朔日参りの鳴り龍さん
昨日は朝からよい天気だったので、朔日参りに高幡不動さんへ行ってきた。
月の初め、1日にお参りをするといいんだよ、と誰かに聞いたのがきっかけ…(誰だったかなー?)
だけど不真面目なので混んでいる1月と5月の1日は行かないの。
高幡不動さんには境内奥のお堂に鳴り龍さんがいらっしゃる。
龍好きとしては月に1度はお会いしたいところ。
だけどこちらのお堂は月曜はお休みで開いてないの。だから4月は外からお参りだけしたよ。
本堂は不動明王さまだけど、こちらのお堂には大日如来さまがいらっしゃる。
その手前の板張りの広間の上の天井にいる、鳴り龍さん。
まずは大日如来さまを拝んでお辞儀をして板の間に入る。
経年で天井自体が黒っぽくなっているので、黒い龍さんは目が慣れないとうまく見つからない。
しばらく上を向いたままよたよた歩いてようやく龍さんのお顔を見つける。
「龍さん1日なのでご挨拶に来ました。このひと月もお見守りください」と心で言って、拍手の準備に顔の前に手を合わせる。
右手の先を左手指の第1関節くらいに下げて、ひと呼吸。
えいや、と一発拍手をしたら、広間にカンカンカン…といい音がこだました。
よし!
うまく鳴るとやっぱり気持ちがすっとする。
龍さんのお返事というか、後押ししてくれる気がするの。
うまく鳴れば1回で終わり。ムダに鳴らさない。
でも1年前くらいかなぁ、こだまがうまく響かない時もあった。
その時は何回か拍手してみたけど、なんかイマイチな感じだった。
やっぱりうまく鳴らなかったある時、
「遠慮してないで真ん中に出ろ」
って言われたのね。
いや、言われた気がしたのね。
龍さんなのか、大日如来さまなのか…
あー書いてたら恐れ多くなってきたから「誰か」ってことにしよう。
で、広間の真ん中で拍手したら、それはまぁいい音がしたのさ。
そういうことか。
自信がなかったり、小っ恥ずかしかったりする時、真ん中に出られないよね。
誰かのサポートだったら真ん中に行く必要はないけど、
《これは自分ごと》と思う時には遠慮してないで(恥ずかしくても)一歩前にえいやっと出る。
そしてよーく周りを見渡して位置を確かめてからおもむろに手を叩くんだ。
出ていいところ、引っ込んでいいところ、そろそろちゃんとしよう、
と思ったのでした。
お堂を出てから、観音さまにもご挨拶。
朔日参り、お不動さまだけだとなんだか物足りなく感じちゃう。
昨日は大満足だったなー!
(お参りの作法は自己流です。あしからず)