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ブンデスリーガ第27節レバークーゼンvsフランクフルト/逆襲の狼煙:脚本家シャビ・アロンソと皇帝長谷部誠

ゴメンナサイ


予告していたアンカーの記事は作成中なんですけど、先にこっちで。


反逆のWerkself


Abemaでブンデス3試合を放送するようになって、かつてのブンデス熱が復活してきたような。プレミアムでバイエルンの試合を、残り2枠を堂安いるフライブルクともう1枠はその他日本人選手所属クラブのゲーム。今回は鎌田大地と長谷部誠のいるフランクフルトのゲームをやってましたが、僕が注目していたのはその対戦相手。

シャビ・アロンソ率いるレバークーゼン。

開幕して超絶不調に陥っていたレバークーゼンですが、降格圏内を彷徨っていた中でスペインの次世代名将候補を連れてきます。

スペインの監督とはいってもチャビとかアルテタみたいなバルサ出身者の理想主義ではなくて、アロンソはバスク出身者のような手堅いスタイルでもやるのかなと思っていたら手堅いスタイルできました。でも面白い。



レバークーゼンの上げる逆襲の狼煙

■アロンソの作るストーミング戦術

アロンソというと、かつてリバプールでラファエル・ベニテス、ジョゼ・モウリーニョとカルロ・アンチェロッティのレアルを経て最後はバイエルンでペップ・グアルディオラに師事していました。スぺ代でもデルボスケでやってましたが、最後にペップの下でやっていたように、あと現役時代の印象も含めてポジショナルプレーでもやるのかなと思ってましたよ。そしたら全然違っていた。

アロンソの戦術を見る前にスタメンから。

フランクフルトはチャンピオンズリーグ出るくらいだから流石にネームバリューある選手ばっか。対してレバークーゼンは若い選手が多いもんで、例えばトップ下兼センターフォワード(ほぼ偽CF)のフロリアン・ヴィルツはまだ19歳で売り出し中。

フロリアン・ヴィルツ

ネームバリューある3バック中央のヨナタン・ターはドイツ代表ですけど年配の27歳。基本的に20代前半が多い。どっちかと言うとネームバリューあるのはベンチメンバーで、元マンチェスターユナイテッドのフォス・メンサ―やイングランド代表のハドソン・オドイ、ドイツ代表のベララビにイラン代表のアズムン。名前だけではこっちの方が有名や。

レバークーゼンはポゼッションよりも縦に速く!なスタイルで、見た感じストーミングでまさにドイツって感じ。

攻守において可変式というか、守備時は撤退の5-2-3。3トップは同サイド圧縮して潰し切る。

攻撃時のフォーメーションは右肩上がりというか、右CBのコスヌが実質右SB、左はインカピエが実質4バックの左SBの4バックを形成して、前線は4トップ。

左はディアビが突破を図れば、アドリは裏を徹底的に狙う。ヴィルツは中盤に下りてはトップに入ったり。一応トップ下表記でしたけど、ほぼFWでした。この偽9番的役割がこの日のフランクフルト及び長谷部を苦しめていて、



■引いていくヴィルツvs長谷部

先制点のシーンです。

カウンター発動です。ここに前線のアドリとヴィルツがいるんですけど、長谷部が飛び出しています。
フランクフルトの守備陣形を見ると、たぶん長谷部がヴィルツ対策で飛び出すのは許容範囲内だと思うんです。実際に両サイドが絞っているので

このシーンは簡単にかわされるんですけど、間一髪で絞れてはいる。

絞ったはずがあっさり抜かれた。オイオイと。


2点目も

ヴィルツに入る。長谷部が飛び出ますけど

ここ射抜かれる。

いくら対策しているとはいっても、同じような形でカバーしたところをぶち抜かれていては言い訳はできないなと。

ヴィルツに対してフランクフルトはボランチが対応するのではなく長谷部が飛び出して対応するんですけど、相手を縦にズラしてギャップ作って、そこをアドリが狙うっていう形は設計してるんだろうな。



■アロンソの配置的設計

守備時の5-2-3から攻撃時の4-2-4への可変。
この試合で見せた形でおさらいしたいんですけど、

まず守備は同サイド圧縮です。中盤が2枚しかいないのでココが手薄になります。だから全力で同サイドで奪いきる!!

同サイドで奪いきれなかったら、高い確率でフィニッシュまで持ってかれます。最終ラインは5枚いますけど、逆サイとかにはスペースがかなり広がっているので。だから、実は結構フランクフルトもチャンスは多かった。鎌田をボランチで途中から出した狙いは、逆サイへ素早く展開しろ!!ではなくて、圧縮されてでも同サイドをぶち破れ!!が主な役割だったか。フランクフルトの得点シーンはそんな感じだったし。

レバークーゼンのポジトラですが、まず4トップ化するうえでウイング役の左ディアビ、右フリンポンは素早く抜け出す。アドリも裏に抜けだす。

トランジションの時点で配置で勝負をつける。ハンデをもらっているような
状態で、さぁ攻撃の始まり始まり、ベベン。

レバークーゼンは、トランジションの段階で配置的優位で上に立っているので、あとは相手ディフェンスをズラすだけ。だからポゼッションして体制整えて、さぁ出発進行!なんて面倒なことやらなくてもいい。フランクフルトもネガトラで上手取られてるから、しっかりブロック組んだところで相手は攻め放題なんですよ。だから長谷部が前出てヴィルツ潰す→中に絞るができていたとしても既に後手なんです。



■恐ろしや、監督シャビ・アロンソ

配置の整備や、縦ズレ横ズレの起こし方とか、アロンソマジで凄い。トランジションでどうこうするより、しっかり体制を作ってからじっくりと攻めていくよ、なスペイン風土をそんな感じない。ステージがブンデスだからかもしれないけど、この仕組みをシーズン途中のどん底状態だったチームで作れたのはヤバい。


サイドでのスピードとかは、古き良きスペインサッカーって感じ。この辺りはビクトル・フェルナンデスっぽいんだけど、トランジションまではここまで仕組みは作れてないから、ここはストーミングの文化であるドイツで影響をうけたのかな。就任時は降格圏に沈んでたチームを今ではEL入りは射程圏内にまで蘇らせたその手腕でどこまで行けるのか。真の名将の仲間入りを果たすのか。シャビ・アロンソ、恐るべし男。



次回予告

絶対やります先生約束もう破りません



Thanks for watching!!

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