なんだかモヤモヤする言葉
残暑はおろか、道端は落ち葉だらけで、もはや秋の雰囲気満載のパリです。
かと言って、花屋には背の高い色鮮やかなひまわりが並ぶ、そんなパリです。
私は、インスタグラムを始めてまもないんですが、自分がねこの画像のみを載せているので、ご丁寧に関連画像たる「よそのねこさん」の写真がたくさんおすすめに出てきます。
どんだけお勧めしてんだと言うくらい延々と続くオススメ画像たちですが、チラホラ関連してなさそうな写真も出てきて、興味深く拝見しますが、ある言葉が出てきて、モヤッとしました。
この言葉は、別に新しいものでもなさそうなので、ある時からネット上で時々見かけるようになったんですが、私にはどうも眉間にシワがよっちゃう言葉があるんです。
それは、「飯テロ」という言葉です。
どれだけ流行っていて使用されているのか分かりません。SNSやネット上のみの言葉なのかも分かりませんが、ちょっと個人的にいただけない、そんな印象です。
有料記事なんですが、私は自己紹介の一部として、自分の活動を少し書きましたが、ネタバレにはなりますが、私はテロを経験しています。
日本でも、サリン事件なんかは海外ではテロ扱いなんですが、国内ではテロというカテゴリーというか、認識がちょっと違う感じですよね。
実際、近年までテロなんて言葉は当たり前に聞かれるような世の中ではなかったですし、日本にいる人の多くにとって、身近な事柄ではないのは確かですよね。
海外の記事や、外国語のYouTubeのコメントなんかに、すごい衝撃とか驚き、基本的に精神的なショックみたいなことを表す時に(わりかしポジティブな記事だったりします)「Atomic bomb」…要は原爆、という言葉が使われているのをチラホラ見たことがあります。
ちょっと…、どう思いますかね。
「飯テロ」に関しては、上の記事でも書きましたが、私自身が経験者なので個人的な意見や感情を持っていることが全てではあると思います。
ただ、ちょっと一言言わせてもらえるなら、「飯テロ」の意味としては、すごく食べたくなっちゃうような美味しそうな画像をいきなり見せられてギャーみたいな感じかと思うんですが、例えに使う言葉として単純に“悪趣味”だと思うのですが。。。
上の原爆発言と、私から見るとあんまり変わらないんですよね。
言論の自由だ、表現の自由だなんだとか、逆に不謹慎だとか尊厳やなんだとか色々言うまでもなく、ただちょっと、どうなの?悪趣味じゃない?って思うんです。。
彼の国のアイドルがキノコ雲のプリント入りのTシャツを着ていて物議を醸していましたが、日本のアイドルや有名人が、似たデザインのものを原爆の日に着ていたら、きっと意味合いって変わった気もするんですが、それって単純に、いわゆる「当事者側」だから入り込める領域な気がします。(実際の経験者ではなくてもね)
私は、海外の記事、しかも美容の記事で女性を醜くさせる習慣や食材なんちゃらみたいな記事だった気がしますが、そんな記事に原爆って言葉が出てきて、正直え?って思ったし、食材云々の前に、その言葉遣いが既にどうなのよ、とツッコミたくなりました。
原爆にしろ、テロにしろ、歴史的にまだまだ大昔のことでもなくて、人々の意識や記憶に鮮明に残っていたりして、正直まだジョークにできる段階になってないんだと思います。ジョークにするのが良いかはさておいて、まだその事柄や言葉自体に負のエネルギーが浄化されていないのかな、と思いますね。
あんまり難しく深刻に書きたくないですが、もしも近年海外で起きてるようなテロが日本で起きたら、その後も飯テロって言葉を使い続けるのかなぁ。。
海外の人が、「すげー超ビックリー!」とか「メガトン級のアタック」とか言うところ、「すげー、原爆アタックー!」って軽い感じで言っていたら、うーん、複雑じゃないですかね?
なんか、原爆って言葉を軽々しく使っていて、センシティブな領域に土足でズカズカ入ってきている、そんな印象を受けました。
日本語は美しく素晴らしい言葉がたくさんありますが、ポッと出てきて流行ってる(?)言葉に妙なものが時々混じってるな、と感じたので今日の記事を書きました。