苦手な音への対処法/「かもしれない人」疲れ
聞きたくない音を延々聞かされるのは苦痛である、と前回書いた。例として挙げたのがテレビCM。
大音量の選挙カーしかり、声や音というものは、聞きたくない者の耳にも強制的に入ってくる。家中の窓を閉め切り、布団にくるまって耳を塞いでいたって「あなたの清き一票をなにとぞ!」としっかり聞こえる。打つ手立てなし。ことさらのろのろ進んでいる車が、遠くへ行き過ぎるのをじっと待つしかない。
私は何も四六時中、こういった音声に悩まされているわけではない。同居人のウナさんがつけっぱなしのテレビの