魅せられた男に魅せられた男たち、に魅せられた…
訳のわからないタイトルですみません…
そこに情熱の連鎖があって、私にも熱がばんばん伝わってきた、話です。
まず成田ヒロシさんのこと
私が大好きなアーティストに成田ヒロシさんがいます。
お友達に連れられて行った立川のギャラリーLaLaLaで作品を見て一目惚れして、その後お話をする機会があって成田さんのお人柄にますます惚れました。推す!
先日も成田さんの個展とポエトリーライブがあっていそいそと出掛けました。(現在は終了しています)
個展タイトルは「群青水族館」
ファンのあいだでは《成田ブルー》と呼ばれる、青の作品たちがならんでいました。
そして、待望のポエトリーライブ!
とってもよかった♪かぶりつきで見たー♪
で、遡って達川清写真展「シュヴァルの理想宮」のこと
5月末に西八王子の「喫茶 馬天使」に見に行った写真展。
(こちらの写真展も終了しています)
1991年に成田さんに誘われた達川さんがフランスで出会ったシュヴァルの理想宮。
神殿のようなその建物はまるで生きているかのような丸みをもった造形。
達川さんのモノクロ写真での存在感に圧倒されて泣きそうになりました。
美味しいアイスカフェオレを飲んだ後、置かれていた写真集を買って帰りました。
その写真集は半分が達川さんのシュヴァルを撮った作品で、もう半分は成田さんの絵の作品でした。
真ん中ごろに達川さんがフランスへ行った経緯が書かれ、成田さんと笑いながら寝そべる写真。
なんていいお二人なんだろう。
残念ですが、達川さんは今年初めに他界されたとのこと。
そんなお話も成田さんのライブで少し触れられていました。
お二人の仲良しのお写真の背景は、よく見たらLaLaLaではないですかー!
成田さんの作品にもシュヴァルの理想宮をオマージュしたものがたくさんあります。
成田さんの脳みそフィルターを通すとメルヘンでロマンチックになるのです。
2人を惹きつけたシュヴァルの理想宮とは
フランスの片田舎で郵便配達をしていたシュヴァルさんが理想宮を作り始めたのは1879年。
石を拾い集め、ひとりで足を使って運び、なんと33年もの時間と労力を注ぎ込んで作られた理想宮。
建築の知識はなかったというのだから、どうして出来上がったのが不思議でならないほど。
途方もない情熱と根気。
それが世代を超えて成田さんと達川さんという日本のアーティストの心を惹きつけたのでしょうか。
一言で「男の浪漫」と片付けてしまえない、心の繋がりのようなものを感じました。
で。
今度は私が魅せられてしまった。
シュヴァルの理想宮は映画になっていて、調べたら配信で見られるじゃん!見る!
朴訥でちょっと偏屈なシュヴァルとそれを温かく見守る家族。
鎮魂や情熱を静かに描いていて、いい映画でした。
で。
映画ってドラマじゃん?
感動したけど、実際はどうなのよ?
…というわけで、古本を見つけて購入。
忙しさにかまけてまだ冒頭部分しか読めてないのですが、背景やシュヴァルの考えなどが知れそうです。
読んだら感想を書きますね。
そうそう、達川さんの作品集に載っていた「理想宮の刻文」で一番初めに見つけちゃった文を最後に。