりませんでした。
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一度開けたワインボトルになぜ再び栓をする必要があるのか?
どうせすぐ空けるのに?
世の中にワインを「飲み残す」人が存在するなどとは、夢にも思っていなかったのです。これは衝撃だった。
いまでは私もひとりの晩酌で1本は空けられません。いや、空けられるのだが、翌日のことを考えて半分でおしまいにします。しかし我が家にストッパーはない。何の勝負かわかりませんが、なんだか酒に負けた気になる。なのでハーフボトルを買うか、レギュラーサイズの場合はアルミホイルで蓋をします。
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wine stopper と英語で検索したら、急にアートが出てきました。
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下の惑星シリーズ、いいな。
買わんけど。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。