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間違い/ライブとリーダー
買った覚えはないけども、とりあえず届いた箱を開けてみたことありますか?
ウナさんが出張中に小ぶりの箱が届きました。配送員に「お間違えないですか?」と聞かれ、小さすぎる宛名ラベルをチラッと見て、うん合ってます。受け取った箱をリビングの棚に置いておきました。
2日後、ウナさんが帰宅。
「ん? なにこれ」
「おととい届いたよ」
「こんな小さい荷物、注文した覚えないけどなあ」
「また酔っ払ってなんかポチったんじゃない?」
ウナさんはポチり魔です。酔うと気前がよくなるのか、出張先でもポチポチやって、同じ商品が2個届くことも日常茶飯事。
「とりあえず開けてみるか」
ダンボール箱のふたのテープをはがすと、出てきた中身はファンシー雑貨。さすがに身に覚えがない。明細表は入っていなかったので、宛名ラベルに印字されている送り主のショップに問い合わせてみようと目を近づけると、なんと。宛先の名前がウナさんと別人ではないですか。
同じことが数年前にもあったのよ。うちから歩いて1分の場所に、とても似た名前の人が住んでいる。仮にウナさんの名前を「伊集院春夫」とすると、その人の名前は「伊集院春香」。住所も「1−2−3」か「1−2−8」か、というほどの違いしかない。「伊集院静」まで読んだらもう「合ってます」って言っちゃう。
宛名ラベルにあった静香さんの携帯電話番号に連絡して、開けてしまったお詫びと共に小さな箱を手渡しました。
前回開けてしまった箱にはファンシーなスマホカバーが入っていたことを思い出しつつ、
「これからは、宛名はきちんと3秒凝視して確認しようね」
とウナさんと誓い合ったのですが、ポチり魔に届く荷物を何度も何度も受け取るうちにまた、数年後にまったく同じ過ちをやらかしそうな予感がしています。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。