インプレッションの価値は…その②
前回、X広告を試した結果をお伝えしました。
そして約1万5千円払って25万インプレッションを手に入れたのですが「これってどんなもんなの…?」を人気Xアカウントのインプレッション数から考えてみたいと思います。
比較するアカウント
今回はAI関連の情報を発信する中堅インフルエンサーAさん(X登録者数約5千人)と人気インフルエンサーBさん(X登録者数約4万人)のXポストのデータを利用させて頂きます。※勝手に分析するので匿名とさせて頂きます
2人ともAIツールの使い方やハックなどを紹介するポストがほとんどです。
こちらの方々を選んだのはAI関連のアカウントなので、自身の活動に似ていることと、情報を発信するポストがほとんどなのであまり人による差異が出づらいことから選びました。
もっと橋本環奈(フォロワー481.4万)みたいなインフルエンサーかと思った!
とお思いかもしれませんが、こういう方のデータを見ても現実的ではなくあまり意味がないので、もっと身近なインフルエンサーにしました…
2024年7月のまるまる1ヵ月のポストからデータを取得します。
ポストデータ取得
XのデータはAPIで取得するべきですが、高い(月額約15000円)ので非公式APIのTwikitを利用します。利用方法は動画にしてありますので興味ある方は見て下さい。(ただPythonというプログラム言語での操作となります)
※非公式なので必ずXの捨てアカウント、またはゲストで利用して下さい
データをCSVに出力しました。
Aさんは7月に691件のポストをしており(うちリプライが69件)総インプレッションは1,837,933でした。
1ヵ月で約200万ものインプレッションがありました。
そもそも月に691件、1日約20件もポストしているのがすごいですね…
ただ1件当たりのインプレッションは2,659(リプライ除くと2,843)とであり、インプレッション1万越えの件数は28件ほどでした。
次にBさんです。
Bさんは7月に1555件のポストをしており(うちリプライが575件)総インプレッションは25,121,907でした。なんと2000万越え。
1日約50件ポストしており、1日当たり80万ものインプレッションがあります。人気ある人はすごいですね…
1件当たりのインプレッションは16,115(リプライ除くと25,331)とであり、インプレッション1万越えの件数は233件でした。
まとめるとこんな感じです。
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|} \hline
& 総インプレッション & ポスト件数 & 1件当たり\\ \hline
\text{Aさん} & 1,837,933 & 691 & 2,659\\ \hline
\text{Bさん} & 25,121,907 & 1555 & 16,115\\ \hline
\end{array}
$$
特定の2人のみでなおかつ7月限定ですが、このようなインプレッションについてのデータが得られました。
25万インプレッションの価値は…
データを受けて25万インプレッションは
Aさん(フォロワー5千)の ”94ポスト分”
Bさん(フォロワー4万)の ”15ポスト分”
おおよそですがこうなります。
この2人は適当なつぶやきをポストしていることもありますが、大体はちゃんとバズることを狙ってポストしています。(失礼な言い方ですが)
Bさんからしたらそこまで大した話ではないかもしれませんが、Aさんの94ポスト分というのはおおよそ1日がかりと言ってもいい労力になるかと思います。
もちろん「Xのポストを労力に換算する」という考えが間違っている、コミュニケーションの手段や趣味として好きでポストしている面もあるだろうとお思いかと思いますが、とにかく何にせよ1万5千円で中堅インフルエンサー数日間と同じくらいの露出を得られる、つまり買うことができるようです。
X広告の穴…?
前回の記事で1インプレッションに支払う費用は0.5円程度と記載しており、1万5千円で25万インプレッション→15000/250000=0.06円とかなり異なっています。
これはなぜかと言いますと、私は前回での②リンククリックに応じて費用を払う方式を選択したのですが、哀しいかな全然クリックしてもらえず、ひたすら垂れ流されインプレッションだけが増えたため、単価が下がることになりました。
「ひたすら垂れ流され」は悪いような言い方ですが、広告は垂れ流されてなんぼでありこれはただただありがたい話で、そのおかげで0.06円という正規よりも格安の単価となりました。
もちろん書籍を買ってもらうことが目的でインプレッションは1円にもなりませんが、チャンネルを知ってもらうなど副次的な効果もあるので、もはや「クリックされにくい広告内容にした方がいいのでは…」と考えてしまうぐらいです。
これはX広告の穴のような気もしますが、「クリック型」の広告の場合は致し方ないようです。”全然クリックされない” 底辺ユーザゆえの恩恵かなと思います。
おわりに
「インプレッションの価値は…」と題しましたが、結局何がどうと断言しづらい内容となってしまいました。
書籍を買ってもらうということでは完全な赤字ですが、「インプレッションはそこそこ稼げたんだからね!」という結論で自分を慰めたいと思います。
他の広告も試したら報告したいと思います!