ラ・リーガ第27節バルセロナvsエルチェ/チャビの実験室:“アンカー”エリック・ガルシアの可能性は如何に
新たな試み
勝ち点3ゲッチュ!!
リーガ奪還ゲッチュ!!
久しぶりのリーガ奪還へ向けて優勝まっしぐらの我らがバルサですが、迎えたエルチェ戦です。
盤石のバルサ
■3バック+"偽CB"?
バルサなんですけど、この日のトピックはファティの久しぶりのスタメン。そしてエリックのアンカー起用。
チャビ曰く、「このアイデアはジョルディ・クライフからで、エリックには中盤でプレーするだけのスキルを持ち合わせているんだよ」なんだと。
バルサのビルドアップの形ですけど、
基本はこの形。アルバを押し上げて基本は3バック化。左にセルジロベルトが落ちてくることもありましたけど、マルコスアロンソが左足から対角線のフィードを打てるので、本当にここで運びたいとき用ね。
今回のトピックであるエリックなんですけど、典型的ピボーテでした。見た感じ、とくに大きな問題があるとかなくて、エリックは頑張ってくれましたけどそれよりもセルジロベルトが凄かった。ブスケツのバックアップとしてフレンキーがいますけど、フレンキーはピボーテとしては動きすぎ。エリックはしっかりスペースを埋めてくれました。
ただし、ブスケツとは違ってビルドアップの起点役としてはどうかというと、やっぱそこは違っていて、セルジロベルトが幅広く活動してくれたことによってカバーはしてくれた。
エリックは、守備とかオフザボールの時はアンカーなんですけど、攻撃の時は「いいところいるじゃん!」って見たらそれはセルジロベルトだったみたいな。あまり余計なことはせず、基本的に他の選手に任せていたわ。
■バルサの求めるウイングのタスク
バックは3枚でアルバが前線上がり―の、そこに次いでとしてファティを内側に。デンベレいない、この日はハフィーニャもいないということで、左がファティ。インサイドハーフ化する実質"偽ウイング"はガビちゃんもやってましたけど、その役割はファティでも十分再現可能。
ただ、ガビちゃんと違ってストライカーなので、DAZNで解説やってた福田正博も「軽い」って言ってましたけど、ボールのリリース後が微妙。ガビちゃんみたいにしっかり相手を引きつけられているかとか、リリース後に裏に抜けようとしてるんですけど味方からしたら「チョイ待て!」とその辺り息が合ってないところとか。
これ、昨年のフェランも一緒でした。フェランがここ最近パフォーマンスが良くなってるのもチャビが求めるウイングの本質を理解できていて、今のバルサのウイングに求められるは極端なんですよ。①ガビちゃんみたいにインサイドハーフ化する、もしくは②大外で独力突破、のどちらか。これがゼロトップによるウイングのストライカー化が求められるんならファティはいいんです。だけど、今のバルサにはレヴァンドフスキがいるのでウイングに得点力はいらないんです。クーマンの時良かったのも、トップはメッシにデパイだったから補完関係が成り立ってた。だから今の編制的にファティは異質で、デパイを容赦なく放出するならファティも同じ運命を辿るはずなんですけど、そこはカンテラ補正があるとは思うんで残してるんじゃないんですかね。フェランは②でなんとかなってます。
■エルチェで良かったね
マジで相手がエルチェで助かった。
チャビの新たな試みがエリックのアンカーってとこなんですけど、及第点じゃないんですかねココは。CBのビルドアップとアンカーのビルドアップって全然違うからね。
相手がエルチェだったからいろいろと実験できたというのもあると思う。ファティも父親が「出す気ないならバレンシアに連れて帰るわ!!」とか、対象小学生か!なんですけど、レヴァンドフスキいる限りは難しいかな。スキルは問題ないけど、使えるポジションがない。アララ。
エリックはピボーテのビルドアップを覚えることですな。動き方とか視野とか求めれることがCBとは180度異なるのでね。次回これやります。
Thanks for watching!!